大人なりきり掲示板
- 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】
- 日時: 2024/10/18 18:55
- 名前: 執事長 (ID: 3nikXZtz)
それは空から降ってきたのか、あるいは地から湧き出たのか。
あなたの手には、身に覚えのない一通の招待状が握られていた。
艶めく黒薔薇の封蝋が、" 早く読んで "とあなたを誘う。
>―― 嗚呼、なんて美味しそうな貴方。今夜、お迎えにあがります ――
それは、狂った喜劇を好む神様の、歪んだ悪戯だったのだろうか。
斯くしてあなたは異界へ攫われ、人を喰らう怪物たちと一つ屋根の下で暮らす事となった。
この世に一つだけのグランギニョル、その幕が今ここに上がる。
▼ 規則や世界観 ▼
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▼ 提供一覧 ▼
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▼ 参加方法 ▼
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▼ 概要 ▼
/ 指名制 / 人外×人間 / メリバ要素、共犯者・隷属・共依存要素、捕食・流血表現を含有 / シリアスでダークな雰囲気も、仄々切ない純愛も /
/ あなたの指名や行動でエンドが分岐、1度エンディングを迎えてもご所望の限り物語が続くマルチエンド式 /
/ 基本は登録制、ご希望の方はお試し交流でも勿論可 /
/ 時にイベント開催 /
/ 完也を推奨、当方はご挨拶の後から伽羅口調にてお返事させて頂きます /
/ お互いが楽しめてこそ、真のハッピーなりきりライフ!という信条の下、相性重視 /
/ 演者様(参加希望者様)以外の書込みはご遠慮ください /
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- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.73 )
- 日時: 2025/04/21 16:32
- 名前: ジェイド (ID: b9FZOMBf)
>レイ(>>72)
よう、レイ(人を喰らったばかりの己が、貴方と話す時笑顔でいられるかどうかを懸念していたが、どうやらそれは杞憂だったようで。お出迎えに、無意識の内に表情は綻んでいて、室内に足を踏み入れる。後ろ手に部屋の扉を閉め、貴方の名を呼び挨拶を。「人形製作の見学に来たんだ。都合悪くなかったか?」気が散ったりしないかと思慮し、耳をぴょこりと動かす。持ってきた鞄の中から何やら包みを取り出し。その中に入っているのは、チョコレートやマフィンといった甘い菓子の類で「手が疲れたら休憩するんだぞ」一休みする時に疲れを癒せるようにと、ほんのり甘い香りの漂うその差し入れを貴方に差し出しつつ、いつもの人当たりの良い微笑を浮かべては貴方を見詰めて)
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.74 )
- 日時: 2025/04/22 20:26
- 名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)
>>69
>レンブラント
さて、やることのなくなったウィリアムにとって、豪華ではあるが見慣れた部屋の中だけでできることと言ったら、なんの変哲もない紙を前に唸ることだけだった。
小説家だと名乗るのも烏滸がましいほど、彼にとって何かを創り出すのは至難の業である。かつて一人の人間の命を繋ぐために必死に吐く嘘はすらすらと流れ出てきたと言うのに、今ではたった一文字を書き上げることすら困難だ。
深々と肺の奥から吐き出されるようなため息ののち、ふと目線を上げればつい先日、恐怖と痛みと困惑の中見つめた色があった――窓から現れた顔に思わずぎょっとして立ち上がるが、今度は喉から情けない声が漏れることはなかった。
まさかあの手紙を読んできたのか、淡い期待を抱きつつ、この悪魔のことだからまた人を揶揄いにきたことも考慮しながら、部屋の中へ招くために窓を開けた。
