大人なりきり掲示板
- 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】
- 日時: 2024/10/18 18:55
- 名前: 執事長 (ID: 3nikXZtz)
それは空から降ってきたのか、あるいは地から湧き出たのか。
あなたの手には、身に覚えのない一通の招待状が握られていた。
艶めく黒薔薇の封蝋が、" 早く読んで "とあなたを誘う。
>―― 嗚呼、なんて美味しそうな貴方。今夜、お迎えにあがります ――
それは、狂った喜劇を好む神様の、歪んだ悪戯だったのだろうか。
斯くしてあなたは異界へ攫われ、人を喰らう怪物たちと一つ屋根の下で暮らす事となった。
この世に一つだけのグランギニョル、その幕が今ここに上がる。
▼ 規則や世界観 ▼
【 www.otona-kakiko.com/bbs/bbs1/index.cgi?mode=view&no=680 】
▼ 提供一覧 ▼
【 www.otona-kakiko.com/bbs/bbs1/index.cgi?mode=view&no=681 】
▼ 参加方法 ▼
【 www.otona-kakiko.com/bbs/bbs1/index.cgi?mode=view&no=683 】
▼ 概要 ▼
/ 指名制 / 人外×人間 / メリバ要素、共犯者・隷属・共依存要素、捕食・流血表現を含有 / シリアスでダークな雰囲気も、仄々切ない純愛も /
/ あなたの指名や行動でエンドが分岐、1度エンディングを迎えてもご所望の限り物語が続くマルチエンド式 /
/ 基本は登録制、ご希望の方はお試し交流でも勿論可 /
/ 時にイベント開催 /
/ 完也を推奨、当方はご挨拶の後から伽羅口調にてお返事させて頂きます /
/ お互いが楽しめてこそ、真のハッピーなりきりライフ!という信条の下、相性重視 /
/ 演者様(参加希望者様)以外の書込みはご遠慮ください /
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.55 )
- 日時: 2025/04/13 02:08
- 名前: レンブラント (ID: b9FZOMBf)
>ウィリアム(>>54)
よぉ知っとるね。そう言ってくれるん、俺は嬉しいわぁ。
(自分とて怪物、その気になれば誰の了承も合意もなく一方的に獲物の命を貪ることなど文字通り朝飯前。それをわざわざ被食者側に選択肢を持たせる怪物は珍しい、その動機はそれぞれとして。一貫して丁寧な態度に時折弱さが歪な笑みとして表れていたのが堪らなく愛おしく。信用できるものだと知ってくれてる貴方に、口元を綻ばせた。命を量り売りする常軌を逸した賭けの予想を願う祈りのポーズへちらりと視線を滑らせ、それから緩慢な仕草にカップを持ち上げ。そこに現れた数字は2。悪魔は蛇や蜥蜴が笑うように口角を柔く吊り上げ「 ――俺の勝ち 」告げるが早いか、貴方の顎へ添える手にグイと力を込めて半ば強引にこちら側へ引き寄せ、同時に空いた手をテーブルについて重心しながら台へ乗り上げるような激しい所作で貴方の唇を奪い。啄むような可愛らしいそれではなく、噛みつくように舌をねじ込み口腔を蹂躙するそれは紛れもない捕食行為の片鱗で、瞳は閉じず流し目のように少し開けたまま観察するようにゼロ距離で貴方の瞳を見つめ続け。このまま貴方が酸欠になり音を上げるまでは離してやらないつもりで。)
***
参加の意思表示をして下さり有り難う御座いました。
日常イベントを公開した後、次のゲリライベントは、割りかし参加し易いと思われますので、若し良ければご検討下さい。
次回開催する時も、その際は此方こそ宜しくお願いします。
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.56 )
- 日時: 2025/04/13 15:24
- 名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)
>>55
>レンブラント
現れた数字は「2」だった。
