大人オリジナル小説

それでも僕らは生きていく。
日時: 2014/02/19 19:39
名前: 月 −RUNAー

初めまして、月です。

この世界は簡単な、漫画のような世界じゃない。

きっと、みんなそう思ってると思います。

題名のように、それでも、私たちは生きて行かなきゃなりません。

この小説を読んで、少しでも希望が湧いてくれればうれしいです。

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Re: それでも僕らは生きていく。 ( No.9 )
日時: 2014/03/25 11:07
名前: 月 −RUNAー

ー第八話ー

「相沢さんよ」
「早くいこ!」
「あの人に目つけられたら大変な事になるって噂よ」
「ホント最悪」
「両親の権力を使っていじめをするなんて」

復讐を始めたあの日から与えられる言葉はいつも一緒。
あたしを神のようにたたえる言葉かあたしを恨む言葉か。
でもいくらクズ共に文句言われたって悲しみなんてまったく浮かんでこない。

「おはようございます!真希さん」
「真希さん昨日はどうしたんですか?」
「真希さんがいないと楽しくないですよ♪」

なんだその気持ち悪い敬語は。
媚び売ってるのが見え見えなんだよ。
キモいしww
でもあたしも女優のお母さんの血を少しは受け継いでるらしい。
馬鹿にしてるなんて絶対にバレない絶対的な微笑みとお嬢様言葉で我儘な社長令嬢の仮面を被れる。

「あらおはようニコ 昨日はちょっと風邪気味でお母様から休みなさいと言われて・・。本当は行きたかったのだけれど・・。」
「えっ大丈夫ですか??」
「えぇ薬を飲んでちゃんと眠ったらほぼ元気になれたわよ」
「いいなぁ〜あんなお母さんとお父さんに心配して頂けて」
「そんなことないわよ〜」

うへぇ気持ち悪い会話。
漫画かよ。自分でも気持ち悪くなってくる。
コイツらは少女マンガのいじめグループみたいに一団結したグループなんて思ってのだろうか。

当たり前のように過ぎていく時間。
今日もいつものようにくだらないまま終わるのだろう。
当たり前の時間が宝物ー。
なんていうやついるけど。
ただの地獄としか思えないw
優愛の毎日は充実してんだろうな。
両親から愛され、先生からも信頼され、友達もたくさんいて、だれからも愛される。
素直で優しくて可愛くて頭もよく完璧の少女。
だもんね。
だれだってそんなふうになりたいと夢見てあきらめるんだ。
くだらない授業を退屈に過ごしていると、教室のドアが開いた。
ボロボロの制服を着て慌てた様子で入ってきた少女は
莉麻だった。

「沢渡!遅刻だぞ!」
「・・。」
「はぁ。そういえば声が出なかったな・・。理由は後で聞く。座れ」
「・・。」

うつむきながら莉麻は席に向かった。
すると、莉麻は足をかけられ転んだ。
昨日の奴らに。

「クスクス・・。」

かすかに笑い声を上げるそいつらを莉麻は今日の空の色の様にきれいな瞳でそいつらを見つめ無表情で席に着いた。
あたしは今まで誰かの為に動いたことなんてなかった。
でも、なぜかあいつらに無償に腹が立った。

「ねぇ・・。」
「えっ何ですか?」

後ろの席のあたしの取り巻きに話しかけた。

「あのりっ沢渡を転ばして笑ってたやつら誰?」
「憶えてないんですか・・w えっとあの転ばしたのが園田美鈴、でポニテが飯塚里奈。ショートカットが山田凛。茶毛で下してるのが舞浜リリカです。たぶん舞浜がリーダー的な奴です。」
「どうかしたんですか?」



「あいつらシメるよ。」
「ウザいから。」




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