大人オリジナル小説
- アリスと不思議な扉
- 日時: 2020/02/20 10:15
- 名前: 緋猫
- 参照: http://www.otona-kakiko.com/profiles/index.cgi?mode=view&no=10323
緋猫です。初めて官能小説というものを描いてみました。
更新遅めです、本当に遅いです。
R18 BLですのでご注意ください…
自己満足小説です
>>1 キャラクター設定
7月5日1000人突破です!
【総合掲示板】作者スレ「ねこなべ」
こちらの方でご指摘ご意見伺がいたいと思います。お手数おかけして申し訳有りません。
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- Re: アリスと不思議な扉 BL ( No.15 )
- 日時: 2019/03/22 23:08
- 名前: 緋猫
そういえばコックに同情をしにきたわけではなく帽子屋さんに話をつけるために来たのだと思い出しました。
『そ…そういえば…さっきは…お願いしている途中で倒れてしまい…申し訳ありません…でし…た…』
帽子屋に謝ることを夕食をとる前にやっておくべきだった…と後悔をしてしまいます。
まぁ、まだ食事に手をつけていないので悠は良かったですが、食べている途中の帽子屋に話しかけているとどんどん申し訳なくなってきて声も申し訳なさと比例していくように小さくなっていきした。
「ん……?ああ…お願いというのは「なんでもするからこの屋敷に入れてくれ〜」ってやつかな?」
まるで忘れていたかのような言い方に帽子屋の意地の悪さを感じます。
ですが頼んでいるのはこちら側なので、そんな態度に睨むこともできません。
『はい…そうですね…』
悠は目を見ないようにしながら顔を上げて、こくりと頷きます。
ですがそんな様子を見て帽子屋さんはわざとらしく大きくため息をつきました。
「………はぁ…会った時から思っていたが、君は何かに怯えているのかい?双子ちゃんや俺にずっとびくびくしてるけど。」
(双子や帽子屋だけじゃなくて意思があるもの全般ダメなんですよ〜苦笑)、
と心の中で言ってみますが、心の中で言っても帽子屋に伝わるわけはないわけで
悠のことを尚もずっと見ています。
『あ……ははは…』
やっと絞り出た言葉は(苦笑)だけでした。苦笑いと言いながら、表情はとてもぎこちなく、無理しているような感じなんだろうというのはなんとなくわかりました。
「困ったな…ここまで怯えられては仕事も任せられないかな…」
任せられないという言葉を聞き、この屋敷から追い出されることを想像して身を固めました。
そして、少しだけ目線を上げて帽子屋の目を見ます。帽子屋の切れ長の目を見ていると、目を合わせるのが嫌なはずなのにずっと見ていたくなってしまいます。
「そんなに上目遣いで見て…捨てないでって訴えてる子猫みたいで愛らしいね。」
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