大人オリジナル小説
- アリスと不思議な扉
- 日時: 2020/02/20 10:15
- 名前: 緋猫
- 参照: http://www.otona-kakiko.com/profiles/index.cgi?mode=view&no=10323
緋猫です。初めて官能小説というものを描いてみました。
更新遅めです、本当に遅いです。
R18 BLですのでご注意ください…
自己満足小説です
>>1 キャラクター設定
7月5日1000人突破です!
【総合掲示板】作者スレ「ねこなべ」
こちらの方でご指摘ご意見伺がいたいと思います。お手数おかけして申し訳有りません。
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- Re: アリスと不思議な扉 BL ( No.3 )
- 日時: 2018/10/24 06:57
- 名前: 緋猫
「そうだよ〜安心した??まぁここはまだ狭間みたいなとこだけどね〜」
『夢の…狭間…そっか…』
現実では絶対にしないようなふむふむと指を口のあたりまで持ってきて納得するようなポーズをとってみたりした
夢の中という安心感と、話している相手の実体のないことからいつもよりすらすらと話せるような気がした。
『ここまで意識がはっきりした夢は初めてだよ。あ…ところで君は誰なの?」
暗闇の中をとことこと歩きながら体の中の声に話しかけてみる。
「私はね〜…なんて言ったらいいんだろう…夢の世界への案内人ってところだよ」
『あはっ案内人か〜かっこいいなぁ…』
自分が考え出したであろうファンタジー小説のようなキャラクター設定に苦笑してしまう。
『ていうことは君はどこかに案内してくれたりするの?』
「不思議の国!当たり前のことが当たり前でなくて当たり前じゃないことが当たり前な国」
(そっか…そんな…)
『そんな世界があったら、こんなおかしな僕が普通の存在になれるのかな?』
夢の中なのに嫌なことを考えてしまって見てわかるように喋らなくなってしまった。
「候補はいっぱいいたけどやっぱり君が良いなぁ…」
吐息と落ち着くような声が耳に直接かけられたような感覚に背中がぞわぞわして、顔が真っ赤になってくらりと倒れそうな感覚になったが、後ろから抱きしめられたことで倒れることはなかった。
「……ぅ…あ…ッ!?」
だが、さっきよりもずっと体が近づいたような感覚に余計恥ずかしくなり自分の口からも信じられないような声が出てもう恥ずかしくなってもう死にそうなくらいに真っ赤になってしまっているのは鏡を見なくてもわかってしまう。
「君はこの現実に価値なんて見いだせていなかったんでしょう?こっちの世界なら悠のことは絶対に退屈させないよ?君が選んで良いんだよ?」
選択肢は与えつつも、有無を許さない物言いに案内人の意地の悪さが出てしまう。
「悠はこの世界から逃げたい…消えたいって思ってたよね」
『なん…で…知って…』
「これは悠の幻想なんだよ?知らないことなんてあるわけないよ」
「願って?僕はアリスの世界に行きたいって」
おかしな話だ…夢の世界へ…僕をこの世界から逃がしてあげる…?流石夢だ、話が現実離れしすぎている…
でも夢でもいいから救いを求めた僕が発した言葉は拒否ではなく...
『アリスの…世界に行き…たい』
その瞬間足元に黒い穴が広がった
「ようこそ悠…ワンダーランドへ」
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