大人オリジナル小説

アリスと不思議な扉
日時: 2020/02/20 10:15
名前: 緋猫
参照: http://www.otona-kakiko.com/profiles/index.cgi?mode=view&no=10323

緋猫です。初めて官能小説というものを描いてみました。
更新遅めです、本当に遅いです。
R18 BLですのでご注意ください…
自己満足小説です
>>1 キャラクター設定

7月5日1000人突破です!

【総合掲示板】作者スレ「ねこなべ」
こちらの方でご指摘ご意見伺がいたいと思います。お手数おかけして申し訳有りません。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28



Re: アリスと不思議な扉 BL ( No.19 )
日時: 2019/07/07 17:14
名前: 緋猫

______翌日、悠は薄暗い部屋ですやすやと寝息を立てていました。
いつもより幸せそうな顔をしているのでどうやら良い夢を見ているようです。
ですが、そんな悠の顔をちらりと横目で見ると昨日会った無表情メイドは締め切ったカーテンに手をかけました。
「悠様、お目覚めになられてはいかがですか。」
ざっとカーテンが開けられ、薄暗かった部屋に光が差し込みます。寝起きの悠はキョトンキョトンと何が起きているのかわからずにただ頭からはてなマークを出しているだけでしたが、昨日のことを思い出し、布団に急いで潜り込みました。
(これは多分夢じゃないの確定だしたな…こんなに長い夢なんてあるわけないし…)
なんて思っていると、昨日の夜提示された
ここに住むための条件を思い出し、どきどきしながら顔だけ布団から出します。
『初日から…寝坊して…すみません…』
もうこんなに朝日が昇ってるということは多分使用人なんてすでに働き出しているでしょう。昨日の夜なぜ目覚ましをセットしておかなかった…と後悔しました。
「昨日でだいぶお疲れでしょうし、今日のところ問題ありません。明日からよろしくお願いします。」
言い方は抑揚はなく冷たいようではありますが、その言葉にありがたさと申し訳なさでいっぱいになってしまいました。
『ありがとうございます…』
悠の言葉に表情を一切変えることなくてきぱきと服の用意をしてしながら今日の説明をします。
「今日は初日ということなので、この屋敷の間取りと仕事の内容について説明したいと思います。」
(自分も帽子屋さんに雇われた立場なのに…なんでこんなに準備してくれるんだろう…アリス…だからかなぁ…)
アリスという言葉を完全に理解して訳でもありませんしましてや自分がそんな大層な役割の人間だとは到底思えません。ぼーっとした頭でそんなことを考えていると、服の準備が終わり何もすることがなくなったのか悠の隣に立ち見下ろしています。
無表情でじっと見つめられたので悠はわかりやすくベットから飛び降りました。
『えっと…その…ありがとうございます…』
ぺこりと頭を下げるとメイドの方も頭を下げ、また静かに悠の方をじっと見るのでした。
『…あ…そういえば…着替えるの…でしたよね…』
ちらりと用意された服を見ると真っ黒な燕尾服が置いてあり、おおっと心の中で驚きました。
(やっぱり使用人…ってこんなちゃんとした服着るんだな…)
ジーと穴があきそうな勢いで悠を見ているメイドの視線に背中を丸め服を脱ぐこともできなくなってしまいました。
『あの…服を着るので後ろを見てて貰えませんか…?』
見下ろすメイドにへら、と笑いながら頭を下げながら頼みます。女の人にこんなに見られていると男でも恥ずかしくなってくるものです。
承知しました、と悠に背を向けるメイドに見えないでしょうが1つ頭を下げてできるだけ早く着替えました。

着替え終わり、まずはじめに案内された場所はお茶会の時に案内された場所でした。
「__まずここが庭園です。ここでは主にご主人様たちがお茶会などを行なっています。ちなみに力はありますか?」
『ち…力ですか?』
いきなりの質問にキョトンと小首を傾げます。
小首を傾げる悠にメイドは上から下まで悠の体を見ます。
「庭園では力仕事が主となります。男性の方なら力仕事に向いていると思ったの、ですが次の仕事を紹介します。」
すたすたと歩くメイドを追いかけながらまだ理解できていない悠ははてなと考え込みながら追いかけます。
(なんで次の仕事に行くんだろう…まぁ力はないし助かるけど…)
次に案内されたのは客室や個室でした。そこにはあのふわふわメイドがベットメイキングや掃除をしているようです。
「こちらの仕事なら先輩としてたくさん教えてあげられますよ〜♪」と言いながら迫ってくるふわふわメイドに青ざめたところを無表情メイドのふわふわメイドへの正義の鉄槌により助かりました。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28