大人オリジナル小説
- アリスと不思議な扉
- 日時: 2020/02/20 10:15
- 名前: 緋猫
- 参照: http://www.otona-kakiko.com/profiles/index.cgi?mode=view&no=10323
緋猫です。初めて官能小説というものを描いてみました。
更新遅めです、本当に遅いです。
R18 BLですのでご注意ください…
自己満足小説です
>>1 キャラクター設定
7月5日1000人突破です!
【総合掲示板】作者スレ「ねこなべ」
こちらの方でご指摘ご意見伺がいたいと思います。お手数おかけして申し訳有りません。
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- Re: アリスと不思議な扉 BL ( No.6 )
- 日時: 2019/03/03 13:54
- 名前: 緋猫
_______お茶会仲間
(帽子屋屋敷……?)
一番初めに目に付いた名前を復唱してみました
流石に王都にまで行き聞くほどの事ではありませんでしたから一番お屋敷の方が行きやすいと考え、足を帽子屋屋敷に運ぼうとした時急に走る足音が聞こえてきました
猫はびくりと跳ねて森の方に逃げてしまいました
悠も猫が逃げてから気づき逃げようと思いましたが遅すぎました
姿はもう近くまで迫って来てたのです
悠は恐怖から目を固くつむりました
「あれ?此処に猫の気配がしたはずなんだけどな。どこに行ったか君はわかる?」
「全然だよ。逃げちゃったみたいだねどうせなら僕達から逃げる姿ぐらい見せてもいいのにね!」
「それ僕も今思ったんだ、次はいきなり前と後ろにまわり込もうね?」
「君は天才だね!そうすれば逃げようとしても絶対に逃げられないよね!」
ずっと猫の話をして居るのでうっすらと目を開けるとそこには鏡写しのようにそっくりな二人の姿がありました
黒いサラサラな髪を二人とも同じくらいに切り、愛らしい大きい目を持って 年は12才くらいでしょうか、とても健康的な肌を持っていました
そして話がひと段落ついたかと思うとこちらに向きを変えじっと見つめました
「この置物って前からあったけ?君はどう思う?」
「え!これって置物なの!?僕は生きてると思うけどな!」
(ど…どうしよう…このまま動かない方がいいかな…)
この二人に聞くのもいいとは思いましたがこんな小さな子供が知ってるとは思えず、悠は二人が飽きてどこかに行くのを黙って待ちました
「でも…生きていたら喋ったり動いたりするはずだよ?」
「でも、体はあったかいよ!」
「湯たんぽみたいにお湯が入ってるんじゃないの?」
「あっ!そうかも!」
「ここからお湯入れるのかな?」
いきなり口に触られた瞬間悠はわかりやすく動いてしまいました
「わぁ!びっくりした!生きてたみたいだよ!」
「あれ?でも喋らないよ?」
「なんでだろうね、僕が生きてた中で最大級の謎だよ!」
二人は一緒に顔を合わせ頷くと急に耳の近くに顔を持ってきて……
「「おーい!大丈夫〜!!??」」
両方の耳から大きい声で叫ばれたので悠はさっきの猫のように飛び上がりました
『な…なに…するッ!!』
耳がまだキンキンと痛みに顔をしかめながら二人を睨みました
「生きてたみたいだね?」
「残念だよ…いい抱き枕になると思ってたのに!」
睨んでいるにも関わらずさっきと同じ調子で話をしている二人に悠はとてもイライラしてきました
_____ですが悠はずっと部屋に引きこもっていた引きこもりです、子供だろうと人に怒ることができず落胆しました
「「ところで!」」
突然大きな声でまたびっくりして顔を上げるとそっくりな二つの顔が間近にあってまたまたびっくりしました
「きみはこの世界の住人じゃないよね!」
「新しくできた新種の生物とか?」
「それかそれか、ロボットとか!」
「動いたり喋ったりする?」
「うん、それー!」
キラキラした目でこちらを見つめながら話す姿に悠は震えながら小さな声で呟きました
『えと……に…人間です…』
と…その言葉を聞いた瞬間双子の顔は固まってしまいました
「....人間だってさ!!新しいアリスに違いないよ!!」
「んー…でも前のアリスとちょっと格好が違くない?」
「確かにそうだね!いつものアリスよりも髪の毛が短い様な気がするよ!」
アリスアリスと連呼されてる名前が自分のものだと分かり必死に否定しました
『僕の名前…は、悠です!』
その言葉にきょとんとしてそして急ににこにこと二人で笑い始めました
「ま、本物のアリスかもしれないし…持って帰っちゃおうか?」
「僕は賛成だよ!キングにとられてめんどくさい事になるよりはずっと良い!」
(も…持って帰る……?)
良くない事が起こると感じた悠は抵抗しようとしましたが…先に二人の手が伸びてきて口に何かを入れられました
『ん…ッ!!』
その瞬間どんどん眠気が襲ってきて悠の身体に力が入らなくなりました
倒れる直前に身体が左右に持ち上げられ、どうにか地面に叩きつけられることはありませんでしたが、二人は力の入らない悠を持って《帽子屋屋敷》と書かれた道を進みました
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