大人なりきり掲示板
- 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】
- 日時: 2024/10/18 18:55
- 名前: 執事長 (ID: 3nikXZtz)
それは空から降ってきたのか、あるいは地から湧き出たのか。
あなたの手には、身に覚えのない一通の招待状が握られていた。
艶めく黒薔薇の封蝋が、" 早く読んで "とあなたを誘う。
>―― 嗚呼、なんて美味しそうな貴方。今夜、お迎えにあがります ――
それは、狂った喜劇を好む神様の、歪んだ悪戯だったのだろうか。
斯くしてあなたは異界へ攫われ、人を喰らう怪物たちと一つ屋根の下で暮らす事となった。
この世に一つだけのグランギニョル、その幕が今ここに上がる。
▼ 規則や世界観 ▼
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▼ 提供一覧 ▼
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▼ 参加方法 ▼
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▼ 概要 ▼
/ 指名制 / 人外×人間 / メリバ要素、共犯者・隷属・共依存要素、捕食・流血表現を含有 / シリアスでダークな雰囲気も、仄々切ない純愛も /
/ あなたの指名や行動でエンドが分岐、1度エンディングを迎えてもご所望の限り物語が続くマルチエンド式 /
/ 基本は登録制、ご希望の方はお試し交流でも勿論可 /
/ 時にイベント開催 /
/ 完也を推奨、当方はご挨拶の後から伽羅口調にてお返事させて頂きます /
/ お互いが楽しめてこそ、真のハッピーなりきりライフ!という信条の下、相性重視 /
/ 演者様(参加希望者様)以外の書込みはご遠慮ください /
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- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.127 )
- 日時: 2025/05/06 21:52
- 名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)
>>126
>マリーシュカ
マリーシュカはその言葉通りの軽やかな笑みを浮かべている。そこからは純然たる気持ちを感じられた。社交界においてもこんなに柔らかな人間はなかなかいないだろう。
さらにこちらに気遣ってくれる様子も加え、隣へと誘うように言う台詞回しは甘やかでなんとも魅力的である。
――女性慣れしていない男ならイチコロだろうな……。
とは言っても自分もそこまで女性と慣れ親しんでいるわけではない。幼い頃に叩き込まれた礼儀作法はあるものの、その後は一人で飛び回ったり気の知れた友人と語り合うことに時間を割いてきた。
勘違いをする隙などない今の状況がありがたい。一度断ろうかと口を開くが、彼女の様子に気づけば間を置き、呼吸を置く。
「光栄です。しかし、レディの隣に座るわけにはいきません。こちらでご容赦願います」
隣の代わりに彼女の正面に腰掛けた。
「今夜はこちらでゆっくりされるとのことでしたし、なにか、お話しさせていただければ。……もしよろしければ、このお屋敷のことや、住人の方々の話など」
彼女なら素直に話してくれるかもしれない。そんな期待のまま問いかけた。対価を差し出せと言われる覚悟もある。
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.128 )
- 日時: 2025/05/06 22:24
- 名前: マリーシュカ (ID: jZDgLcWW)
>ウィリアム(>>127)
(戯れに似た誘いに対する返事には「 まあ 」とくすくす笑いを零して「 レディの扱いがお上手ね。それに今の方が表情がよく見えるわ 」位置を変えてもらう必要がないことを言外に伝え。不意に白い手を柔く二度ほど打ち鳴らすと、どこからかコウモリの使い魔が数匹ふよふよと現れ、ヴァンパイアは人には認識不能な魔の言語にて小さな声でお願いを。些細な魔法を駆使しながら使い魔たちがせっせとお茶の準備を進める中、貴方に視線を向けて「 紅茶とコーヒー、どちらがいいかしら。果物のジュースもあるけれど… 」とリクエストを伺って。「 そうね…、幼馴染の話でもしましょうか 」呼ばれて出てきたはいいもののあまりやる事がなくて困ったようにうろうろしていた一匹の使い魔を指先で撫でて。)
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.129 )
- 日時: 2025/05/06 23:14
- 名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)
>>128
>マリーシュカ
無邪気な笑みが漏れるようにつられてウィリアムも思わず目を細める。
