大人なりきり掲示板
- 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】
- 日時: 2024/10/18 18:55
- 名前: 執事長 (ID: 3nikXZtz)
それは空から降ってきたのか、あるいは地から湧き出たのか。
あなたの手には、身に覚えのない一通の招待状が握られていた。
艶めく黒薔薇の封蝋が、" 早く読んで "とあなたを誘う。
>―― 嗚呼、なんて美味しそうな貴方。今夜、お迎えにあがります ――
それは、狂った喜劇を好む神様の、歪んだ悪戯だったのだろうか。
斯くしてあなたは異界へ攫われ、人を喰らう怪物たちと一つ屋根の下で暮らす事となった。
この世に一つだけのグランギニョル、その幕が今ここに上がる。
▼ 規則や世界観 ▼
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▼ 提供一覧 ▼
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▼ 参加方法 ▼
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▼ 概要 ▼
/ 指名制 / 人外×人間 / メリバ要素、共犯者・隷属・共依存要素、捕食・流血表現を含有 / シリアスでダークな雰囲気も、仄々切ない純愛も /
/ あなたの指名や行動でエンドが分岐、1度エンディングを迎えてもご所望の限り物語が続くマルチエンド式 /
/ 基本は登録制、ご希望の方はお試し交流でも勿論可 /
/ 時にイベント開催 /
/ 完也を推奨、当方はご挨拶の後から伽羅口調にてお返事させて頂きます /
/ お互いが楽しめてこそ、真のハッピーなりきりライフ!という信条の下、相性重視 /
/ 演者様(参加希望者様)以外の書込みはご遠慮ください /
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- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.85 )
- 日時: 2025/04/26 12:33
- 名前: レンブラント (ID: 96KXzMoT)
>ウィリアム(>>84)
(ふと窓の外を鳥とも化物ともつかない有翼種のシルエットがバサリと音を立てて通り過ぎてゆき、それに気を取られるように窓へ視線を遣りながら「 ――人間界(あっち)に未練あるか?恋しいなら太陽を見れない事もないで。」今はまだ強いる気のない貴方の人間界での事への布石を投げ入れ、そっと言添えておく。絡まった腕へ入れられる力に、一方は好奇心に、もう一方は嗜虐心に任せて価値ある肉体の片鱗をつまみ食いしたにもかかわらず忌避されるどころか頼られた様な気さえすれば、怪物の身で自惚れてしまいそうになるが淡々と微笑を敷いたまま、ふと獲物達に用意された自室とは違う両開きの大きな扉の前に立ち止まっては寒空のような青い双眸を横目で見つめ「 触れたことはあるんやな。俺もバイオリンは弾けるで 」視線を扉へ戻し奥へ押し遣るようにゆっくりと両方の戸を開けば、80から100平米はありそうな室内は壁も床も一面がワインレッドに染められ、突き当りには月の影を羽織る黒薔薇のステンドグラス。室内の照明は要所に置かれたランタンと華美な硝子の向こうから差し込む月光のみ。一歩踏み入れればふわりとした絨毯の感覚に靴を脱ぎたくなること請け合いで、壁沿いには黒地に金の装飾が施されたバロック調の椅子やソファが並び。ステンドグラスの下には冴え冴えとよく手入れの行き届いた黒いグランドピアノ、少し離れた場所にハープや打楽器の類、弦楽器は大きいものから順に高級感のあるケースの中へ立てかけられるように壮観と並べられており。他にも一楽団を容易に形成できそうな多種多様の楽器がそれぞれガラスケース等に収納されていて、やにわに絡められた腕をそっと引くようにしながら止まっていた足を動かし「 君がピアノ弾くンも聴かせてや? 」そう声を掛けて室内へ入れば目的地に到着したためエスコートのための腕をするりとほどいて扉を閉め、誰も入ってこられないように魔力の鍵を手早くかければ振り返り「 こン中は安全やから、好きに見て触って弾いて良えよ 」一先ずは貴方のリアクションを観察する為か自分は扉の前から動かず、そっと腕を組んだまま目を細めるようにして微笑み。)
