大人オリジナル小説

それでも僕らは生きていく。
日時: 2014/02/19 19:39
名前: 月 −RUNAー

初めまして、月です。

この世界は簡単な、漫画のような世界じゃない。

きっと、みんなそう思ってると思います。

題名のように、それでも、私たちは生きて行かなきゃなりません。

この小説を読んで、少しでも希望が湧いてくれればうれしいです。

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Re: それでも僕らは生きていく。 ( No.19 )
日時: 2014/04/02 09:26
名前: 月 −RUNAー

ー第十三話ー

「ヒッ!」

織田は素っ頓狂な声を上げ青ざめた表情であたしを見た。

(ブスがそんな顔してもキモいとしか思えねーよ)

「みんなを聞いておいて。これはゲーム。始まりは今日。終わるのはコイツが不登校になった時。でもその終わりはコイツがターゲットの期間の話。次のターゲットはくじで決める。コイツと仲良くする奴や協力しない奴がいたらその場でターゲットに切り替える。みんなコイツをドレイと思って苛めまくっちゃっていいわよ。」
「いっ嫌ぁー!」
「だまれドレイ。いいじゃない。あたしやみんなの初代奴隷になれるのよ?名誉なことじゃない。ね?」
「じゃぁゲームスタートニコ」

クズ共は青ざめた顔で織田を見ていた。
織田も青ざめた顔でクズ共を見ていた。

「みっみんなぁ助けてよ!ゆっ結理!」

そう訴える織田を危険を察知したクズ共も、親友だったらしい結理もシカトしていた。

「あはは。おっかしい〜♪ほらね結局あんたたちのつながりは友情なんてご立派なモンじゃなかったんだよ!あぁ〜結理ちゃんだっけ?ナイスだわw」
「ゆっ結理?私達親友じゃない。助けてよぉ。。」
「はい茶番はお終い!ねぇ今日作文あったよね?見せてよ。」
「えっ・・。いっ嫌!」
「さっきの話聞いてなかったの?今はアンタ真希さんの、いや、このクラス29名のドレイなの。」
「いいじゃない。参考にするだけよ。」

あたしの目線にびくつき織田は震える手で原稿用紙を差し出した。

「ありがとぉ〜♪」


*・*・*・*


「今日の作文、まったく同じ作文が二つありました。織田さん、相沢さんどうゆうことですか?」
「えっ!?あたし!!」

反論しようとしている織田の言葉をさえぎって気弱な声でしゃべり始めた。

「あのっ先生!あたし織田さんに参考にしたいから見せてって言われて参考にするならいいだろうと思って見せたら。」
「そうなの??だれか知ってる人はー?」
「先生、あたしらも見ましたよー、織田さんが全部写してるとこー。」
「見た見たー。結理ちゃんも見たよね?」

世羅がニヤッと後ろの結理を見て言った。

「横尾(結理)さん見たの?」
「あ・・。ハイ見ました。。凛乃が相沢さんのを全部写していました。」
「おっ俺も見たー。なっ!」
「ああ、見た見た。」
「私も見ましたー!!」

結理に便乗し、クズが全員見たと言い始めた。

「わかりました。では織田さん後で職員室に来てください。」
「ちっちがいます!!私じゃありません。」
「では授業を始めます。」
「そっそんな・・。」

織田を見、笑ってたのは私や心結、馨たちだけじゃなかった。
ほぼ全員が笑っていた。
結理も。
きっと担任もあたしがやったということになったら大変な事になるし、内心では安心しているんだろう。

ほらね。
やっぱりこんな世界をみんな望んでたんだよ。
本当の友情なんてものはどこにもないんだよ。

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