心のどこかでは分かっていた悪魔に勝負を挑む愚かさが、今目の前で証明されたというわけだ。
半分は諦め、半分は恐怖を覚えていた。緊張に痛む胸で何とか息を吐きだした時、静かな声がこの勝負の行方を告げる。
椅子から立ち上がる猶予はなかった。勝敗の言葉を聞けば、体がすぐに動くと思っていたが、それよりも先に冷たさがにじむ手に力が込められ、目線は自然と目の前の捕食者に向けられた。
食われる。生き物としての本能が警鐘を鳴らすが、同時に抗えぬ迫力に圧倒された餌は身動きが取れなくなった。
「ちょ、っと、待って……んん!?」
唇が重ねられ、驚きの声はぐぐもった呻き声に変わる。
困惑の中でも口内の感覚は敏感で生々しく脳に伝わり、びくりと肩が震える。うっすらとした視線の中、こちらを見るレンブラントの瞳が真っすぐに突き刺さり、思わず目を閉じると、さらに己が蹂躙されるその一つ一つを仔細に感じ取ってしまう。
ただでさえ緊張で痛んでいた胸に空気が入り込む余地はない。喉が締まり、体の平均感覚が失われていくなかでウィリアムは短時間で音を上げた。
久々にまともな呼吸を行えば、一気に顔に熱が集中する。日照時間の少ない地域で生まれ育った商家のお坊ちゃん特有の、日差しに長時間されされたことのない白い肌は否応なく赤く染めあがり、じんわりと汗まで額に浮かぶ始末。
彼が男として無垢だったわけではない。ただ、彼の生まれ育った慎ましやかな環境上、ここまで激しい行為を知る機会がなかったのだ。ましてや世帯を持たぬ身である若い青年には刺激の強いものだった。
「こ、これは……何を?」
まるで清純な乙女の反応だ。心の中で分かっていながら、問いかけずにはいられなかった。
――――――――――
承知いたしました。次回のイベントも楽しみにしております。
ご丁寧な対応ありがとうございました。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
(こちらへの返信は不要です)
byパステル
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.57 )
- 日時: 2025/04/13 16:05
- 名前: レンブラント (ID: b9FZOMBf)
>ウィリアム(>>56)
(激しいベーゼが嫌でも情熱的な水音を響かせるのとは裏腹に、狡猾な悪魔の心胆は至って冷静に彼の味を吟味して。鮮度の高い獲物にありつきながら高揚せず平静を保てるのはきっと自分がそこまで空腹ではないからで、もし腹ペコだったのであればここで自分を御する事は不可能だった可能性が高い。音を上げられてから数秒間は貴方の腰を掴んで引き寄せ続けることで解放を拒否し、その後ようやくするりと腕を解いて問い掛けを流し「 まさかこれで終わりやと思うとる? 」唇を濡らす食事の名残を赤とも青とも紫ともつかない不気味な舌で舐め取り、またしても既視感のある動きで一瞬姿を消してから、椅子に座す貴方に馬乗りになるような体勢で再度現れ「 あんまり甘い事言うとったらアカンで? 」細められた双眸はまさに獲物を絡め捕った蛇の如く。骨張った青白い手で貴方の細い首筋を鷲掴みにし、徐々に握力を強めて的確に気道を塞ぎながら「 悪魔にとって一番のご馳走は涙なんよ。それ舐めんと君のコト味見したとか言うたら半可通もええとこやし、君にとっても失礼やろ? 」無茶苦茶な道理が人間相手に理解されないと分かっていて縷々と紡ぐ表情は、愉悦を嗜む甘く暗い笑みに満ちて。狙いは窒息による生理的な涙で、わざと苦しみを与えるように僅かな隙間だけ気道確保しながら「 俺なあ、君の事がもっと知りたいんよ 」首を絞めたまま耳元へ口を寄せ。)
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.58 )
- 日時: 2025/04/13 19:58
- 名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)
>>57
>レンブラント
――終わりだと思うだろっ普通……!
