大人オリジナル小説

それでも僕らは生きていく。
日時: 2014/02/19 19:39
名前: 月 −RUNAー

初めまして、月です。

この世界は簡単な、漫画のような世界じゃない。

きっと、みんなそう思ってると思います。

題名のように、それでも、私たちは生きて行かなきゃなりません。

この小説を読んで、少しでも希望が湧いてくれればうれしいです。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49



Re: それでも僕らは生きていく。 ( No.46 )
日時: 2014/05/10 14:36
名前: 月 ーRUNAー

ー第二十五話ー

電話を切ってすぐ、震える指でお父さんの電話番号をプッシュした。
何回かのコール音がまるで永遠のように思えた。
そしてお父さんの低い声が聞こえた。

「なんだ...?」
「優愛が見つかった。」
「なんだと!?何があったんだ!?」
「とりあえず、○×病院に来て。お母さんもつれて。そこで説明する。」
「わかった..。」

そう返事が聞こえた後すぐ電話はプツリと切れた。

「優愛、、。あたしあんたのこと許さない。」

ふいにそんな言葉を口ずさんだ。
靴を履きドアを開き走り出した。



「真希!」

遠くから名前を呼ばれ振り向くとそこにはお父さんとお母さんが安心したような顔つきで立っていた。
同情するよ。
本当に。

「それで優愛は何があったんだ。」

病室に向かう途中お父さんが聞いてきた。
この後聞かされる最悪の真相を想像もせず。

「優愛は、浜辺で倒れてるところを保護された。体内からは大量のアルコールが検出された。煙草も吸ってたらしいよ。」

しばらくお父さんたちは固まっていた。

「うっうそよ!!そんなのでたらめよ!!そうでしょ!?」

お母さんは涙を流しながらあたしに訴えた。
そんなこと言われたってそれが真実なんだからしょうがないじゃん。

「全部真実。残ねっ」

言葉をさえぎってお父さんが走り出した。

「ちょっ!どこに!!」

後を追いかけるとお父さんは優愛の病室に入っていった。

「何を・・。」

そうつぶやきながら病室にはいろうとすると病室から鈍い音が聞こえた。
驚いて病室に入ると、パジャマに身を包んだ優愛が頬を抑え泣いていた。
お父さんがすごい顔で右手を挙げ立っていた。
すぐに状況は呑み込めた。
こんな状況ならね。
あたしはお父さんに加勢するよ。

「お前は相沢家の恥っさらしだ!!分かってるのか!?自分が何をしでしかたのか!!私や理子の仕事に支障がでたらお前のせいなんだぞ!?」
「ごっごめんなさい・・。」

怒鳴るお父さんと泣きながら謝る優愛を横目ににふい窓から下を見下ろした。






そこにはカメラやマイクを持ったたくさんの報道陣共が渦巻いていた。
あたしは無表情で優愛に近寄り胸倉をつかみ怒声を上げた。

「お前何がしてーんだよ?誰にだって愛されて他に何が必要だった?あぁ!?注目か!?お前のせいであたしの人生は最悪だよ!誰にも認めてもらえずひねくれることしかできない!!外見てみな!あいつらにばれたんだよ?   お前・・死ねば・・?」

そういって病室を飛び出した。
泣き腫らして病室に向かってるお母さんも、次々に詰め寄ってくる報道陣らも無視してあたしは家に走った。

ねぇ?
アタシハドウナルノ?
モウジョウオウニハナレナイノ?

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大7000文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。