大人オリジナル小説

ケモナーズ・メディスン ~ 獣人界の獣医師 ~
日時: 2017/01/25 13:17
名前: アスペル亀
参照: http://ncode.syosetu.com/n0674do/

犬科、猫科、ウサギ科、etc...
多種多様な獣人たちが暮らす現代社会を舞台にした医療小説です。
獣人の世界で活躍する人間の獣医師が診る、症例と獣人生の物語。

動物病院はもちろん、保健所での安楽死や食肉処理施設の屠殺解体などの社会のタブーも題材にしています。
ファンタジー世界ではありますが、内容はできる限り現実を投影させています。


*他サイトにて投稿中だった作品の中から、特に反響が多かったエピソードをピックアップしています。
ケモナー好きな絵師様、ガチで募集中です。

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Re: ケモナーズ・メディスン ~ 獣人界の獣医師 ~ ( No.10 )
日時: 2017/01/25 12:55
名前: アスペル亀
参照: http://ncode.syosetu.com/n0674do/

「ドン・ブッチリーノ。柴組一派から抗争の終息を持ちかけたと取れる”連絡”が届いております。ご覧になられますか?」
 黒スーツを着こなしたイタグレ属の男が彼に言った。

 フレンチブル属の男、ブッチリーノは、広いベッドの上でくつろいでいる。
服は何も身に付けていないことからすると、昨夜も例の”ご趣味”を堪能していたことが伺えた。
男は太い葉巻を燻らせながら答える。

「どうせ安っぽい若頭の耳とか尾を送り付けただけだろ?相変わらず古い詫びの入れ方してくるなぁ、あの連中は」

「その通りでございます。如何なさいますか?」

「送り返せ!この前焼き入れした、そこの幹部の”剥製”もつけてな!」

 街では、堅気や人情で侠を売る習わしの強い柴組と、クスリや獣身売買など、シノギの手段を選ばないフレンチ系マフィアであるブッチリーノ・ファミリーとの縄張り争いが激化していた。
収拾のつかなくなったヤクザどうしの抗争に、街の獣人は皆、恐怖に怯えていた。



「ご主人様、朝食をお持ちになりました」

 扉からメイド服を着たキツネ属の少年が、テーブルカーを押して入ってきた。

 着ると言うよりも、身に着けてると言うようなアクセサリーが彼の恥部を辛うじて隠しているというような衣装だった。
手足や尻尾、背中にはくっきりとロープの痕が見て取れる。
ところ何処に青あざが目立ち、特にほぼ露出させられた臀部には、無数の鞭の線が刻み込まれていた。

 イタグレ属の男は状況を察し、直ぐに部屋を後にする。
キツネ属の少年は、テーブルに朝食を並べだす。

「クーよ、”朝の風呂”に入りたい。こっちに来なさい」

 ブッチリーノに言われ、クーはゆっくりとベットのシーツに潜り込む。
クーはその舌で、裸のフレンチブルの体を足先から舐め始める。
作業中も性感帯を刺激してくる腕を邪魔しないよう、彼の奉仕は時間を掛けて執り行われる。

 肛門周囲を丁寧に清掃した後、肛門線を口で吸い絞ることも、その時に作業手順であった。
中年イヌ科の強烈な肛門腺汁の臭いにも、嗚咽は許されない。

 黒く粘性を持った大量の肛門腺を口に含み、彼はそれを飲み込む。

 終始、目は合わせてはいけない。
ただひたすら、ご奉仕の為に存在するのが、彼の運命だった。

「クーよ、お前はいま幾つになった?」

「はい、ご主人様。今年で12だと思います」

「そうか・・・じゃあもうすぐ大人だな・・・・そうか・・」

 クーはその反応の意味が分かっていた。

 ブッチリーノの歴代少年メイド達は、その美しさが絶頂の時に、”剥製”にされていた。
成長して醜くなる前に、”時を止める”のだった。

 クーにも、その運命が近づいていた。




「お兄ちゃん・・・どこ・・・・?」

 クーの細胞が記憶している光景が、またその声を彼に聞かせる。

 その躰と運命は、完全に慰安用に支配されている。
しかし、彼は、ひたすら”チャンス”を待っていた。

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