大人オリジナル小説
- 嘘吐き造花が枯れるとき。
- 日時: 2014/10/25 22:18
- 名前: 桜 ◆7gBpJ8SNck
初めまして、もしくはお久しぶりです。
未熟ですが、よろしくお願いします。
私の体験も若干入っていたりしますが、多くはフィクションです。
前回に引き続き、御注意を。
・私の文章はまだまだ未熟です。
・誤字脱字があるかもしれません。(指摘して頂けると助かります)
・更新は不定期です。
・社会派小説から外れてしまうかもしれません。
・自己満足の小説で私の偏見で書いている所もあります。
そんな小説でも大丈夫でしたら、そのまま下へお願いします。
無理でしたら、小説一覧へお戻り下さい。
荒らし等はお止め下さい。アドバイスは大歓迎です。
コメントを頂けると嬉しいです。
それでは、始めます。
――――――これが私にとっての幸せなのでしょうか。
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- Re: 嘘吐き造花が枯れるとき。 ( No.27 )
- 日時: 2014/10/26 17:16
- 名前: 桜 ◆k7.5lqH5Sc
―4章―
思い出す。
ドアを開けると、そこはもう地獄だった。
罵声を浴びせられて、存在を否定されて。お前は疫病神だ。お前なんか生まれなければ良かった。そんなことを何度も言われた。
私は反論出来なかった。記憶は無いのに、罪悪感に苛まれた。
只々耐えるしか私には出来なかった。今も変わらない。何も変わらない。
苦しさの後に優しさがあると、その人を信じたいと思ってしまう。これを耐え抜いたら、また優しくしてくれるって。終わりのない苦しみよりはましだから。抱きしめてくれるから。
それが罪悪感から来ているだけで、愛情でもなんでもないとしても。これは貴方の悲しみが終わるまで繰り返されるとしても。
私が消えてなくなるまで。貴方が許してくれるまで。
私は傷を隠します。
心だけなら誰も気づかない。身体には何一つ傷はない。
ある時、言葉は暴力よりも恐ろしくなる。誰にも気付かれずに静かに深く抉っていく。
部屋のドアの開く音がした。ゆっくりと振り返る。
「勉強頑張ってるな。……今日はお土産があるんだ」
そう言って私に小さなストラップを手渡した。最近人気なアニメのキャラクター。前にも似たようなの貰ったけどな。
「ありがとう!可愛いね」
笑顔でお礼を言うと、安心した顔で部屋を出ていった。
まだ続くんだね。私の居場所は何処ですか?
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