大人オリジナル小説
- さよならかったあないふ。
- 日時: 2013/04/19 18:12
- 名前: 奇妙不可解摩訶不思議
初めまして、そうでない方はこんにちは!!
これは、本館で書かせて頂いている「中学一年生のはっぴー毎日」の主人公、隼人君の、昔の暗いお話です。
本館の方のを先に読んだほうが楽しいかな?
ということで、始まります!
僕の名前は、池町隼人。
小学六年生。
成績は、まぁ、いい方。
友達も、いるような、いないような。
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- Re: さよならかったあないふ。 ( No.98 )
- 日時: 2013/08/11 10:56
- 名前: 奇妙不可解摩訶不思議 ◆gLFgwCEhi.
僕は昔から、比較的…いや、かなり自由に育てられてました。
お洋服も、お菓子もおもちゃも、PCやDSだって。
僕は幸せでした。
いつだって頭もよかったし、不自由もあまりしたことありませんでした。
6歳のころ、母さんに聞いたことがあります。
「ねぇママ、隼人は甘やかされてるの?」
「どうしてそんな事聞くのよ」
逆に聞かれました。
「だって、彩華が『隼人は甘やかされてるね』っていったんだ」
母さんは、罰の悪そうな顔をして
「彩華ちゃん家が厳しいんじゃないかしら」
と、いいました。
確かに彩華は昔からそうだった気がします。
「今、いろいろさせなかったら、隼人が大きくなって、大人になって、自由になったときに、やりたかったこと…ゲーム、PC…沢山やるでしょ」
「うん」
「そしたら、お金がなくなっちゃうじゃない」
「うん」
「だから、いろんなことに慣れていて欲しいの」
「ママはあんまり僕に禁止しないよね」
「隼人が、ちゃんと報告するからよ」
「なんて?」
「『DSしていいー?』とか」
「するよ」
「ママは『宿題がおわるんならね』って、言うでしょう」
「めっちゃ言う」
「義務を果たせるなら、好きなことしていいのよ」
「ふーん」
僕はこのとき、あんまり意味が分かりませんでした。
でもいまは、ちょっと分かる気がします。
禁止すると、隠れてやっちゃうんだね。
中学生が隠れてゲーセン行っちゃうみたいに。
野放しにしたら、やりたい放題になっちゃうんだね。
犬をしつけなかったら、噛まれちゃうみたいに。
だから、禁止にも、野放しにもしない。
報告してもらうくらいの、「見守る」くらいが丁度いい。
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