味見と言えば、料理を一舐めするだけのことだと思っていたが、どうやらこの悪魔は先ほどの行為では満足がいかなかったらしい。
驚きに言葉を失っている時でさえ、相手は滑らかな動きで近づいてきていた。姿が消え、もう一度見えたときには目と鼻の先。立ち上がる猶予さえ与えられずに、冷えた手が火照った首へと伸ばされた。
確かに自分は退屈しのぎのネタではあるだろう、しかし、たったそれだけの存在でもある。
「た、たすけっ……う」
慈悲を乞う声すらも最後まで絞りだすことはできなかった。ひくりと震えた僅かな振動がおさまらないうちに、気道は青白い指によって締め付けられる。満足に息も吸えていない肺が更なる酸欠に焼け付き、眩暈がぐるぐると思考を混乱させて切断する。かろうじて細い呼吸を繰り返す体は大げさに上下し、意味もなく口が開いた。
抵抗と懇願が入り混じった手が、自身の首を締め上げるレンブラントの手首を掴み震える。
遠くでご馳走は涙だとか、自分に失礼だとか言われた気がしたが、気が動転しているウィリアムには半分以下も理解はできていなかった。ただ、耳元に寄せられた言葉だけは、脳に直接叩き込まれるように響いてくる。
鈍い反応で目を開く。瞼の隙間から僅かにのぞいた、冬空の凍てついた空を映したかのような青い虹彩が、鋭い蛇の目を見返す。そこには人間的な理性を取り戻した落ち着いた雰囲気と、目の端に僅かに溜まった涙があった。
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.59 )
- 日時: 2025/04/13 20:31
- 名前: レンブラント (ID: b9FZOMBf)
>ウィリアム(>>58)
(例えば精神に異常をきたした殺人鬼の一部はヒトの生殺与奪を握る特別感に快楽や愉悦を感じるというが、捕食者たる自身は目の前の命を摘むことに何の感傷もない。人が家畜を追い詰めて屠殺するように、怪物も食うために人を手に掛ける――それが当然の理。しかし今回は違う、それは味見と称してレナードが見初めた獲物に自分という存在を鮮烈に刻みたいという残虐なエゴに他ならず。一周回って逆に冷静になっている貴方の瞳が自身へ向けられている事が愉しくて愉しくて堪らなく。もうひとつの目的である涙の味見は、眦に浮かんだ一滴にも満たないそれに冷たい唇を寄せてそっと舐め取ることで果たし「 ――成程。 」美味いとも不味いとも敢えて告げずにふっと首の握力を解き「 苦しかったやろ、御免なぁ? 」言葉の割に悪びれる風もなく、振り払われる覚悟で絞めていた首筋を冷えた指先でそっとなぞり「 こン程度で音ぇ上げるんやから、レナードの味見はよっぽど可愛いモンやったんやろねぇ 」多くの場合、捕食は苦痛を伴う。レナードが貴方をつまみ食いした際の仔細など悪魔には知る由もなく、彼と貴方の双方を小突くような笑いを織り交ぜ、ゆったりと貴方の膝の上から降りて立ち上がり「 君が俺等に食べられるっちゅう事の意味、やっと分かったんちゃう? 」一糸乱れぬスーツの襟を態と正すようにして余裕をひけらかすような愉悦の微笑のまま見下ろして。)
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.60 )
- 日時: 2025/05/20 14:53
- 名前: 執事長 (ID: Uvi/D0Iy)
▼ 日常イベント ▼
>条件さえ満たせばいつでも発生可能な日常のイベントを公開いたします!
>イベント発生の共通対象は“ 同一の提供と二度以上交流した経験がある ”方となります…!
>なお、イベント交流をご希望の場合は、提供を指名する際に、どのイベントをご所望かも合わせてお伝えくださいませ!
>現時点でのイベントは以下の通りですが、これから随時追加していく予定です!
