大人オリジナル小説

ケモナーズ・メディスン ~ 獣人界の獣医師 ~
日時: 2017/01/25 13:17
名前: アスペル亀
参照: http://ncode.syosetu.com/n0674do/

犬科、猫科、ウサギ科、etc...
多種多様な獣人たちが暮らす現代社会を舞台にした医療小説です。
獣人の世界で活躍する人間の獣医師が診る、症例と獣人生の物語。

動物病院はもちろん、保健所での安楽死や食肉処理施設の屠殺解体などの社会のタブーも題材にしています。
ファンタジー世界ではありますが、内容はできる限り現実を投影させています。


*他サイトにて投稿中だった作品の中から、特に反響が多かったエピソードをピックアップしています。
ケモナー好きな絵師様、ガチで募集中です。

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Re: ケモナーズ・メディスン ~ 獣人界の獣医師 ~ ( No.12 )
日時: 2017/01/25 12:57
名前: アスペル亀
参照: http://ncode.syosetu.com/n0674do/

「はぁ・・・はぁ・・・」

 クーの直腸から逆行性に流入される大量のグリセリン溶液が、彼の腸粘膜から水分を奪う。

 両腕は後ろ手に縛りあげられ、体が僅かに浮く程度に天井から吊り下げられている。
両腿は鼠蹊部が露呈するほど十分に広げられ、足先から縛り付けられた便座椅子の上、彼の体の半分はあるボリュームの尻尾も先でくくられ上へ引き上げられていた。

「クーよ、お前の尻尾は本当に美しい。汚したくはないからねぇ」

 全量のグリセリン溶液を流した後、ブッチリーノはクーの肛門に挿入していたカテーテルポンプを抜き、代わりにゴムの栓を突き入れ、そのまま臀部に固定した。

 悶え喘ぐクーに、ブッチリーノは興奮する。

「ダメだよ〜。トイレ以外で出しちゃあ。いい子だからね〜」

 不格好にひび割れた肉球が、クーの乳首を愛撫する。
性感帯を刺激する弄りが、副交感神経を興奮させ、腸蠕動をさらに亢進させた。

 排泄の生理的反射を止められた悶絶に、苦痛の中でも止められない陰茎の硬直を感じながら、クーは思う。


・・・早く・・・妹を・・・見つけなきゃ・・・・

早くしないと・・・・時間が・・・・・・・


「う〜ん、そろそろ限界かなぁ〜?もうすぐで使い物にならなくなっちゃうなんてなぁ・・・美しい花の時間は短いって、つくづく思うなぁ」
 ブッチリーノのその呟きに、クーはすぐに反応を大きくした。

「ご・・・ご主人さまぁ・・・お尻が・・・辛いです・・・・」

「ん〜?聞こえなかったなぁ〜」

「お・・・お願い・・・します・・・栓を・・・とって・・」

「やっぱりお前はかわいいなぁ。まだまだワシを楽しませてくれよぉ〜」
 ブッチリーノはご満悦の表情で、クーへの焦らしを続けた。


・・・まだだ・・・まだ、時間を稼がないと・・・・


 クーの細胞は、”その時”を待っていた。






「ドン・ブッチリーノは、病気だ」
 會長は院長に言う。

「若い時からアトピー性皮膚炎を患っていてステロイド剤を常用していた。そのせいで今では、医原性クッシング症と糖尿病も持病としている状態だ」

「内臓もボロボロだろうな。年からすると、心臓肥大も結構いってんじゃねぇの?」
 院長の察しの良い反応に、會長はニヤリと笑みを浮かべる。

「それどころか気管虚脱に肺水腫もある。お迎えは、俺より近ぇに違いない」

「で、俺に何をしろって言うの?」
會長は、本題に入る前の一呼吸を置いて、ゆっくり話し出す。
 カイを吐かせに連れたロンが、いつの間にか戻ってきていた。

「先生に、ブッチリーノの主治医をしてもらいてぇ」

 會長の狙いは、横耳で聞いていたロンにも理解できた。
ドン・ブッチリーノに容易に近づくことができるスパイとして、医者程うってつけのヤツはいねぇ!
問題は、この獣医が引き受けるかどうかだが?

「もちろん、それなりのものは約束する。まず、あんたの病院に絶対的な”安全保障”をやろう。この街では、正義も悪も俺たちが握っているからな。意味、分かるだろ?」

 會長からのヤクザ的な脅しだったが、院長は返す。
「いや、分かんねぇな。お前らの安全なんて必要ねぇから、もっとわかり易いものにしてくれよ」

 後ろで聞いてるロンにまた血の気が引く。今日で何回目だろうか?
「おいおいおい!あんたぁ!會長の要求に楯突いて!さっきのおじきを見てなかったのかよ!」

 そんなロンの心配もよそに、會長は再び笑みを浮かべ、指を二本立てて見せた。

 院長は黙って三本立てて見せる。

「決まりだな、先生。あんたを信用しないわけじゃねぇんだが、念のために、先生の助手ってことで、そこのロンも連れて行かせる。寝返ってもらっちゃ困るからな」

「えっ!?何で俺が!?」
 ロンがさらに慌てふためく。

 院長はロンの傍に寄り、握手を求めた。
「っつう事になった。よろしくな、ロン」

 ロンは思わず出された手を握る。
「あ・・・は・・・はい。・・・・院長」

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