大人オリジナル小説

アリスと不思議な扉
日時: 2020/02/20 10:15
名前: 緋猫
参照: http://www.otona-kakiko.com/profiles/index.cgi?mode=view&no=10323

緋猫です。初めて官能小説というものを描いてみました。
更新遅めです、本当に遅いです。
R18 BLですのでご注意ください…
自己満足小説です
>>1 キャラクター設定

7月5日1000人突破です!

【総合掲示板】作者スレ「ねこなべ」
こちらの方でご指摘ご意見伺がいたいと思います。お手数おかけして申し訳有りません。

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Re: アリスと不思議な扉 BL ( No.7 )
日時: 2018/10/23 22:59
名前: 緋猫

「______アリスが新しく来るとはイモムシくんが言っていたけれど…本当にこれで間違いないのかい?」
「これに間違いないよ!ちょっと髪の毛とか短かったり身体が小さいけど!」
「帽子屋、アリスじゃなかったら僕たちのおもちゃにしても良いんだよね?」
「もし本物でもアリスで遊ぶけどね!」
ぼーっとした意識で誰かが言った「アリスで遊ぶ」という表現に少しばかり違和感を感じましたが、それよりもその子供の声を聞いた途端鏡写しの様にそっくりな二人の事を思い出し立ち上がり、窓などの出られる所を探そうときょろきょろと周りを見ましたがいつもの家ではありません
いつもの部屋よりも広々とした空間ですがどこにも明かりがありません
窓などの出られる所が無いか立って探して見ることにして悠は手足が縛られてるのにも気づかずに立ち上がりました。
ですが、縛られてまともにバランスを取れるわけがなく急に立ち上がろうとしたので急に倒れてしまいました
倒れた瞬間急に隣の部屋の声が収まり、静かになりました
まずいっ!と思った時には声のしていた方の扉は盛大に開けられてそっくりな二人の顔と大きな帽子を頭の上に乗せた美しい青年が立っていました
「おや…?もう起きたようだね」
「もうちょっと寝てても良かったのにね?」
「もうちょっとで色々調べられたのにね!」
次は何をされるのか警戒して縮こまり三人を睨みました
「怒っているのかな?」
「怒ってるなら口で言ってくれないとわからないよー!」
悠は二人に触られるのが嫌でびくりと震えました
ですがその瞬間長身の男が二人の体をいとも簡単に捕まえてしまいました
「こらこら、お客さんをそんな風に怯えさせたらダメだよ?」
「はなせ帽子屋ーーー!!」
「虐待だーーーーーー!!」
まるで母親の様に暴れる二人を叱りつけこちらに向き直りにこりと笑い掛けました
「双子ちゃんが迷惑をかけたみたいでごめんね?この子たち君に興味津々みたいなんだ」
夢だとしてもこの青年の顔を見て自分でも分かるくらいに落ち着いて行きました
「双子ちゃんが道端で拾ったと言っていたが…何処に向かう途中だったんだい?」
『え…えっと…自分の…現実の世界への…戻り方を…探していました…』
この人なら知っていてもおかしくないと思い、現実世界からの経緯を帽子屋に話しました
「…現実世界…というのは人間が沢山いる世界という事かな?」
『はい…人間はいっぱいいますが…?』
「あなた達も人間でしょ?」と心の中で思いながら興味深そうに聞いている青年にそんなことも言えるわけがありませんでした
数分間質問されたら答えるということが続きました

「____君がこの世界に来た経緯は大体わかったよ。」
うんうんと頷きながら青年は納得した様子でした
すると今まで静かだった二人が大声で言いました
「ほらー!やっぱりアリスだったでしょー?」
「うん!「アリスは人間がたくさんいるところから来る」って言ってたしね」
(アリスって…どう考えても女の子の名前なのに…何で間違えられるんだろ…)
『あの…さっきからこの2人が言っている…アリスとは誰ですか……?』
…と青年に聞いてみました。ですがその質問を待ってましたとばかりに2人が大きな声で説明をし始めました
「ゲンジツセカイから来る人間のこと!!」
「アリスはゲンジツセカイに飽きて自分を求めてくれる人を探して居る人の事だよー?」
その言葉を聞いて悠は驚きました
現実の自分の部屋に引きこもっていた方が今よりもずっと楽でしたし、自分を求める人を追い求めていたわけでもありません
(まぁ…夢の世界で真面目に考えても意味ないか…)
『あなた達…と人間は…違う生き物なんです…か……?』
これは自分の夢だと思い出し次はどんな突飛な展開が待っているのかと思い双子に聞きました
「僕たちは姿は似てるけど全く違うよね〜!」
「まず匂いが違うからね〜?」
双子の1人が近づき匂いを嗅いで発言した途端もう1人の方は急に大きな声で言いました
「あ!!!そんなに近くに寄るなんてずるいよーー!!!!!」
もう1人もたたたっとこちらに駆け寄ってきて、近くでぎゃーぎゃー騒ぐ2人に悠は目を回します
「さっき近ずいた時は気づかなかったよ〜!」
「まぁ、ディーは僕との会話に夢中だったもんね〜しょうがないよね〜」
小動物に匂いを嗅がれてるような感覚に普通だったら失神してしまうほどでしたが、夢の中だと割り切った悠は固まるだけですみました
「さっきの話だけど!【僕は匂いが違う】って事しか知らないよ!」
「それ以外の情報は帽子屋に聞いて?」
2人は悠に抱きついたまま、同時にじっと帽子屋を見つめました
目があった帽子屋は一言
「なぜそこで俺に問いかけるんだ……」
…と2人の発言に頭を手で押さえいかにも「めんどくさいなぁ」と言った感じの行動をしました。
「そこまでするのも面倒だなぁ…」
(あ…心の中にとどめとかないで言っちゃう人なんだ。)
『_______っていうか…面倒ってどういう意味ですか…?』
帽子屋の発言に戸惑ったような声で問いかけました
「思い出すのが面倒だなってこと…ここ何年間はずっとアリスはキングに取られてたし…そもそもあんまりアリスに興味がなかったから」紅茶を飲み面倒くさいし、と呟き
「そもそも何の報酬も無しに教えてもらえると思っているのかい?」

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