【 九死一生 】
眠れぬ夜、あなたはそっと自室を抜け出し、暗い廊下を一人往く。
不気味な屋敷の中、月明かりを反射して煌めいていたのは生々しい血痕。
まだ新しいそれに気を取られていると、あなたの背後には――…。
>発生条件……夜、屋敷を一人で彷徨い、血痕を見つける描写をする
提供とは別の怪物に襲われ、捕食されそうになったところを、間一髪で提供住人に助けられるイベント
屋敷の危険を実際に体感しつつ、提供に守られたい方にお勧め
【 怪物の証明 】
広大な屋敷の中で、迷子になってしまったあなた。
ふと耳に入ったのは、とある部屋の奥から聞こえる形容しがたい異音で。
脳が警鐘を鳴らしているにも関わらず、あなたは扉を開けてしまい――…。
>発生条件……好奇心に負け、物音のする部屋の扉を開けてしまう描写をする
提供が、あなたとは別の人間を捕食しているシーンを目撃してしまうイベント
提供たちが正真正銘の人喰い怪物であることを実感する、ややシリアスなスパイスが欲しい方にお勧め
【 月夜の晩酌 】
孤独に震える夜、居た堪れなくなったあなたはとある住人の部屋へ赴く。
その怪物は、お月見よろしく独りで魔界の酒を嗜んでいる最中で。
寂莫とした夜を乗り越えるには、一人と一匹で身を寄せ合う他なく――…。
>発生条件……提供の自室を訪れ、「寂しい」と告げる描写をする
提供と、只々酒を片手に夜通し交流するイベント
御相手が未成年キャラの場合は、原則として、此方はアルコール・御相手はジュースでの晩酌
場合によっては提供の酔っ払った一面を見られることも
日々の交流の中で、“ 提供の部屋を訪れたことがある ”方に限り発生可能
【 九尾の神通力 】
「そなた、退屈しておるのか。吾もよ、こうなれば――…」瞬間、閃光。
目も眩むような光を浴びたあなたは、なんと年端もいかぬ10歳前後の姿に若返っていた。
「うむ、愛いではないか。なぁに、半日もすれば自ずと元に戻ろうて。…恐らくのう」
>発生条件……ギンハに「退屈だ」と告げる描写をする
幼年嗜好の変態狐の妖術にて10歳ほどの姿へ変身させられるイベント
その姿のまま別の提供に会いに行くことも可能
妖術の効き目が現れるのはイベント中のみ
【 恋の病 】
ふと怪物に芽生えた悪戯心、その矛先は仲良しのあなたへと。
いつものようにあなたの部屋を訪れ、神妙な面持ちで怪物は口を開く。
「どうやら恋をしてしまったようだ」と――…。
>発生条件……いつもと様子の違う提供に「どうしたの?」と尋ねる描写をする
提供があなたへ、あなた以外の誰かを好きになってしまった、という所謂ドッキリを仕掛けるイベント
無論恋をしてしまったというのは嘘っぱち、あなたの反応が見たいがためのお遊び
同一の提供と五度以上話しており、" 恋 "に纏わる話をしたことがある方に限り発生可能
【 怪物にも天罰 】
あなたを揶揄った罰が当たったのだろうか、体調を崩してしまった怪物。
弱っている姿なんてあなたに見られたくない。
けれどそれ以上に、弱っているからこそあなたに傍にいて欲しいのは何故だろうか――…。
>発生条件……使い魔の誘導に従い、提供の自室を訪れる描写をする
本当に病気になってしまった提供を看病してあげるイベント
いつもとは違った様子の提供を見てみたい方にお勧め
イベント【 恋の病 】を経験した方に限り発生可能
【 流行り病にご用心 】
屋敷中から、咳に苦しみ鼻を啜る苦悶の音が鳴り止まない。
どこから入り込んだのか、厄介な風邪菌がヒト相手に猛威を振るう。
いつぞやのお返しのつもりだろうか、熱に苦しむあなたの元に現れたのは――…。
>発生条件……風邪に罹り、自室のベッドにてふと提供の名を呼ぶ描写をする
風邪を引いてしまったあなたを提供がひたすら看病するイベント
どんな対応をされるかは、提供との親密度次第
イベント【 怪物にも天罰 】を経験した方に限り発生可能
【 オシャレ番長襲来 】
日々の退屈凌ぎか、とある怪物との約束に備えてか、おめかしをしたいあなた。
思い浮かんだのは、やたら身なりに口煩く姦しいあの人魚のことで。
対価となるものを用意したあなたは、彼(彼女)の襲来を待つ――…。
>発生条件……キルステンへの" 報酬 "を用意したうえで、彼を自室にて待つ描写をする
世話焼きの人魚にひたすらおめかしされるイベント
報酬は他提供との交流で手に入れたものでも、はたまたスキンシップでも、キルステンが欲しいと思う物なら何でもOK
その姿のまま、他提供へ会いに行くことも可能
