大人オリジナル小説
- さよならかったあないふ。
- 日時: 2013/04/19 18:12
- 名前: 奇妙不可解摩訶不思議
初めまして、そうでない方はこんにちは!!
これは、本館で書かせて頂いている「中学一年生のはっぴー毎日」の主人公、隼人君の、昔の暗いお話です。
本館の方のを先に読んだほうが楽しいかな?
ということで、始まります!
僕の名前は、池町隼人。
小学六年生。
成績は、まぁ、いい方。
友達も、いるような、いないような。
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- Re: さよならかったあないふ。 ( No.94 )
- 日時: 2013/06/18 17:26
- 名前: 奇妙不可解摩訶不思議 ◆gLFgwCEhi.
ああ、やだやだ嘘でしょう!?
悲劇が。
事の発端は二時間目の休み時間。
真帆「隼人、ちょっと」
隼人「うん?」
俺は真帆についていく。廊下のちょっと広いホールに出た。
真帆「昨日、隼人が少人数教室行ってる時にね」
隼人「うん?」
真帆「…隼人のあの、ロリータファッションの描き方の本を勝手に杏子が見てたのね…」
隼人「なんじゃい、そんなどうでもいいww」
真帆「ばか、それだけじゃないの」
隼人「何?」
真帆「…杏子が、あんたのファイル、見てたのよ」
…は?
真帆「…もっと分かりやすくいうと、テストの答案入りのファイルを、見てたの!」
隼人「…嘘、嘘!嘘だろう!?」
真帆「ほ、ほんとよ、答案を見たかは分からないけど…」
自分で言うのもなんだが、俺は頭がいい、ほう。な、はず。
勉強できても実はなぞなぞ解けない系の馬鹿だお^q^
隼人「…嘘だろ…」
嘘嘘嘘、嘘?俺も嘘をついた。
あのファイルには、俺が「70点」と嘘をついた理科のテストが。
さらに「得意科目」の英語まで!
俺は真帆にしがみ抱きつき、まくし立てる。
隼人「な、なな、いつだ!数学英語!?」
真帆「そそそ総合!」
忘れてた。俺は少人数教室は旧校舎に行かない。
あいつ、そんなにしてまで…
隼人「…呆れを超えて可哀想だ、そこまでして上に立ちたい杏子が」
真帆「…かわいそう?私は隼人の方が可哀想」
あいつはきっと俺を意識してんだろう。
雷登も、葵ちゃんも。他もいるかもで。
まさか、そいつらのは見てないだろうな?
ちったぁ痛い目、
見て欲しいなぁ。
俺はその日、杏子に対して何事もなかったように接した。
ばか言い合って笑ったりしてた。
「杏子に対して」ね。
周りの子に、愚痴りまくっただけだ。
「答案を見た」ではなく、「答案の入ったファイルを見ていた」と言ってね。
でも皆「答案を見た」って脳内自己解釈しちゃうから。
あのグループには言った、そこは言うつもり、そこは杏子と仲いいから言わない。
面白い推理ゲーム?
ばぁか、真剣だよ。
でも楽しいのは、なんでだい?
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