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.86 )
- 日時: 2025/04/26 22:58
- 名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)
>>85
>レンブラント
「……そのような機会があれば、是非」
一度失ったものをもう一度手に入れたらどうなるのだろうか。きっと人間の意地汚い欲が現われるだろう。自分はもう取り繕えない。そう思えば、噛みしめた唇の隙間からは何も出てこなかった。
黙ったまま歩みを進めていれば、重厚な扉が開かれた先、高級な楽器が並ぶ空間は圧巻であり、心や頭に渦巻いていた恐怖は一度ぱっと和らぐことになる。
「わぁ、凄いですね! ここまで立派なものが揃っているなんて……」
レンブラントはバイオリンを心得ているというし、他にもこのような趣味を持つ者がいるのか、それともこの屋敷を作ったものが音楽好きだったのか。解かれた腕の中から一歩踏み出し、恐る恐るピアノへと手を伸ばす。実家にあった古いアップライトピアノとは比べることもできない立派なグランドピアノだ。
いくつかの譜面を頭に思い浮かべ、鍵盤に指を滑らせる。深く広がる音を確認し、ペダルに足をかけた。
流れるのは同じ旋律を繰り返す穏やかなクラシック、美しい旋律と流れるような指の動きが心地よく、何度も練習した曲だ。淡々と無心でピアノに向かい合うのは心地の良い時間であり、最後の音を響かせてゆっくりとペダルから足をあげたとき――不意にこれが教会音楽であることを思い出した。
「あっ……す、すみません! そんなつもりじゃなかったんです!」
急いで椅子を引いて立ち上がり、弁明を口にした。
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.87 )
- 日時: 2025/04/27 00:07
- 名前: レンブラント (ID: p6ulpWex)
>ウィリアム(>>86)
(人間界のような自由のある場所か此処か、何方が良いかなんて選択肢がある奴の為の問いで、自身には勿論、悪魔も含めて屋敷の住人には愚問だ。表情には平素の薄笑。しかし蛇の双眸は貴方でも音楽室でもないどこか遠く、目の前にない途方もないものをぼんやりと見つめる眼をしていて。若し問われたとしたら答える価値もないと思うと同時に、心の内は怪物達にも選択肢など無いのだと屋敷の禁忌たる悲しい秘密に繋がりかねない表現になってしまったのは不意か故意か。代償を得るのは貴方が音楽を満喫してからでも良い、むしろ今請求するのは野暮だと判断したがゆえの沈黙のままにピアノへ吸い寄せられてゆく後ろ姿を見送って。試しに奏でられた一音に呼応するように扉の前から動き、足音や物音等の楽器が奏でる音以外の全てを吸収するこの部屋のために誂えられた絨毯の上を滑るように移動し、ピアノチェアの斜め後ろ辺りに位置する椅子へと腰を下ろして優雅に足を組み。決して相容れない捕食者と被食者を分かつ違いは大いにあれど、芸術はその垣根を越えて響く数少ない飛び道具なのやもしれぬと思い至った所で丁度曲が終わりを迎え。演奏が止んで数秒の余韻を含ませた後にゆったりとしたテンポのスタンディングオベーションを贈り「 いや、別にええで。綺麗や。この曲も、ピアニストも 」教会音楽を弾かれた事に、彼を責める程でもなく其処迄心は狭くない。其れよりこの美麗な音色を他の誰にも聴かせたくないと反射的に抱いた感傷は何だったのだろうか。ミューズが乗り移ったかの如く素晴らしい演奏を披露した貴方に共鳴するように、或いは怪物も人間もなく同じ場所に立つように踵を返して良く磨かれたバイオリンを手に取り「 俺は君の為に弾いたるわ、 」ピアノ寄りの部屋中央、即ちステンドグラスとグランドピアノを直線で結ぶ位置に立ち「 貴重やで 」前置きと共に緩やかなウインクを見せた後慣れた手つきでバイオリンを構え。選んだのは人間界で著名なバイオリン独奏のために編曲された『G線上のアリア』で、細く白い指で特定の弦を抑えながら丁寧に弓を引くことで洗練とした音を奏で。曲の要所で身体に柔らかな捻りを挟み抑揚を表現しつつ、蛇の微笑は今この瞬間だけは音に酔い痴れるように冷たさを忘れ冴えるような熱を帯び。)
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.88 )
- 日時: 2025/04/27 17:02
