大人オリジナル小説

アリスと不思議な扉
日時: 2020/02/20 10:15
名前: 緋猫
参照: http://www.otona-kakiko.com/profiles/index.cgi?mode=view&no=10323

緋猫です。初めて官能小説というものを描いてみました。
更新遅めです、本当に遅いです。
R18 BLですのでご注意ください…
自己満足小説です
>>1 キャラクター設定

7月5日1000人突破です!

【総合掲示板】作者スレ「ねこなべ」
こちらの方でご指摘ご意見伺がいたいと思います。お手数おかけして申し訳有りません。

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Re: アリスと不思議な扉 BL ( No.10 )
日時: 2018/10/24 22:58
名前: 緋猫

やっぱり2人は悠が立ち上がったことに気づいていない様でした。
(今のうちに部屋から出て双子から離れよう…!)
この元気いっぱいな双子と遊ぶというのは身が持たなそうですし、さっきのダムの行動に悠の中で[怖い子]という存在になってしまったのでできればダムとは遊びたくはありません。
そもそも帽子屋さんとの話もしなければなりません。
そろりそろりと音を立てないようにラブラブな双子を後に部屋の扉を閉めました。


『わぁ………』
部屋を出たそこには長い長い廊下と、重厚な扉がいくつもありました。
(や…屋敷ってこのくらいが当たり前なの…かな…???)
全体を温もりのある茶色で統一してあることや、レトロな感じのランプなどが悠にとってとても新鮮な感じがしました。
(すごいな…すごいな…!本の中のお屋敷みたい…!)
悠は目を輝かせながら扉や窓から見える風景を記憶の中に残しておこうと子供のように何も考えずに足を進めます。
(ここは…うん!ソアラが幼い頃に住んでた部屋みたいだ!夜に窓から森の方へと抜け出して…あっ!あっちは………)






「あらぁ?今日の夕食はコブサラダとホットサンド、それに…あら…これは何かしら…黒くてふわふわしてて…焦がしたような…」
「それは朝食のメニュー。今日の夕食は鳥のオイスターソースがけ、フランスパン、ポトフ。」
ふわふわした感じのメイドと全く笑わないメイドが何やら話しているがそんなことはどうでもよくて…
悠は今知らない部屋に入ったまま出られずにとてもとても困っています。廊下から早く2人が遠のくのを扉を少し開け、願ってます。

(勝手に人の部屋に入るなんて!こんなの不審者か泥棒のすること…こんな所見られたら説明もできないまま追い出される…!!!)
好奇心で入ってしまった自分を殴りたい気分になりますが、そんな奇行をしてもしも気がつかれたら意味がないことは悠が一番知ってます。
(このメイドたちが去った後で自分を殴る)
今はまず、メイドが去ってくれと扉の陰から願うだけです。

「あらぁ?うふふ貴方も料理長と同じことを言うのね〜面白いわぁ♪」
ふわふわと綿菓子のような彼女は小首を傾げて不思議そうな顔をした
「その料理長が正しい。料理長に訂正してくる。料理長は厨房にいる?」
「料理長ったら泣いて何処かに行ってしまったのよ〜…うふふ〜ヒドイコトしたわぁ」
にこにこと悪びれた様子もないふわふわメイドに淡々と無表情メイドは わかったと、だけ呟き、どこかに行ってしまった。
(よかったー…早くあのふわふわも部屋の掃除でもしてこい!)
ふわふわメイドは無表情メイドにゆらゆらと手を振っていたのだが急にくるりとさっきの笑顔は跡形もない表情で悠のいる扉に問いかけました。
「そこにいらっしゃるお方はお客様?それとも………ええ、と…やだぁ忘れちゃったわぁ♪」
パッとさっきの表情から変わってまたさっきのふわふわした綿菓子のような顔になります。ですが悠はしばらく蛇に睨まれたうさぎのように言葉も出なければ、動けないようです。そもそもさっきのふわふわメイドさんが怖くて思考が一時的にストップしてしまっているようで、ふわふわメイドが跳ねるように近づいたことに気がつきません。
「あらぁ?聞こえなかったです?」
悠の顔に目線を合わせて最初みたいにふわふわと笑うふわふわメイドさんです。さっきまでのは一体なんだったのでしょう?
ですがそんなことより…そんなことより…
『あ……ぅ…うわぁぁぁっぁあぁ!?!?』
メイドから離れるためにばたばたばたと壁まで後ずさります。
「あ…あの〜…?」
『うわぁ!!!つ…ついてこないでくださいいいい!』
離れたつもりなのに距離を縮められると戸惑ってしまって、またメイドを確認しながら距離を取ります。

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