大人オリジナル小説
- アリスと不思議な扉
- 日時: 2020/02/20 10:15
- 名前: 緋猫
- 参照: http://www.otona-kakiko.com/profiles/index.cgi?mode=view&no=10323
緋猫です。初めて官能小説というものを描いてみました。
更新遅めです、本当に遅いです。
R18 BLですのでご注意ください…
自己満足小説です
>>1 キャラクター設定
7月5日1000人突破です!
【総合掲示板】作者スレ「ねこなべ」
こちらの方でご指摘ご意見伺がいたいと思います。お手数おかけして申し訳有りません。
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- Re: アリスと不思議な扉 BL ( No.12 )
- 日時: 2019/11/10 17:59
- 名前: 緋猫
アリス…?一瞬キョトンとしましたがさっきまで双子や帽子屋に散々呼ばれた後なので自分のことなのかな。と一人で実感しました。
『あ…えっと、そう…みたいですね。双子と帽子屋さんにもアリスだと言われました…僕あまりよくわかってないんですけど…』
一瞬メイドさんと目が合ってしまい、メイドを見つめていた自分の恥ずかしさで俯きながら、早口で話しました。
「ご主人様にはお会いになられたのですねぇ〜♪…あらぁ…?それならば何故こんな物置に?迷子ですかぁ?」
さっきよりもずいずいと悠に近寄り、拒絶ではなく、ふつうに恥ずかしくて真っ赤になりながら目を逸らしてしまいます。
『そう…です…ね…あはは…』
自分から逃げたのにこの歳になって迷子かぁと情けなくなってしまいます。
「ご主人様もずっと上機嫌でしたがアリス様がいらしていたからなんですね〜なるほどぉ〜♪」
アリス様…自分のことではない、知らない名前で呼ばれて悠は少しだけ胸がモヤモヤします。
「アリスというのは…どういうものなんですかね…?」
自分の顔を軽く指差しながら質問してみます。
「アリス様はあまりこの世界のことについてお詳しくはないのですかぁ〜?」
こくんと一応頷いてみます。
「アリスというのは異世界からこの世界にいらっしゃったお客様ですよ〜♪定期的にいらっしゃっては奪い合いの大戦争なんですよ〜?最近はずっと王様の一人勝ちでしたね〜♪アリスは何でしょう…嗜好品みたいなものでしょうか…やはりいい匂いですし…あとは…………」
ふとメイドの背後に人影が音もなしに立っていることがわかりました。
すると、いきなり人影がしゃべっているふわふわメイドの口を、片手で塞ぎました。
「それ以上はお客様に話すことはだめ。お客様も聞きたくないって表情をしている。目でわかる。この人の話をもう聞きたくないでしょ?」
「んーー……ん…ッ…ふ…ぅッ」
その人影は少し前にふわふわメイドと一緒にいた無表情メイドでした。やはり表情は少しも変えずにこちらに問いかけます。
ふわふわメイドはふさがれて、少し考えた後艶っぽい声が漏れます。
さっきと同じようにこくんと頷きます。この2人のメイドは有無を言わせない雰囲気がとても似ていました。
「そう。このメイドは連れて行きますので安心しておくつろぎください。」
「んぁッ!…あらぁ…離すなら言えばいいのに〜?」
「……………。」
両手で引きずられても無表情メイドに笑顔で話し続けます。黙ってれば美人なタイプってこういう人を言うのでしょうか?
というか…こんなよくわからない部屋でどうすればくつろげると…?
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