- 名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)
>>87
>レンブラント
「あ、ありがとうございます……」
いつの間に移動したのか、扉の前ではなく後ろから声がかかると思わず飛び上がりそうになるが、それは怒声でもなくあざ笑うような失笑でもなかった。悪魔から紡がれる称賛をまともに受け取ってもいいものかと一瞬考えたが、今は素直に受け取ることにし、礼を述べる。
ピアノを演奏して褒められたのはいつ以来だろうか。教養の一つとして教えられたこれらのことで両親の機嫌がよかったのは、まだ10歳にも満たない幼少期の頃だけだったように思える。
予想外の評価を受けて呆気に取られていると、レンブラントはバイオリンを手にした。彼にもこのような興味があるのかと不思議に思ったものだが、その姿はまさにそうあるべきだと思われるほど手慣れたものであり、流れる音は繊細でありながら芯の通る美しい音色だった。
これもまた、有名なクラシック曲だ。自分に合わせてくれたのか、それとも彼が好んでいたのか。バイオリンの豊かな表現の中に温もりも冷たさも感じるような心地の中、一つ一つの音を拾うために自然と息をつめて、その指先や目線から目を逸らせなかった。
演奏者の指がバイオリンから離れても、その最後の音が響かせる余韻にしばらくは呆気に取られていただろう。気づけばたったまま演奏を聞き終えていたが、その様子もすべての音がウィリアムの中の琴線に触れたことを助長させるものだった。
「……美しいですね」
素直な感激の言葉が漏れる。続いて我に返ると慌てて拍手とともに賞賛と感謝の言葉を並べた。
おぼろげな知識の中、ピアノの伴奏がバイオリンの音色を引き立てる編曲で有名だったことを思い出すが、残念ながらこの手の楽譜を見たことがない。惜しいことをしたと純粋な気持ちから苦笑が漏れる。
「ありがとうございます、レンブラントさん。私が言うのもなんですが、素晴らしい腕だ……ここであなたのバイオリンを聞けたのは幸運なことでした」
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.89 )
- 日時: 2025/04/27 17:45
- 名前: レンブラント (ID: 96KXzMoT)
>ウィリアム(>>88)
(何が面白いのか、と。この屋敷に囚われ初めて音楽室に踏み入り人間の使う楽器を見た時には全く興味も引かれず冷淡な反応しか抱かなかった。そこから幾星霜の時が流れいつしか弦楽器を手に取ったきっかけは最早忘却の彼方で、気付けば自分が満足する程度には弾けるようになっていたそれを誰かに披露するなどいつ以来のことか。正直、音を奏でる事に対して貴方のように没頭出来ない。きっとそういう才能は無いのだろうと頭の片隅で考える程度には怪物らしさを残して頭の中を譜面を完遂すれば、すぐさま得物を置いてピアノと寄り添う貴方へスタスタ歩み寄り、恭しく片手を左胸に添え「 筋金入りの怪物の独奏、えらいお粗末サンでした。 」と淡く一礼し「 いつか二重奏できそやねぇ 」艶めかしいピアノの鍵盤蓋を視線でなぞりながら思うがままを提案とも誘いとも独り言ともつかず飄々とした調子で告げ。連弾を想定しているのかいないのか、大人二人が座っても余裕のあるスツールの端へとそっと腰掛ければ気紛れに低音の鍵盤を優しく押し込み、その余響が消え入る頃に「 人間界(むこう)に居った頃、よう弾いとったん?やんごとない趣味やね。芸術は何の芸術でも心を繋げるんやなぁ。んで、君の価値ある物語を聴かせてもろやないか? 」置くように滑らかに代償への口火を切り。そこには対価の清算というよりかは純粋な興味の色がわずかに濃く滲んでいたのは果たして打算か無意識か。ともあれピアノが高級品であるのは既知の上、あれほど上品な音色を諳んじて奏でられるのは貴方が其れなりな身の上たる証かと推測をしたうえで口頭芸能があると言っていた彼へ琥珀色の双眸を向けて。)
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.90 )
- 日時: 2025/04/27 20:48
- 名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)
>>89
>レンブラント
「譜面があれば弾けるとは思いますが、相当練習しないとあなたの音を邪魔するだけかもしれません」
