大人オリジナル小説
- アリスと不思議な扉
- 日時: 2020/02/20 10:15
- 名前: 緋猫
- 参照: http://www.otona-kakiko.com/profiles/index.cgi?mode=view&no=10323
緋猫です。初めて官能小説というものを描いてみました。
更新遅めです、本当に遅いです。
R18 BLですのでご注意ください…
自己満足小説です
>>1 キャラクター設定
7月5日1000人突破です!
【総合掲示板】作者スレ「ねこなべ」
こちらの方でご指摘ご意見伺がいたいと思います。お手数おかけして申し訳有りません。
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- Re: アリスと不思議な扉 BL ( No.8 )
- 日時: 2018/10/23 23:00
- 名前: 緋猫
帽子屋は紅茶を飲む手を止め、悠をじっと見つめて返答を待ちました。
『え…えと……あ……う』
悠は目を見られた瞬間喉を掴まれたかのように声が出なくなって、呆然としてしまいます。
呆然としていると帽子屋は溜息をついて目を伏せながら
「俺で無くても他の人なら知ってるんじゃないか?アリスのお前をキングが見つけた日には先代の様に殺されるだろうけどね。」
くくくと「キング」の話をしたら喉で笑いました。
『こ…ころ…ッ!?』
キングという人はまだ知りませんが、危険な人の様です。
「あーあ…どうするの帽子屋?アリスが困ってるよ?」
「帽子屋がここに住ませればいいんじゃないかな!!そうすればアリスが見つからないし!遊べるしー!」
すぐ近くにいるはずの双子の声も遠くに聞こえ、悠の頭の中は真っ白になりました
「別の住人なら別に家に置いてもいいが、アリスを家におくとなると後で面倒くさいことになりそうじゃないか?それにアリスを俺たちが匿ってるってあのわがままキングが知ったとしたら俺達は処刑されてしまうよ?」
指を首の横に押し付けてシュッと横にズラすジェスチャーをしました
悠は背筋が凍りぶるぶるっと鳥肌が立ちます
「ね…!良かったね!帽子はアリスのこと気に入ったみたいだよ!」
「ここまで楽しそうな帽子屋はしばらくぶりに見るね?」
突然手を引っ張られ悠が双子を見ると、2人ともにこにこしながら悠を見ました
よくわかりませんが双子から見て今の帽子屋はとても楽しそうな様です…わかりません。
双子からきゃっきゃと歓声を浴びせられる帽子屋は静かに紅茶を飲み顔をあげました
「それでどうする?決めるのはお前だよ?」
[出て行け]とか強制的に言われた方が楽です。自分で決め、自分で意見を発言するというのはすごくすごく勇気がいる事です。
帽子屋さんの言っているキングさんという人のことが嘘、又は脅しであったとしても、悠には頼るところもなければ、この国のこと、元の世界への帰り方(夢だと思っているのですけれど)も分かりません。
殺されるかもしれないところに行きたいほど狂ってもいませんし。
悠の心臓ははドカドカと信じられないほど音を鳴らし、頭がクラクラして、目元はチカチカして、体が震えています。
『あ…あの…絶対…絶対に迷惑は…かけません!帽子屋さんの家の手伝いもします…!
な…なんでもしますから!帰れる手立て…が!見つかるまでここにいさせてください!!』
(あぁ…ここまで大声で伝えたのはいつぶりだろ…)
頭を思いっきり下げた瞬間視界が真っ暗になり
悠は意識を手放しました
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