大人オリジナル小説
- アリスと不思議な扉
- 日時: 2020/02/20 10:15
- 名前: 緋猫
- 参照: http://www.otona-kakiko.com/profiles/index.cgi?mode=view&no=10323
緋猫です。初めて官能小説というものを描いてみました。
更新遅めです、本当に遅いです。
R18 BLですのでご注意ください…
自己満足小説です
>>1 キャラクター設定
7月5日1000人突破です!
【総合掲示板】作者スレ「ねこなべ」
こちらの方でご指摘ご意見伺がいたいと思います。お手数おかけして申し訳有りません。
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- Re: アリスと不思議な扉 BL ( No.4 )
- 日時: 2020/02/20 19:29
- 名前: 緋猫
どんどん…どんどん下へと落ちていきます…
先が見えない穴の中を落ちる感覚に
このまま地球の裏側についてしまうのではないだろうか…?という想像もできてしまう
子供の頃に読んだルイス=キャロルの小説【不思議の国のアリス】のアリスの思考が今の悠には納得できました
『このまま落ちて落ちて死ぬのも…いいか…』
こんな状況なのに悠の精神は安定していました
これが夢だからかもしれない…夢が覚めたらいつも通りの部屋のベットの上で寝ているはずだ……と思い目を閉じます
どんどん落ちて落ちて落ちて落ちて
『…いっった……ッ!?』
地面についた感覚に目を思いっきり瞑ります、が頭に衝撃はありますが痛みが襲ってきません
(………これも夢…だから……?)
悠は立ち上がり周りをきょろきょろと見回しました
(ここは……?)
周りはたくさんの扉で囲まれた部屋でした
どれもこれもとてもカラフルな扉でそれにとても小さく、まるでお人形用の扉のようです
後ろを見ても扉前を向いても扉です
(えぇ…こんなところで行き止まり………)
試しに扉をガチャガチャ回してみると一つだけ開く部屋がありました
それでもここから出られなければ行き止まり
『んー…どうしようかな…』
何もすることがなくなった悠は落胆し、はぁ…っとため息を溢しました
ふと、下を向くと小さな小瓶があります
「drink me」
(ここまでアリスの世界を忠実に再現してるんだ…)
小瓶をつまみ上げ見つめながら少し考えました
悠も学校に行っていませんが常識ぐらいは分かります
飲めと言われて従うような馬鹿ではありません
ですが夢だと思っている悠にはそんな些細な常識はどうでもよくなっています
(これを飲んだら…確か体が小さくなって扉の向こうに行ける…だっけ……?)
(ま…夢だしいいか…)
いかにもな愛らしいピンク色の液体を見つめ、おそるおそる口に入れて飲みます
『………………ッッ!!!?』
ドクンと一瞬心臓が大きな音を立てたかと思うとみるみるうちに自分の体が小さくなっていきます
元から低かった自分の身長がまた一回りほど小さくなり子供のような身長になってしまいました
『………服もだぼだぼ…』
(………でもこれなら頑張れば入れる…)
悠は扉を開け匍匐前進(ほふくぜんしん)の様な姿で扉を抜けました
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