大人二次小説(BLGL・二次15禁)

文スト 太中 (急に終わるかも)
日時: 2018/11/29 23:48
名前: ハフェズ

文ストの小説、太宰×中也を書こうと思います

主に双黒のお話になります
微エロ注意です(一応)
軽く行為を示唆する表現があるかもしれません
ご注意ください

また、太中苦手という方はご遠慮ください
判断などは自己責任でお願い致します


【2016.3/7 参照1000突破致しました!ありがとうございます!】
【2016.5/1 参照2000突破致しました!ありがとうございます!】
【2016.5/26 参照3000突破致しました!ありがとうございます!】
【2016.6/19 参照4000突破致しました!ありがとうございます!】
【2016.6/30 参照5000突破致しました!ありがとうございます!】

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30



Re: 文スト 太中 ( No.67 )
日時: 2015/12/29 02:19
名前: ハフェズ


森さんもエリス嬢も書くの難しいです
とにかく、森さんはエリスちゃんに振り回されてるイメージ…

出だしを少し書いた所ですが、
大変申し訳ないのですがしばらく更新できません
次の更新は、年明けになりそうです
本当にご迷惑をお掛けします
続きを頑張って考えておりますので、
出来上がり次第、更新できる時に来ようと思います


2015年、少しの間ではありましたが、お世話になりました
新しく来る2016年も、どうぞよろしくお願い申し上げますm(_ _)m
それでは皆様、良いお年を!ハフェズでした(^^)

真夜中のティーパーティー ( No.68 )
日時: 2016/01/02 16:02
名前: ハフェズ





ぴちゃり
太宰は中々辞めようとしなかった。中也も負けじと喰らい付く。背が低い彼は、顎を上げた上にさらに背伸びをする必要があった。太宰は其れを解った上で躰を傾ける事をしなかった。少し首を曲げただけ。離れまい、と必死に縋り付いて爪先立ちをする中也。其の上気した赤い頬が、濡れた瞳が、甘い吐息が、声が、彼の全てが、どうしようもない程に、煽る。
くちゅ
態とイヤラシイ音を立てる長身の男を、背伸びの男が睨んだ。
頸が痛い?足が痛い?息が苦しい?
そんなものに構って居られる位の余裕は無かったが、流石に我慢出来なくなって来た。
グイッと太宰の首の辺りに垂れる紐を引き寄せると、愕いた表情の太宰に深く口付けを残して此方から唇を離した。
つぅ、と名残惜しそうに二人の間に銀糸が伸びて、落ちた。
「うふふ…」
中也が濡れた唇を舌で舐めると、太宰はより一層不敵な笑みを浮かべて、言う。
「中也、今すっごくエロい」
「るせェ」
そう言うと、何時の間にか太宰によって外されていた帽子を奪い返して深く被った。何かを隠すかの様に。
「顔真っ赤」
太宰が笑う。
「黙れ」
帽子の下から睨み返す。
「勝手に離れちゃ駄目じゃない、頂戴って言ったのに」
「手前が低くならねぇから頸が痛くなっちまったンだよ、バカ」
「それは私の所為じゃなくて背が低い君の所為だろう」
「イイ加減にしねぇと殴ンぞ?」
額に怒りマークをくっ付けた中也が言った。
太宰は笑んだ侭である。
「まぁまぁ落ち着いて、帰ったら良いものがあるよ」
「イイモノ…?」
中也の問い掛けに、待って居ましたと言わんばかりに太宰が胸を張って、
「全国のスイーツ愛好家達が、挙って訪れると言う洋菓子店のスイーツ達さ!」
「ーーーは?」
今迄の話の流れからは想像もつかない様な、スイーツ≠ニ言う言葉の登場に、中也の思考は一瞬停止した。
しかし又頭が動き出すと次に出た台詞は、
「スイーツ?ってのは、ケーキとかチョコとかの事か?…否、其れより何で行き成り洋菓子の話なんだ」
「昼間買っておいたんだ。中也に食べさせようと思って」
「答えになってねェ。つーか俺は、甘いもんは得意じゃーー」
「知ってるよ、そんなの」
太宰がへらりと言う。中也は段々と怒りが募って行くのを感じた。イライラしながら「はァ?じゃあ如何してだよ?」と我が物顔の男に問うた。
「中也は前に、其の店のケーキを食べた事があるんだよ」
理解力の足りない相棒を憐れむ様な顔で語る太宰に、中也の脚は地面を蹴る寸前だった。
「美味しい、って言ったんだ」
え?
「愕いたよ、あの時は」
ふふ、と彼は笑む。
「甘いものは余り口にしない中也だったから。そんな君がケーキを食して美味しい≠ニはね」
「そんな事、言ったか?」
「矢っ張り、本物は違うのかなぁ」
一人話を押し進める太宰だが、何だかやりたい事は解る様な気がした。
「ご機嫌取りか?今日は随分と用意周到だなぁ」
「これも作戦の内でね」
得意の笑みを見せる彼の言葉の、何処までが真実なのだろう。
未だ何か隠し持って居るのかも知れない。と思うと、ここで言い合うのが莫迦らしく思えて来た。
中也は最早呆れ顔でフン、と鼻を鳴らすと太宰に帰るぞと告げた。
そして背を向けようとする中也に「待って、中也」と声を掛け、太宰が言った言葉は…
「薬が切れたみたい。脚、痺れちゃった」
にっこり微笑んで言う太宰に、ぷちんと何かが切れる音。
前言撤回。矢張り、一発蹴りを入れて遣らねば気が済まない。
次の瞬間、中也の脚が空を切った。