ピアノに興味を惹かれるきっかけを作った親戚と共に無邪気に鍵盤をたたいていたころを思い出すが、先ほどの見事な演奏を聞けば自信もしぼんで首をかしげる。自分の実力が釣り合うとは思えない。
すると、突然響くピアノの音に懐かしい記憶から意識は浮かび上がる。
「……あ、落語の話ですか」
興味がない様子だと通り過ぎていた話題が再び戻ってきたことに驚きつつ、今ではすっかりと落ち着いた様子で記憶れば、話の筋はすんなりと引き出された。
自分の思考が正常に回っていることを確認し、真っすぐに蛇の目を見据える。その瞬間から自身は演者となり、目の前の悪魔は客になる。先ほどまの苦笑は消え、青年の口から、文句が流れるように綴られた。
『――このような状況であれば、かの暴君を前に御伽噺で命をつなげた娘に倣うべきでしょうが、生憎私は身一つですから、ここはさる東洋の国に伝わる話を一つ。ある男と死神の話です』
もはや生をもあきらめようとする男が死神との出会いの話。序盤こそぎこちなさがにじむが、話が進むにつれて男と死神へのめり込んでいく。
『ほぅら、消える、消える……消えた』
口元が冷笑で歪むとともに、その薄い空色の目は焦点を失い、体はぐらりと揺れて膝をつき崩れ落ちる。まるで魂が奪われ、肉体だけとなってその場に転がるように。すでに屍は冷たくなり、四肢も硬直をはじめて、その瞳は白く濁っていた――
「…………という、オチ、になります」
ぱちりと目を開き、この物語の終わりを告げる。ここが柔らかい足場でよかったと、沈み込むような絨毯の上からゆっくりと半身を起こす。
「いやぁ、こんな話、実際にはありえないと笑われるかとは思ったんですがね、この最後のオチが子供心に衝撃的で面白いと思ったんです」
ウィリアムは幾分か満足げに笑う。元来話好きの青年は、本物を見たほうが面白いと楽し気に語る。その雰囲気は普段のものに切り替わっており、「失礼しました」と立ち上がって身なりと整えた。
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.91 )
- 日時: 2025/04/27 21:36
- 名前: レンブラント (ID: 96KXzMoT)
>ウィリアム(>>90)
(邪魔するだけかも、と不安視する彼にそないなことないと思うけどな、と思ったのだ。両手を重ねた状態で前框へ置いてピアノへ前のめりになるように体重を預け、ステンドグラスから差し込む淡い月光を反射するロングヒンジの一点のみを見つめながら、途中でリアクションや口を挟むことなく最後まで静聴して。スツールから立ち上がりピアノの側面に沿うようにゆったりと遊歩しながら何の温度も持たない側板に右手を添えつつ禍々しくも神秘的な黒薔薇の硝子を見上げる表情は窺い知れず。世間話の延長上のように、それでいて抒情詩の一拍を紡ぐような間を含ませた後「 ――君があン時、あないな事言うた理由が解かったわ 」物語には力があり、価値を持つものと言った意味が。聴いてるうちに話の先が気になり少なからず心が動かされた気にもさせられた。純粋な得心を穏やかな声音に乗せて。)
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.92 )
- 日時: 2025/04/28 01:01
- 名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)
>>90
>レンブラント
「……本当ですか!?」
また素気無くあしらわれると思っていた。それこそこの手の話をまともに取り合ってくれる友人も今では失い、家族の中でも楽しく会話をするということも減っていたのだから仕方がない。ひとりでぶつぶつと呟くような虚しい時間でも、聞き役がいるというだけで気がまぎれるのだったが。
理由が分かった、と思っても見ない反応が返ってくれば、ウィリアムの目は一層輝きを増した。ここに来て一番といっていいほど嬉しそうな笑みを浮かべた青年は思わず上げた声に我に返り、ぐっと喉の奥を締める。興奮しすぎたと一つ咳ばらいをし、至って慎重に、その先を続ける。
「こんな素人芝居にそう知っていただくとは恐縮です……今では映画が広く普及して娯楽の大半を占めていますが、人々の語りにより受け継がれる物語というのも風情があるものです。その中には語り手の今まで培ってきた人生が宿りますから」
冷静に、と言えども思わず熱がこもる。先ほどの演奏も同じことだ、演奏者によって曲の表現方法は無限であり、彼らが旋律に乗せて伝える物語は言葉ではなく音として直感的に伝わってくる。
