大人オリジナル小説

それでも僕らは生きていく。
日時: 2014/02/19 19:39
名前: 月 −RUNAー

初めまして、月です。

この世界は簡単な、漫画のような世界じゃない。

きっと、みんなそう思ってると思います。

題名のように、それでも、私たちは生きて行かなきゃなりません。

この小説を読んで、少しでも希望が湧いてくれればうれしいです。

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Re: それでも僕らは生きていく。 ( No.13 )
日時: 2014/03/27 12:58
名前: 月 −RUNAー

ー第十話ー

「うわっ!外にめっちゃかわいい子が立ってる!!」
「中学生!?」
「だれかの彼女!?」
「めっちゃ人だかりできてんぢゃん!」
「やー可愛いすぎっしょ!天使っつってもおかしくねー!」

5、6時間目が終わり、あたしは部活をしてないから帰りの準備をしていると、クラスメートたちが騒いでいた。

(あーうるさい、クズが)

まあそんなことは言わない。あたしは笑顔でそいつらに話しかけた。

「あら?何かあったの?」
「あっ相沢さん!」
「どうしたの?」
「あ、、そっ外に・・。」
(さっさと言えよクズ・・。)
「外に・・?」
「中学生っぽい美少女が立ってて・・。」
「ふぅーん。ありがとね^^」
「いっいえ!」

あー。
無駄な時間になってしまった。
そんなのあたしには全く興味ない。
あたしがこの学校ではトップなのだ、顔だけのクズの話など聞きたくもない。
馬鹿らしくなりさっさと帰り支度をすませその件で人だかりができている校門を一人で抜けどこに寄り道しようか考えていた。
だが、

「お姉ちゃん!!」
「え・・?」

振り向いたその先には、キモい男子共に囲まれ、満面の笑みを浮かべた優愛が立っていた。

「なんでいんのよ・・。」
「お姉ちゃん今日家の鍵忘れてたでしょー?家に入れないと思って♪」
「そんなの頼んでないけど・・。別に寄り道して帰るつもりだったし」
「へっ!?そうなの!?でも来ちゃったし一緒帰ろう!」

絶対に嫌と言いかけたが、ハッと冷静になり気づいた。
あたしたちが姉妹と知られてしまったということに。
最悪、最悪、最悪!
しょうがない。
こうなった以上優しい姉を演じなくては大変な事になる。

「もしかして相沢さんの妹!?」
「相沢さんも美人だけど妹めちゃくちゃ可愛いじゃん!」
「お母さんの相沢理子にそっくりじゃん」
「可愛いー。」
「しかもめっちゃ優しくて明るい!」
「言っちゃなんだけど妹とまったく似てないじゃん。相沢さん」

(お前らに言われたくねーよ。クズ共が!クソッ)

殴りかかりたい気持ちを抑え、自分自身の為笑顔で話し始めた。

「皆さんこちら私の妹の優愛です。本当は小学5年生なんだけど、私が言うのもなんだけど、頭がいいから飛び級で中学一年生なの。ほら優愛挨拶。」

あたしの豹変に優愛は目を丸くしてあたしを見つめていた。

「えっ!あぁあの、お姉ちゃんの妹の相沢優愛です。よっよろしくお願いします!」
「優愛ちゃんっていうんだ!」
「名前も可愛いね」
「これから俺らと遊びにいかねぇ?」

所詮、優愛の顔と地位だけに惚れたキモ男たちを睨み付け、微笑んだ。
これ以上優愛にあたしの居場所をなくされてたまるか。

「優愛とはこれから用事があるの。ごめんなさいね」

そういい、優愛の手をつかみさっさと退散した。

「優愛ちゃーん!」
「また来てね〜♪」
「待ってるよー」

それでも叫び続ける男子共。
クソウザい。

「お姉ちゃん・・なんか家と違ったね。なっ何で?」
「あんたに関係ねぇよ。てか学校に二度とくんな。」
「あっあの・・。」
「あたしが学校でまったく性格が違うの何故か知りたい?あんたのせいだよ!お前がいるせいであたしは本当のあたしになれねえんだよ!お前のせいで心が窮屈なんだよ!お前さえいなければ・・。」
「お姉ちゃん・・。ごめんなさい。泣かないで。。」
「泣いてねえよ・・。」

そんなのただの意地っ張り。
ねぇ?
何でみんな優愛の事しか好きにならないの?
あたしが何をしたっていっつも優愛が好かれるの・・。
何もしない優愛が。
苦しいよ。
涙が止まらない。

「消えて!消えてよぉ・・。」
「ごめんなさいっ!」

優愛は涙を浮かべハンカチを置き去って行った。

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