大人オリジナル小説
- アリスと不思議な扉
- 日時: 2020/02/20 10:15
- 名前: 緋猫
- 参照: http://www.otona-kakiko.com/profiles/index.cgi?mode=view&no=10323
緋猫です。初めて官能小説というものを描いてみました。
更新遅めです、本当に遅いです。
R18 BLですのでご注意ください…
自己満足小説です
>>1 キャラクター設定
7月5日1000人突破です!
【総合掲示板】作者スレ「ねこなべ」
こちらの方でご指摘ご意見伺がいたいと思います。お手数おかけして申し訳有りません。
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- Re: アリスと不思議な扉 BL ( No.22 )
- 日時: 2019/07/21 20:13
- 名前: 緋猫
「お次は…厨房ですね。」
メイドが厨房の扉を開けようとした時、ガッシャーンというとても大きな音と、うわぁぁっという叫び声が聞こえてきました。
悠がびっくりして目を見開いて扉を見つめる中、メイドはため息をつき扉を開き厨房に入りました。
「いたた…あ、こんにちわ〜…」
そこにいたのは若い青年でとても気まずそうな表情で割れた皿がある床に座りながらこちらに挨拶をしてきました。
『だ…大丈夫ですか…?』
皿のかけらが散らばってとても青年が安全だとは思えません。ですが悠には声をかける以外の行動が取れませんでした。
「あ!もしかしてアリスさんですか?うわぁ!アリスさんに会ったのは初めてですよ」
青年はこちらに気がつくと頭を下げて会釈をしました。
『はじめまして…』
小さな声で呟き悠も頭を下げます。
その一連の間でメイドはテキパキとちりとりとほうきを出してかけらを集め、雑巾掛けまでしています。
「今日から悠様もこちらで働く使用人になりましたので、アリスという呼び方は控えるようお願いします。」
洗った手をハンカチで拭きながら転んでいる青年に手を差し出し立たせました。
「だったら、様なんて変じゃないかな?」
メイドの言葉に間を置くこともなく呟いた青年に無表情メイドのいつもより3割増しでよりきつくなった目を向けました。
「ご…御免なさい本当に反省してますよ!」
何に反省しているのかと言うのはわからないが、青年は頭を下げまくってメイドに謝り続けています。
それを見て無表情メイドは謝ってる青年そっちのけで説明を始めました。
「こちらはこの屋敷のコックです。【悠】が想像するように一般的には料理を作ったり買い出しをしています。本当は見習いも雇っていたのですが、こちらの馬鹿のせいでこんないい条件の職を蹴ってまで退職してしまって今のところ一人で全ての雑用まで引き受けてもらっています。」
こちらの青年が昨日気にしていたコックさんのようであぁこの人がふわふわメイドさんに遊ばれているコックさんか。とチラチラとコックさんの姿を眺めました。
コックさんが一人でこんな広い屋敷の料理を作っていたなんて尊敬すらできると同時に大変そうだとまた同情してしまいます。
『僕でも…手伝えること…ありますかね…』
メイドをちらりと見ながらコックさんの負担が減らせればと、自分の仕事は見習いではダメかと聞いて見ます。
メイドは[人では足りていないし助かるけれど、こんな馬鹿の仕事手伝いたいのか。]とか言っています。表情にはあまり出ていませんが見るからにびっくりしたような動きで悠とコックさんを見比べました。
メイドさんにそこまで否定されると自分にそんな仕事ができるのかと不安になってしまい[やっぱりやめます]と言おうとしましたが、コックさんの悠を見つめるキラキラと輝かせた瞳を向けられ頷くことしかできませんでした。
「嫌になったらいつでも言ってくださいね。」と言い、悠の仕事に少し不安を感じたような瞳に(すごく心配されているんだな)と嬉しくなり、これからコックのもとでどんな仕事を努められるのだろうという緊張で心がいっぱいになりました。
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