「……一度でいいのでドアをノックしていらしてください、心臓に悪いので」
未だ落ち着かない心拍に脈打つ胸をおさえ、深く呼吸する。開いた窓を閉めて、レンブラントの言葉に幾分か迷う様子で頷いた。
「名前を知っているのはあなたとレナードさんだけですし、私も勝算のないことはしたくありませんからね」
レナードのほうが丁寧に案内をしてくれそうだとも思ったが、彼の尊大な自尊心を偶然にも傷つけるようなことがあればそれこそ命取りになりかねない。レンブラントは危害こそ加えるものの、致命傷を与えるまでには気分一つでは発展しない……はずだと信じている。
「ええっと、では……あの手紙を見てきてくださったんですか? それなら有難い、ここは素敵な場所ですが、少々狭すぎるものでして。あなたの都合がよろしければ、この屋敷の中を紹介していただきたいんです」
依頼内容はこの屋敷の案内だ。それを見てきてくれているのであればそれも承知だろう。わずかに希望を見出したウィリアムは声色を抑えつつ、あくまでも礼儀を持って訪ねる。
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.75 )
- 日時: 2025/04/22 21:18
- 名前: レンブラント (ID: Vpfd8AAP)
>ウィリアム(>>74)
さっき庭で作業しとったところぉ呼び出されてしもたからなあ。中に回るよりこっちの方が近いんよ
(相も変らぬ間延びするような、それでいて喉に痞えるような甘さは無い声色でするすると紡ぎながら悪魔の庭への方角を顎で指し。レナードは面倒だとか言いそうで、暇潰しの方法が一杯あると言ったのはレンブラントの方。今求められているのは淡々とした部屋紹介では無く、閉鎖空間で溜まったものを解消してくれる何か、であろう。であれば、吸血鬼の彼よりも対峙している悪魔の方が適しているだろう。手紙は悪魔を呼び出すには十分であったらしい。貴方の言い分には珍しく口を挟む事無く最後まで静聴し、ふと眦を細め「 君が魅力的な対価を示してくれるんやったら、今夜は俺の時間を君に捧げてもええ思とるよ 」軽く曲げた指の第二関節を自身の顎に添え、吟味するような色を隠す事無く貴方を見つめ「 君がどんな味かはもう知っとるからなあ、おんなじモン捧げてもろてもおもんないし。――まさかタダ乗りしようとか図々しいコト考えとるわけないもんなあ? 」見る者によっては爽やかとも邪悪とも受け取れるようなスマイルを送りながら逃げ道を塞ぎ、ふわりとその場でわずかに上昇してその勢いのまま滑るように前へ移動し窓枠へ腰掛け「 さあ、悪魔の時間と君の何を交換しよか。 」言葉尻は下げており問い掛けの形を取ってはいないものの、こちらから代償を提示する気はさらさらなくあくまで貴方の思考回路に価値を見出すかのような期待を込めてちょこりと首を傾げて。彼は身一つと言っても過言では無い。差し出せる物といえば自分自身や過去に培ったものくらいだろう。例えば――此処に来る前の過去とか。だが然し其れは―。彼がこの屋敷に来たばかりで、今出せるものが少ないのを知っていて尋いて。)
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.76 )
- 日時: 2025/04/23 21:12
- 名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)
>>75
>レンブラント
「急に言われても、困りますね……」
下心を見透かされ、ウィリアムは苦笑するほかなかった。図々しいと言われたらそれまでだが、レンブラントもウィリアムが何も持たぬ身であることぐらいは知っているだろうし、再び味見をされてもまぁ仕方がないとは思っていたが。
物品を差し出せと言われているわけではない。となれば、簡単な話。”面白いことをやれ”と言われているのだ。
白い紙を前にして話の筋一つも書き出せなかったウィリアムに対して、目の前の悪魔は非情な条件を突きつける。
自分の話をするとしても、考えを巡らせどエピソードトークをしたところでまともにいい反応が返ってくるとは思えない。赤裸々に自分が歩んだ二十余年を話したところで、この平平凡凡な中身があらわになるだけだ。