真夜中のティーパーティー ( No.69 )
日時: 2016/01/04 00:54
名前: ハフェズ





重い重いと言いながらも、中也は私を送迎の車迄運んで呉れた。「其の前に川を…」と言うと、「とっとと乗りやがれ!!」と蹴り上げられて仕舞ったけれど。
私を負ぶって居る時もそうだったが、彼は車の中でも色々と煩く言って来た。側から聴いて居れば只の愚痴に思えたかも知れないが、其れらの多くは「無理するな」とか「少しは自分の躰の事も考えろ」とか、聴いて居たら何だか私の事を気遣って居るとしか思えなくなって来て笑いそうになった。
其れから、車に乗る前の、険しかった彼の顔を思い出した。そう言えば、と思った。中也も怪我をして居たのだっけ。それで、辛そうな表情をして居たのか、と納得したが特に何をする訳でもない。病んで居る中也も悪くない。そう思いつつ彼を見て居たら、今度こそ本気で睨まれた。
有名な洋菓子店でケーキを買ったのは、ちょっとした出来心と一種の賭けであった。疲れて甘いものが欲しくなったと言うのもあるかも知れない。兎も角、当初(昨夜の任務後)の予定には街で甘味を購入≠ネどと言う項目は存在していなかった。ふとした境に、中也とケーキの記憶が天から降って来る辺りは、自分らしいと言えばまあそうである。閃く≠ニは正にこの事を指して言うのではあるまいか。

本部に到着し建物に入ると、中也は私を置いてスタスタと先を急ぐので、私は仕方無く部下から松葉杖を受け取り彼の後を追う羽目になった。流石に、組織内で、多くの構成員が振り向く中を私を抱えて歩く事に躊躇いを感じたのだろう。けれども一応は私(の脚)を心配して呉れて居る様で、私が松葉杖を手にしたと解ると直ぐに歩く速さを遅くした。こう言う無闇な優しさが、相手に良い様に利用される要因となっている事を果たして中也は解っているのだろうか。否、十分に理解して居ないからこそ毎度痛い目を見るのだ。此方にとっては有り難い一面もあるが、不用心なのはいけない、と彼の背を見ながら思った。

真夜中のティーパーティー ( No.70 )
日時: 2016/01/11 12:22
名前: ハフェズ





執務室に戻ると、机の上の綺麗に端を揃えて置かれた書類の山が最初に目に入った。中也が午前中に処理したものではない。その不自然さに眉間に皺を寄せた。追加の書類か…?そう思いながら書類の山に近付き、一番上の紙を手に取る。
「なんだァ?こりゃあ…」
見覚えのない文面。しかし、その下の署名欄に太宰治≠ニ署名されているのを見た刹那、言葉を失った。
「ふっふっふ…」
後ろから太宰の不気味な笑い声がして、彼の方に振り向いた。
「いつもなら何処かの川を流れているか、次の自殺の計画を練る貴重な時間を返上して只管ペンを走らせたのだよ。書類整理ってこんなにも骨が折れる作業だったっけ。手は勿論だけど、腰や頸なんかが痛くって痛くって…」
「て、手前がやったのか…?」
信じられない、と言う顔で中也は言った。あの、ぐうたら野郎が?真逆。有り得ない。到底信じる事など出来無い。
だが、目の前の太宰は、柔らかく微笑んで中也を見て居た。
何も彼もが異常な事なので、上手く言葉になって出て来なかった。
「そんな辛い作業を、私の代わりにやって呉れているんだね」
ふんわり、丸で花がほころぶ様な微笑で、太宰が言う。

「何時も書類の片付けお疲れ様、中也」

さらり、と彼が放った言葉は宛ら爆弾で、中也は混乱して口をパクパクと動かすばかりで見るからに動揺して見せた。


(大分更新が遅れてしまい、すみませんでした。また書き足します)

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大7000文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。