大人二次小説(BLGL・二次15禁)

文スト 太中 (急に終わるかも)
日時: 2018/11/29 23:48
名前: ハフェズ

文ストの小説、太宰×中也を書こうと思います

主に双黒のお話になります
微エロ注意です(一応)
軽く行為を示唆する表現があるかもしれません
ご注意ください

また、太中苦手という方はご遠慮ください
判断などは自己責任でお願い致します


【2016.3/7 参照1000突破致しました!ありがとうございます!】
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お互い ( No.15 )
日時: 2015/11/15 12:23
名前: ハフェズ





太宰は珍しく、自身の執務室で書類に署名をする作業をして居た。かれこれ五時間以上はその作業を続けている。実に稀有な光景だった。自分でもそう思う。
何故かと問われれば、理由は一つだった。そう、今宵は特別な任務があるのだ!約束を果たせば素敵な御褒美≠ェ待っている。何と魅惑的な響きを持つ言葉だろう…。御褒美とは正に、中也の事である。
「私が書類の片付けまでやったって知ったら、中也はどんな顔をするかな?」
太宰は任務さえ卒なくこなしていれば其れで十分なのであったが、それじゃあ何だか面白く無い。どうせなら愕きに目を丸くする中也を見たいと思うのは、当たり前の感情だ。この上、「何時も書類の片付けお疲れ様…!」などと言われた中也は一体どう言った反応を見せるだろうか?とっても楽しみだ。
けれども太宰には、中也を愕かせる為の作戦がもう一個有った。
それはきっと太宰しか気付いていないであろう中也の……まぁこれは、秘密にしておこう。

数週間近く溜め込んでいた書類は皆、十二時の鐘が鳴る迄には終わらせる事が出来た。ったく普段からそうしてくれりゃ此方も楽になるのに、と、誰かさんの声が聴こえて来る気がしないでも無いが、無視をする。これは己の錯覚だから、無視しても無視をした事にはならない筈で。
うぅん、と背伸びをすると、背中の関節がぽきぽきと鳴った。朝からぶっ続けで記入していたものね…。流石の太宰も若干、疲れを感じて居た。
不意に、コンコン、と軽くドアをノックする音が部屋に響いた。
おや、誰かな?と思いながら太宰はドアに向かって、
「はぁい、何のご用事ですかー?」
ドアを叩いた本人は部屋に入る気は無いらしく、外から用件だけを伝えた。
「太宰さん、首領がお呼びです」
「首領が?…何の用だって?」
「今日の任務の事で伝えたい事がある、との仰せです」
「…」
太宰は一瞬行くべきか迷った。確か任務の詳細は書類で伝達する、と言われている。嫌な予感がした。
「…解った。直ぐに行くと首領に伝えて」
「はっ」
パタパタと去って行く音が消えてから、太宰は部屋の鍵と外套とそれから松葉杖を手にした。
首領との用事を済ませ、任務に向かう迄の限られた数時間の内に、やらなくちゃいけない事が沢山残っている。この左脚が役に立つかどうか。いや、役に立って貰わねば困るのだ。
太宰は松葉杖を突きながら、部屋を出た。

Re: 文スト 太中 ( No.16 )
日時: 2015/11/15 16:56
名前: 菊泉

洋食は華やかでいいですよねー

森さんの用事…気になりますっ!
そして中也さんのリアクションも…

Re: 文スト 太中 ( No.17 )
日時: 2015/11/15 19:51
名前: ハフェズ

洋食だとパスタですかね
時々ピザも焼きますよ!(これは洋食と言うよりイタリアン?)

森さんとの絡みはそこまで深く考えてませんでした…
なので御期待に添えるよう頑張らなくては!
中也のリアクション、私も気になります(^^)
まったりお待ちください!

お互い ( No.18 )
日時: 2015/11/16 16:26
名前: ハフェズ




デスクワークに忙しさを感じたのは最初の方だけで、一時間もすれば作業に少しゆとりが出て来た。やっている事は普段と何にも変わらない筈なのだが。はて、と中也は思案を巡らす。
そう言えば。書類の量が随分と少ない気がする。何時もは机の大半を占めていた書類の山々が、今朝来た時には半分近くまでに減って居た。太宰の仕業かとも思ったが、それは無いだろう。仕事を如何にしてサボるかと言う事ばかり考えているあの野郎の事だ。可能性は、極めて低いと思われた。
ならば、誰が…?
昨日来た時は未だ山になっていたと記憶している。真逆、寝惚けていて自分で処理した事を憶えて居ないのだろうか。だが昨日は遠方での任務と例の負傷に疲れ果て、帰って来るなり始末書を放っぽって短い仮眠を取った筈。あぁ、さっぱり解らない。
結局中也は原因を特定出来ずに、デスクワークへと意識を集中させた。

最後の書類に署名し終えると、中也は溜め息と共に椅子に凭れ掛かった。
想像して居たよりも大分早くに終わらせる事が出来た。手許の時計を見ると、十一時四十分ぴったりだった。十二時にもなっていない。多忙な中也にとっては久方振りの、何もする事が無い暇な時間≠ナある。中也は早速フォノグラフに最近お気に入りのレコードをセットした。自然と心が弾んで来る。
暫く音楽を愉しんでいると、不意に、ドアをノックする音が部屋に響いた。
中也は曲のボリュームを下げ、
「開いてるぜ」
「中原さん、首領がお呼びです」
「首領が…?」
中也は其の儘音楽を止めた。一番に頭を過ぎったのは、今日の任務の事だった。
「解った、今行くとお伝えして呉れ」
「はっ」
詳しい内容の確認だろうか。兎に角、中也は急いで外套と帽子を手に取り、その場を後にした。

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