だとすれば。
「……人間の世界に興味はおありですか?」
ここが人間の世界ではないこと、目の前にいるのが人間ではない怪物であること。しかし、同等、もしくはそれ以上の知的レベルを持ち、自分に何かを差し出せと言うのであれば。
この平平凡凡でありながらもそれなりに人生で培ってきた”知識”を差し出すほか、この青年に選択肢はなかった。
「東洋の国にて伝統的に伝わる口頭芸能があります、一人の演者が複数の人物を演じ分けるものです」
ウィリアムがこれを実際に見たのは本当に小さな頃。父親にくっついて訪れたその国で、異国の言葉でありながらも演者の表情や仕草には感動するものがあった。それを一つ一つ思い出しながら、慎重に言葉を選ぶ。
「その中にも怪談というものがあります。大抵は幽霊や鬼などがモチーフとなっていますが、その中でも死神を取り扱った題材がありました。レンブラントさんの興味を引くものであれば……この場を借りて披露いたしましょう」
披露、といっても、話の筋を最後まで思い出すのもあやふやであり、まさに一発本番。提案をする本人の喉が一番震えている。
それでも本心を押し隠しながら、青い顔に穏やかな笑みを崩さないように心がける。それが今彼にできる唯一の抵抗であるように。
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.77 )
- 日時: 2025/04/23 23:37
- 名前: レンブラント (ID: Vpfd8AAP)
>ウィリアム(>>76)
こン屋敷の周囲には庭もあれば森もあれば湖もあるで。建物ン中にも色々あるわ
(興味を引き出さんと次々に未知の材料を挙げるのは、悪魔の時間への代償という決して安くはない場代に貴方の無聊が萎えてしまわぬようにと根を回しての事。どうやら貴方は以前自身が味見して以来どの怪物とも邂逅していない様子で、であれば貴方の手札が充実していない事は想像に難くなく、一切ブレない怜悧な微笑みはそのままに「 誰も今あるモンで払えとか言うとらんけど? 」くつくつと喉奥を擽るような低い笑いと共に新たな手札の可能性を示唆しながらもそれ以上の助言は自重して貴方の悩む姿を愉悦と共に観察する事に徹し。やがて浮かび上がった対価の案に「 ……ふぅん? 」きちんと興味深そうなニュアンスを付け加えながら自身の顎に手を添え「 聴いてみな価値があるか分からん物をベットするなんて、君意外とズっこいなあ。――その人間界から持ってくる知識は君にとって話すンに値する価値を見出せるようなモンなん? 」是とも非とも未だ判断はせず、対価として受け入れるに足るかの神髄を見極めるために口許の笑みを霧散させる直前まで薄め、常日頃は悦楽に踊る瞳を真摯なそれへとすり替えて貴方の震える喉から出る声に耳を澄ますようにして双眸を見つめ、返答を待ち。)
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.78 )
- 日時: 2025/04/24 01:27
- 名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)
>>77
>レンブラント
今対価を払わずとも、後ででも構わない――そんな甘い言葉にどれだけの人間が窮地に陥っただろうか。詐欺や高利貸しの常套句であろう選択肢を、ウィリアムは選択する気はなかった。なんだかんだ後回しというものはその分リスクが付きまとうものであり、事実、今手元にある選択肢が未来で増えるとは限らない話なのだから。
笑い飛ばされても仕方がないと思っていた自分の提案に、レンブラントは意外といってもいいほどまともに受け止めているようだった。その蛇の目の中に吟味の色が見える。
「私にはこれ以上のものはありません。ただの人間でしかありませんからね」
深く息を吐く。緊張でこわばった肺や喉を動かす目的もあったが、それ以上に、隠すことのない不安を表していた。
「しかし、私自身に力がなくとも、物語には力があります。人間は時に救われ、時に叩き落される。あなた達にとってはひどく滑稽でしょうし、その様は一つの娯楽になるのではないでしょうか」
