大人オリジナル小説
- アリスと不思議な扉
- 日時: 2020/02/20 10:15
- 名前: 緋猫
- 参照: http://www.otona-kakiko.com/profiles/index.cgi?mode=view&no=10323
緋猫です。初めて官能小説というものを描いてみました。
更新遅めです、本当に遅いです。
R18 BLですのでご注意ください…
自己満足小説です
>>1 キャラクター設定
7月5日1000人突破です!
【総合掲示板】作者スレ「ねこなべ」
こちらの方でご指摘ご意見伺がいたいと思います。お手数おかけして申し訳有りません。
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- Re: アリスと不思議な扉 ( No.28 )
- 日時: 2020/02/27 19:46
- 名前: 緋猫
なぜ今まで聞くばかりで自分の力で調べるということをしなかったのでしょうか。やっぱり人に頼るより本に頼った方が楽です。
ということで、休み時間を使い屋敷の中でも特に広い書庫までやって来ました。
しかも広いというのにあまり人がいないのも悠にとって高評価でした。
ところで何について調べるかというと勿論アリスについてです。調べることで、もしかしたら現代への帰り方とかもわかるかもしれません!
ですが困ったことに、
(すっごく読みにくい……!!えぇ…何この怪文書…)
文字は読めるんです文字は。ですが詩の様な形で展開されるので、内容がイマイチ分かりません。挿絵が多いのでかろうじて理解する事が出来ました。が、それでもまだまだです。
人がいない事をいいことにうんうんと唸っているとあるページで手が止まりました。挿絵では男女がなんとなく、いやらしい感じにお互い抱いているようでした。
多分女性がアリスでしょうか。女性が喜ぶ度に何か凄いことになる…らしいのですが…もうよくわかりません。ですが大切なことが書いてあるかもとじっと本文を見つめていると
突然微かに笑う声が聞こえました。本棚の影をおそるおそる見てみると可笑しそうにしている帽子屋の姿がありました。
アリスを調べるために来たので、やましい気持ちがあった訳では無かったのですが、いやらしい部分をじっくりと見ていたので否定も出来ず、帽子屋に見られたというだけで消えたくなってしまいました。
否定するために口を開けたり閉じたりぱくぱくしている悠を見てさらに可笑しくなったのか帽子屋は余計に喉を使って笑いました。
黙って耐えているとやっと落ち着いたのか目に涙を薄っすら浮かべ、悠の持っている本にちらりと視線を落としました。
帽子屋の話によれば、休憩時間になった途端一目散に調理場から書庫まで行ってしまった悠の姿を見て面白いかもしれないという理由でついて来たようでした。
「まさか真っ赤な顔をしながらちらちら本を読み始めるとは考えてもいなかったが…」
先ほどの事を思い出したのかまた笑い出します。
『ア…アリスについて調べたくて来たんです…あれだってたまたま目に入っただけで…!』
言い訳みたいな感じにならないように言葉を選びましたが帽子屋は「たまたまね」と笑います。
「でもよく見つけたね。アリスについての本なんてこの1冊だけなのに。それに伝承だから内容も分かりにくいだろう?」
全くその通り分からない。と悠は強く思いました。
帽子屋さんはそんな悠の様子を見て「そうだ」と何か思い出したように手を打ちました。
「今日の仕事が終わったら部屋までおいで。俺の知ってる事なら少しだけだけど教えてあげるよ。」
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