大人オリジナル小説

それでも僕らは生きていく。
日時: 2014/02/19 19:39
名前: 月 −RUNAー

初めまして、月です。

この世界は簡単な、漫画のような世界じゃない。

きっと、みんなそう思ってると思います。

題名のように、それでも、私たちは生きて行かなきゃなりません。

この小説を読んで、少しでも希望が湧いてくれればうれしいです。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49



Re: それでも僕らは生きていく。 ( No.7 )
日時: 2014/03/24 13:18
名前: 月 −RUNAー

ー第六話ー

「ねぇ大丈夫?」

倒れている美少女そんままにして帰るのは、さすがに人の目もあるし、一応話しかけてやった。

「・・。」
「ごめんなさい。私、ちょっとあなたの名前思い出せなくて、何だったかしら?」

どうせすぐ忘れるだろうけど、このまま名前も知らないのに話を続けるのは、不可能だ。

「・・・。」
「ねぇ、私の事怖い?心配しないで私何もしないからニコ」
「・・。」

何なんだ。
コイツはこのあたしがクズに丁寧に話しかけてやっているんだ。
しかも、自分の為とはいえ、一応アイツらから救ってやった。
まじむかつく。

「おい、お前シカトぶっこいてんじゃねぇよ。いちおー救ってやったんですけど!?なんだ?あたしになんて興味ねぇってか?同じクラスならわかるよね!?あたしのこと。お前死にてぇの?」
「・・・。」

やばい。
ついいつもの口調に戻ってしまった。
ポカンとしてやがる。

・・。
少し時間がたった。

「ねぇ・・。アンタなんなのよ・・?」

クズ共があたしにはむかうなんて今までなかったのに。
困り果てていると、美少女さんは意を決したように、カバンの中からメモ帳とペンを取り出して、さらさらと字を書きだした。
そしてそのメモ帳を切り取りあたしに差し出した。

助けてくれてありがとうございます。
私は同じクラスの沢渡莉麻(さわたりりま)です。
実は声がでません。
お礼の言葉も言えずすみません。

「しゃ・・べれないの・・?」

美少女、いや莉麻は小さくうなずいた。

「生まれつき?」

莉麻は悲しそうな顔で首を振った。

「あの・・ごめん。。」

こんなに素直に謝ったの何年ぶりだろう。
良く見たら莉麻の身体は砂だらけだった。

「ねぇ、アンタその恰好じゃ親とかに心配されんでしょ。うちに来な。」

驚いたような目をして、莉麻は顔の前で手を振った。

「行くよ。」

私は莉麻のジェスチャーを無視して、細い腕をつかみ家にかけて行った。
小柄な莉麻は抵抗できず結局素直についてきた。



Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大7000文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。