人間なんて、たった一人のちっぽけな存在である。それでも、自分にとって大きな存在であったたった一人の命だ。
その今にも壊れてしまいそうな命を、物語はつないで、生き長らえさせた。それはウィリアムが物語の力を信じるに足り得る経験であった。
「私にとっては、かけがえのない価値を持つものです」
静かに呟くも、恥ずかし気に苦笑を浮かべる。
「まぁ……お気に召さないのであれば、仕方がないです。一か八かでレナードさんにも同じように案内していただけるかお伺いします」
知識とは、目の前の絶望を一瞬くらませる、タネも仕掛けもある粗末なマジックのような手段だ。その場しのぎと言われたらそれまで。自分にとってはどれだけ美しい宝物でも、相手にとってはただの戯言かもしれない。
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.79 )
- 日時: 2025/04/24 02:46
- 名前: レンブラント (ID: Vpfd8AAP)
>ウィリアム(>>78)
(悪魔の言葉に増やされたカードは今後あるかどうか分からない未来ばかり。果たせない可能性がある事柄は軽々しく口にしない方が善。快楽主義たるこの悪魔が動く基準は楽しいと思えるかそうでないか。いずれは腹の中に収まる獲物の知識など益体もない事と言ってしまえばそれまでだが、貴重な経験だったらしい彼にとっては掛け替えの無い価値を持つものとしての事実を悪魔が知れているという事実は悪くない。物語の力による経験にかぐわしい何かを嗅ぎ付け、色よい返事を落とそうとした刹那に向こうから切られたカードには思わず「 ……ク、ハハハ! 」と堪え切れなかった笑いが弾け「 ウィリアム、君ほんま可愛いなあ! 」目許を隠すように青白い手で顔を覆い、笑気をふんだんに交えながら告げ「 アイツの名前出したら俺が焦って承諾するかもって思ったん? 」正直な所、どちらの怪物に頼んでも味見以外の対価を求められるところまでは同じ。次の一手として置かれた獲物の知識という牌にきっとヴァンパイアは興味を示さず一蹴しただろう、そこまで想像した悪魔にとっては貴方の言葉はまさに滑稽、既に散策の前座で愉しませてもらったとばかりに尾を引く笑いに区切りをつけ顔を隠していた手を退かし「 で?ドコ行きたいん、 」先ほど伏線としていくつか並べた屋敷内に存在するスポットか、もしくはそれ以外の何処かか。「 音楽室みたいなとこにでも行く? 」鏃のついた尻尾をプラプラと動かしながら、窓の向こうの月輪を背負い口角を上げ契約の成立を暗に示して。)
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.80 )
- 日時: 2025/04/24 18:15
- 名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)
>79
>レンブラント
今はちょっとした沈黙でも永遠に感じられた。頭の中にぐるぐると巡るのは随分と昔に読んだ古典の筋書き、思い出せない部分が多い虫食い穴のそれをどうにか埋めようとしていた時、ふいに笑い声が弾けた。
驚いて顔を上げれば、目の前の悪魔は楽しそうに笑っている。ウィリアムが苦し紛れに呟いたことを彼は気に入ったのかもしれない。
「……それでもなにか、反応はあるかと」
焦るとは思っていない、それこそ、本当にレナードに声をかけようとも思ってはいなかった。
この屋敷の中で自分は餌であり、レナードもレンブラントも、独立した存在である様子。そんな彼らが餌を共有しているとは今までの様子を見ても考えづらい。
少しでも他者の名前を出せば何か反応を得られるかもしれない。無関心であるよりも、何か手応えを望みたかった。その結果、ほとんど無意識に出した名前だった。
それにしてもこんなにも反応が返ってくるとは思わなかったが。
ひとしきり笑い声を響かせたレンブラントから、不意に問いかけを投げられる。どうやら本当にお気に召されたようだ。ほっと胸を撫で下ろして考えを巡らせる。
「随分と色々な施設があるんですね、ここは元々宿として作られた建物なんでしょうか」