尚、当方のセンスへの期待はナンセンス、程々にお願いいたします…
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.61 )
- 日時: 2025/04/13 23:31
- 名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)
>>59
レンブラント
軽い謝罪が聞こえ、一気に空気が流れ込んで咳き込むと、ひやりとした指先が首筋を撫でる感覚がある。
言われた通り、初めてこの部屋を訪れ味見をしていったあの怪物にはある一定の規則があり、礼節があったように思える。その距離感はウィリアムにとって慣れ親しんだ社交的なものと類似点があった。
しかし、目の前の悪魔は違う。優しい言葉を積み重ねようとも、他者の苦しみを楽しむ姿は徐々に浮かび上がってくるものだ。
上体を折った体勢で何度かつまった咳を繰り返し、ようやく呼吸が落ち着く。
正直、とんでもなく怖い。冗談でなく、体が恐怖で震えあがりそうだった。現に今、解放されたはずの体は立ち上がる気力すら失われている。
それでも。恐怖の中にウィリアムは自身のいじらしい欲を見出していた。意識も消えかけていた最中ですら、脳に響くように聞こえた言葉。
「……僕の味はどうでしたか?」
とっさに出たのは、震えを帯びた、それでいて素直な声。
「やはり、まだ……口にはあいませんか」
声がかすれる。困ったように眉を下げながら笑いを漏らし、そっと首をさする。
「不思議な話でしょうが、あぁ……最後のひとときぐらいはこうやって、誰かに見つめられるのもいいものですね」
レナード相手に言った言葉も、本心ではあった。三男坊として生を受け、誰からも相手にされず期待されず、自由に希薄に生きてきた今までの人生の中で、こうも強烈に求められるのは稀な体験であり、得難い欲求を埋めるものでもあった。
「あ、いや! だからと言ってまだ死にたいわけじゃない、んです……どうせ不味いんでしょう? レナードさんも少し血を舐めていってしまったぐらいだから……やはり何も言わないでください」
慌てて頭を振れば、俯きがちに呟いた声はだんだんと小さくなり、最後には消え入るようになる。自身が口走ったことを反芻すれば再び顔に熱を覚えた。
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.62 )
- 日時: 2025/04/14 00:15
- 名前: レンブラント/ハイネ (ID: b9FZOMBf)
>ウィリアム(>>61)
んふ、そないに気になるか?
(困っているような、はたまた悦楽に興じるようなそのどちらとも取れる乾いた笑いを一声。そんな心算は更々無くとも神経を逆撫でしかねない軽薄な声色で子供や恋人を詰るように「 怪物(おれら)が獲物(きみ)の味気にするンは当然の事なんやから 」弱っている姿を眺めながらいつの間にか手にしていた招待状を鋭い爪で弾いて乾いた音を奏でて注意を引いたつもりで「 これはレナードに渡しとくわな。要らん言われたらその辺の奴に預けるわ 」美食家の吸血鬼がマークする獲物を観察し、剰え手酷くつまみ食いすら済ませた今、今宵この部屋に居座る理由を失った悪魔は袖の中に招待状を仕舞って恭しく一礼を。窓も開いていないのに一陣の風が吹き抜け、次の瞬間には忽然と姿を消した。)
***
――失礼致します。俺はハイネ、今回の案内役です。以後お見知りおきを。
さあ、これにて侫悪な悪魔との一幕はクローズとさせて頂きますが、彼の去り際にでも伝えておきたい事があれば遠慮なく捨て台詞でも吐いておやりなさい。あの悪魔、少しは痛い目を見れば良いのですよ。
ここからは次回のご相談ですが、ご指名は如何なさいますか?選択肢を挙げるならば、屋敷の散策でレンブラントに案内して貰うか、ギレルモに会える場所へ迷い込む、はたまたそれ以外か。推奨は屋敷の散策ですね。この後載せる新たなゲリライベントでも宜しいですよ。ご希望をどうぞ何なりとお申し付けください。我ら一同、喜び勇んでお相手いたしますよ――フフ。
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.63 )
- 日時: 2025/04/14 00:39
- 名前: 執事長 (ID: b9FZOMBf)
>只今より、新たなる不定期ゲリライベントを開催いたします。詳しくは下記をご参照くださいませ!
