大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 文スト 太中 (急に終わるかも)
- 日時: 2018/11/29 23:48
- 名前: ハフェズ
文ストの小説、太宰×中也を書こうと思います
主に双黒のお話になります
微エロ注意です(一応)
軽く行為を示唆する表現があるかもしれません
ご注意ください
また、太中苦手という方はご遠慮ください
判断などは自己責任でお願い致します
【2016.3/7 参照1000突破致しました!ありがとうございます!】
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- Re: 文スト 太中 ( No.116 )
- 日時: 2016/07/30 23:54
- 名前: 紅葉
初めまして!
最近太中にはまりはじめた所、偶然ハフェズさんの小説を見付けて
「フォぉぉぉぉ!太中キタァァ!」ってなってます(笑)
それにしても素晴らしい文才ですね!思わず見入ってしまいました。
ホント尊敬します。
中也エロ可愛いっすね。ありゃあもう犯罪レベルですよ!
続き楽しみにしてます!頑張って下さいね!!
- Re: 文スト 太中 ( No.117 )
- 日時: 2016/11/06 23:47
- 名前: 狐面・猫面
えっと、初めまして!!
狐面・猫面と申します!!
凄く面白かったです!!
更新楽しみです!!
- Re: 文スト 太中 ( No.118 )
- 日時: 2017/05/31 19:58
- 名前: 舞花
凄いです!いつも見てます。とても面白いです‼︎
- locked ( No.119 )
- 日時: 2017/06/04 01:02
- 名前: ハフェズ
大学生になりました。
______________
それは極めて静かなものだった。玄関ホールは静まり返り、雨の音だけが反響していた。
その静寂の終わりを告げるように、高く大きな玄関扉がガチャリと音を響かせた。雨の音が強くなる。
「 おや、いらっしゃい 」
玄関ホールから上階へと繋がる階段の手すりに手をかけたまま、私は黒く微笑んだ。
驚いたことに、扉を押したのは一人の少年だった。
「 ただいまーーいま帰ったよ 」
青年になりきれていない声変わり前の高い声。黒いフード付きのレインコートのせいで、少年の顔はよく見えなかった。
階段をゆっくりと下りて行く。近づき過ぎないことに注意を払いながら、私は開いた扉を気にしていた。
「こんな場所へ、何の用かな」
「おじさん、この屋敷の人じゃないでしょ?」
“おじさん”と呼ばれたことに顔をしかめそうになったが、黒いスーツに身を包んでいる己の出で立ちを考えればそう思われても仕方ないか、と自分をなだめた。……否、声は“おじさん”と呼ばれるほど老けていないはずだ。中也なら兎も角。
「坊やは一人かい?」
「ぼくは一人じゃないよ。 でも、おじさんも一人じゃないよね」
少年がフードを払った。あらわになった少年の顔。雨に濡れた前髪が額に張り付いていて、いかにも幼い印象だった。
「ここは、おじさんたちの場所じゃない。 この屋敷を汚したことは赦せないけど、これ以上血に染めたくない……」
「私も君と同じ考えだ。 が、残った種は潰しておかなければならない。 ……面倒なことにね」
「!!」
少年が判りやすく目を見開いた。それから、子どもらしくこちらを睨む。
「安心してくれ、すぐに終わる」
『 ジャキッ 』
それまで身を潜めていた部下たちが、一斉に武器を構えた。
銃を向けられた少年は、一瞬怯んだものの次の瞬間怒鳴るように言った。
「このお屋敷は、ぼくのものだ……っ!!!
誰にも、渡さない!!!」
その叫びを合図にか、扉が勢いよく開け放たれて敵部隊が現れた。
大方予想通りの数である。
「やれやれ……協力してくれれば五分で終わったのに」
「敵が自ら潰されるために手助けする訳ねえだろ」
上にいる中也が言った。彼は器用に二階の手すりの上に立っている。
それから中也がパチン、と指を鳴らすと、ホールに吊り下げられたシャンデリアが急に「ギギギギッ」と金属音を響かせ始めた。天井との接続部分が今にも壊れようとしているのだ。
「おっと、」
素早くシャンデリアの下から離れると、私はまだその場で上を見上げている少年を見た。恐怖に足がすくんでいるのだろう。そう思っていたが、すぐに何かの違和感を感じた。
少年が上を見上げたまま、何かを口ずさむように唇を動かした。
すると、それまで揺れながら大きな音を立てていたシャンデリアが、次第に動きを止めて行ったのだ。
「!」
こんなに幼い子どもが、中也の重力操作を阻んだーー?
どうやら衝撃を受けたのは私一人だけではなく、部下たちも、そして当の本人までもが驚いた様子だった。
「へェ…」
中也が、今度はニヤリと笑った。
面白い、などど思っているに違いない。昨日の抗争が非常に物足りないものだった分、今のこの状況に少なからず胸を躍らせているのだ。
そう感じているのは、私も同じで。中也の好戦的笑みを久々に見ただけで、全身の血が騒ぐような気がした。
それでこそ、中也だ。
私は暗闇に目を光らせながら、胸ポケットに忍ばせていた拳銃に手を伸ばした。
今宵、再び双黒が戦場を舞う。
お互いに別々の思いを抱えながらーー。
こうして戦いの火蓋は切られたのだった。
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