「申し訳ない、あなたのように素敵な方と一緒にいると緊張してしまいますから」
交際していない女性の隣に腰を下ろすことも随分と不躾だが、マリーシュカの美しさや教養を前にして怖気付いているのも嘘ではない。テーブルを挟んだ対面での会話でようやく幾分か冷静に判断ができる。
当然のように使い魔を使役する様子に改めて彼女が不思議な存在であることを認識する。ちらりと使い魔に目をやりながら、投げかけられた視線に応えた。
「紅茶をいただけますか」
挙げられた候補の中から慣れ親しんだものを選ぶ。
「幼馴染……というのは、レナードさんですか?」
同じヴァンパイア、同胞と呼んでいるのは彼のことだろう。最初に出会った彼を思い出す。
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.130 )
- 日時: 2025/05/06 23:47
- 名前: マリーシュカ (ID: jZDgLcWW)
>ウィリアム(>>129)
同じ紅茶派なのね、私も人間界のものだと紅茶を好んでいるの。
(一つ、貴方に関するプロファイルが充実したことに小さな満足感を覚えている間にテキパキと使い魔は貴方の前にソーサーに乗るティーカップに入った紅茶とお茶菓子を並べていき。幼馴染の話題には、少しの間思案するように視線を外して「 そうよ、仲良し…という表現は彼は否定するでしょうけどね、幼馴染よりは昔馴染の方が適切な表現として無難かもしれないわ 」特に苦々しさもなく、そういう性格だと分かっているからこそ微笑みは崩さないまま、そう答えた声色に寂しさはなく、傲岸不遜なヴァンパイアをとうの昔に受け入れているような爽やかな諦めすら感じさせて。「 ただ、旧知の仲なの。それでも、彼がこうして私を寄越すのは結構珍しいことなのよ 」この屋敷に来る前からの馴染がどれだけ気難しいかは身に沁みている、それこそ単なる獲物をこうして気にかけることがどれほど珍しいケースなのかも「 だからきっとレナードは、あなたのこと、どちらかと言えば好きだと思うの。…あくまで私の推測だけれど 」と、本人が聞けば光の速さで否定するような感想を何の含みもなく素直に落として。最後にはまた視線を合わせて緩く口角を上げ。自身の前に準備されたのはソーサーに乗ったティーカップ、明らかに人間界にはない色合いの液体で満たされているそれを手にとって「 彼ね、昔からとっても食事に煩いのよ 」なんて自分の拘りを棚に上げては内緒話をするような調子でくすくすと笑ってはその中身を少しだけ口に流し込んで。)
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.131 )
- 日時: 2025/05/07 00:35
- 名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)
>>130
>マリーシュカ
「あなたと好きなものを共有できるのは嬉しいですね」
マリーシュカがティーカップを手に取った様子を確認し、自身も目の前に揃えられた紅茶へと手を伸ばす。
昔馴染み。人間よりも強力で長く生きる彼らの昔からの馴染みならばどれほどの付き合いになるのだろうか。静かに彼女の話に耳を傾けて、香り高い紅茶を一口含む。
「気に入っていただければ光栄な話です。それこそ、ここに来て初めてお会いしたのがレナードさんで、私も随分と取り乱していたものですから、失礼がないか心配だったんです」
今でも全てを理解して納得しているわけではないが、あの時はただ目の前の存在に怯えて取り繕うことしかできなかった。彼が少しでも自分を気遣い、こうして彼女をこの部屋に向かわせたことに改めて感謝を抱く。
「食事……確かに、自分に味見をされたことをネタにできるともおっしゃっていましたね」
思考を巡らせて思い返しながら、ふと目の前のマリーシュカをみる。彼女もきっと血を食事としているのだろうが、女性に食事のことを聞くのは憚られる。
「こちらには他にも住人がいると聞いていますが、他にもあなた方のような……いわゆるヴァンパイアはいらっしゃるんでしょうか」
思考を逸らすように話題をずらしたところで、レンブラントが言っていた“吸血鬼の出来損ない”という言葉を思い出した。あの言葉はレナードやマリーシュカを示しているわけではないように思えた。
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.132 )
- 日時: 2025/05/07 01:52
- 名前: マリーシュカ (ID: jZDgLcWW)
>ウィリアム(>>131)