豪華に設えられた部屋を再び見渡す。彼らはここに住むと言うし、他にもこのように宿泊できるような部屋があるのだと推察される。口元に指を滑らせつつ、目線をレンブラントへと戻す。
「まずはこの中の構造を把握したいので、全体を一通り……その中でレンブラントさんのお好きな場所があればぜひ紹介していただけると嬉しいですね」
この部屋の外はあまりにも未知数だった。少しでも場所を把握すれば毎日びくびくと何かの訪問におびえることもなく、少しは動き回れるようになるかもしれない。淡い期待を抱きながら思案を口にし、様子を伺う。
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.81 )
- 日時: 2025/04/24 18:55
- 名前: レンブラント (ID: 96KXzMoT)
>ウィリアム(>>80)
ああ、せやね。うん、
(事の詳細など悪魔にとってはどうでもよく、肝要なのは久々に腹から笑いがこみ上げる程愉快なひと時を過ごせたこと。よって補足の言葉にはもう充分とばかりに小さく両手のひらを向けながら生返事を返し、要望を聞き入れれば重力を無視した軽やかさで予備動作もなくふわりと浮き上がるように立ち上がり、トンと窓枠を軽く蹴って貴方の頭上を飛び越える形で部屋の出入り口たる扉の前に降り立ち「 別に好きっちゅう程でもないんやけど、音楽室でええ? 」そっと腕を差し出し「 ウィリアム君はエスコートはご所望かいな? 」冗談半分のようにちょうど肘の間に空いたスペースに婦女子が腕を通せる例の隙間を確保しながら半身でそちらへ向き直り。もし腕を絡められなければ待機の形は解除して「 ええか?レナードから聴いてるかもせんけど、こンお屋敷には俺等と違ごて言葉も通じひんバケモノがうろついとるんや。せやから絶対俺から離れたアカンで 」柄にもない真剣な表情を作って見せるのはそれだけ部屋の外にリスクがある、レナードに尋ねていなければ教えられなかった事を吸血鬼とは違って自ら示すため。けれど忠告が終わればすぐに蛇のようないつも通りの薄笑に戻り「 何ンも心配要らんよ。今夜は俺が責任持って君ン事守ったる 」任しとき、と言わんが如く冷たい手で貴方の肩へポンと手を置いた後その手でドアノブを捻り、大きな窓から差し込む月光とぽつりぽつり点在する燭台の淡い光源のみで照らされる、不気味ながらも神秘的な仄暗い廊下へと踏み出して。)
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.82 )
- 日時: 2025/04/25 18:26
- 名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)
>>81
>レンブラント
「あー……えっと、はい、音楽室に、お願いします」
上流階級の男性にとって女性をエスコートするのは当たり前のマナーであるが、それを自身に向けられるとは思ってもみなかった。差し出された腕を見てためらっていると、鋭い忠告を受ける。
最初にレナードの言ったことを思い出す。やはり彼の注意を信じて迂闊に外に出なかったのは正解だったのだろう。
そして開かれた廊下の不気味な気配に思わずレンブラントの腕を取る。彼の言葉を信じないわけではないが、不意にいなくなってしまうような気まぐれを起こされたらたまったものではない。暗闇の中大人しく食い殺されるような趣味はないのだから。
「……不思議なところですね」
思わずつぶやいた言葉に意味はなかった。周囲を照らすのは月光と薄く揺れる蝋燭の光のみ、暗いコントラストのなかに何が潜んでいるのか、ウィリアムには感じ取れない。底知れない恐怖と幻想的な光と影が揺れ動いている。
人工的な光の中で夜も苦労したことがない青年にとってはやはり慣れない薄い暗闇に包まれると、恐怖と同時に好奇心も湧き出てくるものだ。
いつもであれば気ままに散策したいところだが、二人から念押しされた危機を軽く見ることもできなかった……し、この中をたった一人で歩き回るのは流石のウィリアムも心細かった。息を潜め、まずは今から歩くルートを頭の中に入れることにする。
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