【 ゲリライベント ― 明晰夢の廻廊 ― 】
ある夜、お屋敷の支配者たる黒薔薇は口々に囁いた。
“ 味気ないわ ” “ 飽き飽きだわ ”
“ 食べて食べられるだけ ” “ お決まりの幕引きだわ ”
“ 見たいわ ” “ 見たいの ” “ 愉快に踊る命を ”
――あなたがお屋敷での暮らしに慣れた頃。いきなり黒薔薇の茨に呑まれ、目を覚ませば殺風景な真っ白の部屋に閉じ込められていた。
しかし独りではなかった。優位者である筈の怪物も黒薔薇の暴力に攫われたらしい。
密室に二人きり、上下左右に出口なし。
瞬きの刹那、先ほどまで何もなかった空間に一通の黒い手紙。その内容は――――
>対象者:
全ての参加者様(ご新規様・常連様不問、相性次第で無登録の方や試運転のお子様も大歓迎)
>概要:
いわゆる「●●しないと出られない部屋」からの脱出を指名した提供と共に目指すイベントです。●●の部分はエントリー受付時にランダムに3種類生成されますので、その中からやってみたいシチュエーションを選んでいただきます。制限時間(リアル時間とは別軸)も不規則に設定され、時間内に脱出できなければ共倒れです。無論これは黒薔薇の用意した特別な明晰夢、現実とは切り離された交流であるためイベント中に起きた事象やお互いの記憶は本編には引き継がれません。脱出の成功・失敗に関わらず、イベント達成後は普段通りの交流にお戻りになれます。イベント期間中であれば何度でもエントリー可能です。
>参考:
耽美で猟奇的な雰囲気を大切にしている本編ではあまり味わえないギャグテイストを、本イベント中では積極的に取り入れるかもしれません。勿論キャラ崩壊させるつもりはありませんが、普段怪物たちの見せない一面を垣間見る機会とご認識ください。また制限時間が設けられている以上本編と比べてテンポよい進行を心掛けますので、多少文量が控えめになる可能性があります。
>エントリー方法:
キャラクターのプロフィール(常連様はアンカーでOK)と以下シートを併せてご提出ください。
【 イベント用シート 】
指名:(1名のみ)
提供との親密度:◇◇◇(以下3段階から選択)
※親密度の目安
◆◇◇…顔見知り
◆◆◇…親しい友人
◆◆◆…両想いor両片想い
>提供:【 www.otona-kakiko.com/bbs/bbs1/index.cgi?mode=view&no=681 】
特殊怪物含め、全ての怪物を指名可能です
相性によっては別の提供をご提案させていただく場合がございます
>ゲリライベントの実施継続期間は5月中旬頃までを予定しております
>イベント期間中でも通常交流をお楽しみいただけますので(ご希望があれば同時進行も可)、そちらをご希望の方はその旨お伝えくださいませ
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.64 )
- 日時: 2025/04/15 00:32
- 名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)
>>62
>レンブラント 〆
「……本当に好き勝手やって帰って行ったな」
レンブラントの優雅な一礼をぼんやりと眺めて見送り、最初に出た感想がこれだった。
最初の時もそうだったが、やはり所詮餌と話すことなどないと言うことなのだろうか。ため息をつきつつ、喉をさする。人間の急所が顕になる場所だと改めて思った。
「あ、新聞……うーん、コウモリに頼んでみるかなぁ」
今まではここに慣れるだけで精神が消耗して暇だと感じることはなかったが、やはり文字を追いかけるのが習慣になっていた人間にとっては情報媒体が身近にないのはどことなく虚しい。
誰が聞くわけでない独り言を呟きつつ、重たい体を引きずってベッドに倒れ込む。
命のやり取りに全神経が逆なでされている。興奮がゆっくりと落ち着いてくれば、疲労が脳を眠りに誘ってくる。
――とにかく今は眠ろう。
言い訳のように心の中で唱えながら、落ちてくる瞼の裏に従うままに意識を手放した。
――――――――――
はじめまして、ハイネさん。お会い出来て光栄です。私の名前は飽きるほど聞いておられるかと思いますので、省略させていただきます。
悪魔は掴みどころなく、人間を堕落させるのが仕事だと思われているところもありますからね。ある程度は仕方がないが、痛いのは勘弁してほしいところもでもあります。
次回については、この屋敷を知るあなたたちの進める道を進ませていただきます。つまりは屋敷の散策ですね。レンブラントさんにお願いするのは少し不安……恐縮ですが、一人で出歩くのもまだなじみがないので。部屋に引きこもってばかりでは体もなまってしまいますし。
この屋敷に慣れて来た頃合いにでも新たな刺激を得られたらと思います。
あなたのように丁寧な方はやはりどこか安心できますね、お気遣い感謝申し上げます。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28