彼のバイオリンの音にもその熱はあった気がした。だからこそ、伝わると思ったのだ。何かを伝えるための技術を磨いたことがある者だと思ったからこそ。
「この語りを生業とするプロの公演はもっと素晴らしいものですし、ご興味があるなら是非見にいかれてみてはどうですか? 今では娯楽を楽しむのもほとんど労働者ですから、夜の公演も充実しているでしょうし……あー、その、私はいけないことは分かっているので、もしよければ感想だけでも聞かせていただけると嬉しいです」
人間界には戻れない。その大前提があることを忘れてはしゃいでいたものの、ふと思い出しては言葉が詰まった。それでも、興味を持ってもらえたことは嬉しく、楽し気に話す声は自然と弾む。
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.93 )
- 日時: 2025/04/28 01:32
- 名前: レンブラント (ID: 96KXzMoT)
>ウィリアム(>>92)
……そうやね、行けたら良いんやけどな。
(怪物の身にも彼ら人間と同じよう行こうにも行けれないのだ、この屋敷に縛られているのだから。勧められたのは嬉しかったのだが、困ったように眉を下げながら微笑み。ふと青白い手をステンドグラスに掲げては月光に透け溶かされるように姿を消してすぐに貴方の背後に現れればトンと暖かい肩に熱のない手を添えて「 この眼でいつか観れる日が来れば良いんやけどなア 」喜びや高揚とは似て非なるが、感傷でもなくプラスの情緒であることは窺える柔らかい話し方で続け。この行く行かないの話題は直ぐ様幕を引き回収する。肩に置いた手を引っ込めた直後に細い腕をするりと貴方の首周りに回してゆったりとバックハグをする体勢を取りながら耳元へ口を寄せ「 でもな、怪物にとって唯一で絶対の価値があるんは君自身や、ウィリアム。怪物(おれら)は君がどれほど美味いンか気になって気になってしゃァないし、どないしたら君をより美味く喰えるかに心砕きながら永遠に続く夜を楽しむ 」冷たい唇で耳朶を甘噛みし、ゆっくりと放した喉の奥で静かな笑いを絡ませながら「 俺かてそのうちの一体や。まだまだ君の味知らん奴らがおる中で味見したことあるっちゅぅ事実にも割と優越感抱いとる。……悪い気せんやろ? 」すぅっと目を閉じて背後から抱き込める腕にわずかに力を込め。)
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.94 )
- 日時: 2025/04/28 21:18
- 名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)
>>93
>レンブラント
どこか受け流すような台詞の中には、適当にあしらうような雰囲気はなく、含みのある表情に思わず押し黙る。次に気づけば目の前からその姿は消えており、背中から肩へと手がかけられていた。翻弄されて驚きもあるが、それよりもなにか言ってはならないことを言ったような気まずさがあった。
謝るべきかと考えているうちに腕が伸びてきて、背中からひやりとした彼らの体温とも呼べる気配を感じる。くすぐったさに僅かに顔を逸らすが、投げかけられた言葉にすぐに返事はできなかった。
幼かった自分が聞けば飛び跳ねて喜びそうだ。唯一、絶対の価値。
瞼をきつく閉じ、一度大きく呼吸をする。高まりかける心を叱りつけて心の奥底に閉じ込める。
誰に何を言われても何とも思わないが、その中にも絶対に侵入されたくない場所もある。
「……そろそろ食事の時間ですか?」
平常通り、はにかんだままウィリアムは会話を再開した。彼の言葉の裏に、食事の催促を読み取ったかのように。
「そんなに褒められても私には何もありませんし……先ほどの演奏と、私の下手な話にお付き合いいただいたお礼に、どうぞ味見ぐらいなら。あ、でも痛いのはやめてくださいね」
柔らかくあけすけのように見えながらも、この言葉の先には拒絶がある。それ以上入り込むなという無意識の攻撃性が滲むのを、本人も自覚していた。実際、相手がどんな意図をもっているかは分かることなどないが、それでも。
「腹が空いているときほどむなしい時間はありません、友人を助けられるのであれば、私が差し出せるものなら差し出しますよ」
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