(美食家なんて評価されるレナードには、差程悪い評価をされた気がしなかった──かと言って手放しに褒められた記憶も無いのだろうが。「 味見をネタに…? 」血は気に入られてるのだろう。「 ――――やっぱり、そうだったのね 」幼馴染が貴方を目にかける理由はストンと胸に落ち、手に包んでいたティーカップを極力音を鳴らさないようにソーサーへ戻して「 嬉しいとは思えないでしょうけれど。でも、生きている間に色んな命に出会ったのに、最期に一人も名前を呼んでくれないなんて寂しいものよ 」困ったように微笑して。初日にされた約束と呼ぶには些か一方的で告げた当人は覚えているのかどうかも分からないそれ。がウィリアムには思い出されるだろうか。そっと窓の外の月へ目を遣ったつもりが、窓辺に咲く黒薔薇が意図せず視界に入る。今まで自身が食してきた獲物たちには最期の一息まで愛と慈しみを伝え注いだつもりでいるが、孤独を感じる事なく逝けただろうか――答えのない問いにふと自嘲するように吐息と共に笑ったのは「 ……でも、誰でも良いわけじゃないのよね 」自分は貴方の何倍もの時を生き長らえているのに、未だ最期に名前を呼んで欲しい存在は見つかっていない事に気付いたからで。「 あぁ…出来が悪、失礼。といいますか…私達とは異なる種族なの、……ダンピールというね。理性とは掛け離れていて、とても危険なのよ 」問い掛けられ、私達以外でならと理性とは掛け離れた危険性故か、そんな物言いで答えた。自分勝手で我儘な彼は美味しいと思えた食事はキープしたい筈、しかし同じ食事を狙うのが小賢しい悪魔というのは面白くないだろう――自身に貴方を気に掛けるようにと彼が頼んだ真の目的はそこにあるのかもしれないと何となく察して「 レンブラントとのお出かけは楽しかった? 」幼馴染のためでもあるが、それより何より自分自身貴方に興味があるのは確か。探りを入れるような調子ではなく、世間話の話題転換として何の濁りも含みもなく問い掛けて。)
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.133 )
- 日時: 2025/05/07 12:47
- 名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: iv8UKAb0)
>>132
>マリーシュカ
「最期に……あぁ、あれはそう言うことでしたか」
何が何だかわからないうちに血を飲まれ、レナードが放った言葉。この黒薔薇の屋敷でこの命が絶えるならば、誰からも忘れられた骸は永遠に世界から忘れられてしまうのだろう。人間の世界で唐突に消えた自分がどのような扱いをされているかは分からないが、そんな絶望の中で名前を呼ばれるのは幸運なことなのかもしれない。
誰でもいいわけではない。そう呟いたマリーシュカの声はどこか沈んでいるような気がした。
「それが望んでいない誰かであっても、最期に名前を呼ばれるのは……その人を救うものだと、私は思っています」
友人の死に立ち会った日のことを思い出し、祈るようにその名前を叫んだ感覚が胸の奥で痛みを蘇らせる。結局は死んだ者にしか分からないことだ。あまりにも自分勝手な言葉だったと苦い笑みを噛み潰すが、話題が逸れたことにほっとする。
「ダンピール……違う種族なんですね。レンブラントさんもあまりよくはおっしゃっていませんでしたが」
暗い屋敷の廊下を歩きながらの会話を思い出していれば、その住人のことを聞かれて更に鮮明に思い出そうと首を傾げた。
「ええ、楽しかったですよ。とても……気の抜けない方ではありますが、刺激になりますし……あぁ、ヴァイオリンの演奏も聞かせていただきました。ここには素敵な音楽室があるんですね」
音楽室に響く美しい音色は素晴らしいものだった。あれだけの腕前なのだから他の住人にも聞かせているのだろうと思いながら伺うように目の前の紫色の瞳を見つめる。
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.134 )
- 日時: 2025/05/07 14:36
- 名前: マリーシュカ (ID: 49hs5bxt)
>ウィリアム(>>133)
(ただ一縷の希望を提示するような内容には自身を励ましてくれたように感じて冷たい胸の内にまたほんのりと暖かさが去来し「 あなたの初めてが私だったのなら、 」そうであればレナードに遠慮することなく全てを手加減なく注げたのに、という口惜しさは無意識に肉声に乗ってしまった益体もないもしもの話。途中で気付いてゆるゆるとかぶりを振って「 いいえ。…私があなたにとってそういう存在なら良かったのだけれど 」それもまた片腹痛い夢物語と分かっていて軌道修正を。自身が貴方にとって最初に出会った怪物だったのであれば、幼馴染を差し置いて呼ばれる前に何度も部屋を訪問するかもしれない。だが今回は別ケース、きっと貴方の味を気に入っているであろう幼馴染との関係に変な歪みを与えない為にも線引はしておきたく「 あなたが部屋に招いてくれるのをとっても楽しみにしているの。だから、いつまでもお手紙をくれないと勝手に来てしまうかもしれないわ 」あくまでも約束の範囲内で貴方と触れ合いたいのだと、柔らかな微笑みを浮かべながら手放していたティーカップに手を伸ばして。「 まぁ、あの悪魔がヴァイオリンを?聴いた事ありませんわ 」レンブラント自身、誰かに披露したのはいつ以来の事だったか忘却の彼方であり、ウィリアムに紡いだ通り貴重な事だった。レンブラントとの逢瀬については特に相談事が出てこなかった事で何か重い鎖を巻き付けられたわけではないと推測して内心で胸を撫で下ろし、それ以上悪魔について言及するのは控えて。「 役に立ちそうな事教えてあげるわ。レナードにお願いを聞いてもらうためのもの…彼の好むものをね、 」彼が応じる未来が想像付かない事に加え、気難しい彼相手に望む対価を与えられる気がしないだろうから。然しそれは古い付き合いのある自身にとっても即答出来ないほど難解な問。元より好むものの少ない彼に懸命に思いを馳せて「 魔界の果物で何種類か彼の好むものはあるけれど、食べ物で釣られるような性格じゃないし…。後は…、……そう、彼は読書が好きね 」黒薔薇屋敷の果樹園に成っているそれをいくつか思い浮かべるも、高飛車なヴァンパイアは獲物に餌で釣られる事に良い気はしないだろう。折角獲物である貴方が怪物である自身を受け入れ部屋へと招き入れてくれたのだから何とか力になりたい、その一心で思い出したのは彼が窓辺でよく読書している姿「 …そうだわ! 」名案を閃いた、とばかりに小さく柏手を一つ打ち「 ウィリアムがオリジナルの物語を書き下ろして、それを彼にプレゼントするのはいかがかしら? 何章かに分けたら、続きが気になって彼の方からお部屋に来るようになるかもしれないわ 」些かハードルの高いアイデアだが、貴方が他の怪物に食べられてしまわない限りは命尽きるまで時間は山程あるはず。それが貴方のお屋敷で生きる僅かな励みになればと、お節介な意味合いは思い浮かべるに留めて「 まだ自分が読んだ事のない未知の物語――きっと彼は興味を惹かれると思うの 」淡く脇を締めながらゆるり両拳を握って力説するような仕草を取りつつどうかしら、と貴方を見つめて。)
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.135 )
- 日時: 2025/05/07 19:56
- 名前: 執事長 (ID: 49hs5bxt)
>ルート選択にお悩みの方へ(>>32)
>日常イベントを公開いたしました!ご興味のある方は(>>60)をご参照くださいませ…!
▼ 大切な" お食事 "のメニュー ▼
◆レイ・アナスタシア・フィーナ(>>71)
◆ウィリアム・ロックウッド(>>30)
▼ 現在のブックマーク ▼
●レイ × ジェイド ⇒ 【 >>73 】
●ウィリアム × マリーシュカ ⇒
>ルネコの備忘録を更新致しました。【www.otona-kakiko.com/bbs/bbs1/index.cgi?mode=view&no=684】
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.136 )
- 日時: 2025/05/07 22:14
- 名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)
>>134
>マリーシュカ
「……ありがたいお言葉ですね」
どこか切実な、小さな独白のようなマリーシュカの言葉に笑みを返す。
実際、自分が死ぬ瞬間などまだ想像もできない。親しい誰かの死を前にして実感しても、自分の死を隣に感じることはほんの少しだった。たった今でも、目の前に自分を一瞬で葬り去る力があるとしても、自分が最期に見る景色を想像できない。
「ええ、この部屋の相談もさせていただきたいですし、また近いうちに手紙を書きますから」
ここまで言葉を交わせることも久しぶりだ、相手の機嫌が良いのであれば本当に手紙を書いてまたこうやって話をするのも悪くない。紅茶に口をつける様子をちらりと見ながら自身も静かに匂いを楽しむ。
「そうなんですか? てっきりあのような場に慣れていらっしゃるんだろうと思っていましたが」
これ以上のレンブラントへの言及はなく、心配してくれたのだろうと彼女の優しさを改めて感じる。
そんな気遣いの延長か、マリーシュカはあれこれとレナードの好みを挙げていく。あれからこの部屋にやってこないかのヴァンパイアが、自分に会いにまたここへやって来るとは思えなかった。しかし楽しげに同胞だと言う彼のことを話す目の前の女性につまらない断りをすることは避け、静かに相槌を打ちながら話を聞く。
そして不意にやって来る提案。思わず口の中に含んでいた紅茶を勢いよく飲み込んだ。
「お、オリジナルの話、ですか……」
なんとか咽せ返すことは避けたものの、衝撃はおさまらず、慌てておいたティーカップから甲高い音が聞こえた。
「しかし……気に入っていただける話を書けるかどうか。読書好きと言うことであればさまざまなものを読んでいらっしゃるでしょうし」
ちらりと見てみればマリーシュカの紫色の瞳がこちらを見つめている。断れない。
「……はぁ、ええっと……参考までに、レナードさんはどのような本を好んでいらっしゃいますか」
自分が今までやってきたのは所詮子供の戯言の延長線。歯が立つとは思わないが。
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