大人オリジナル小説
- さよならかったあないふ。
- 日時: 2013/04/19 18:12
- 名前: 奇妙不可解摩訶不思議
初めまして、そうでない方はこんにちは!!
これは、本館で書かせて頂いている「中学一年生のはっぴー毎日」の主人公、隼人君の、昔の暗いお話です。
本館の方のを先に読んだほうが楽しいかな?
ということで、始まります!
僕の名前は、池町隼人。
小学六年生。
成績は、まぁ、いい方。
友達も、いるような、いないような。
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- Re: さよならかったあないふ。 ( No.29 )
- 日時: 2012/12/01 10:23
- 名前: 奇妙不可解摩訶不思議
隼人「おい、お前…全然元気じゃねえか」
恵 「うん、わりとね」
隼人「普通にpcいじるし本読んでるしね」
恵 「ほっといてくれ」
隼人「うるっさいなぁ、あれ平熱じゃん」
恵 「あらほんと…ってそれ、常温で放置したやつ」
隼人「ちゃんとはかれよ!」
恵 「38.7」
隼人「そう?まだそんなにあったの?」
恵 「ひえぴたくれ、冷蔵庫にある」
隼人「はいはいはい、取って来るよ」
恵 「あのさぁ」
隼人「?」
恵「私、あんたが一番わかんないんだ」
隼人「え、なに、え?」
恵 「あんたがすごくわかんない」
隼人「俺もお前がわかんないわ」
恵 「うん、あたしさ人の性格をノートにとって小説のキャラ固めにつかってんだけどさ」
隼人「へいへい」
恵 「隼人の欄だけかなり消費してんだよ、お前のせいで悠里ちゃんのスペースが死んだじゃねぇか」
隼人「どーもすんません」
恵 「ようは、お前はなんなんだ?何を中心にいきてるんだ?」
隼人「…難しい質問だなぁ」
恵 「協力しとくれ」
隼人「うん、まず…俺は友人にのグループひとつにベッタリじゃない」
恵 「そうだね」
隼人「俺は俺の周りに塀がある。高い。ドバイタワーも目じゃない位」
恵 「精神的なあれでしょ?」
隼人「そう、精神的なあれ。で、それがあるからくっつけない。てかくっつきたくないからその塀があるんだよね」
恵 「何でくっつきたくないの?」
隼人「俺は小3のころ、それまでいたグループを離れただろ」
恵 「ああ、そんな気もするわ」
隼人「席替え、なんて簡単な理由でね。その時移籍先の子…白夜たちが意外にも面白い奴だったんだ」
恵 「ふーん、それで?」
隼人「そのグループがすごい気に入ったのさ、でもさ」
恵 「うん?」
隼人「また席替えしたのさ、その時に俺は彩華達のグループに落ち着いたんだ」
恵 「お前の友情は席替えできまるのな」
隼人「まぁそうだな、そんで、今まで付き合ってきた子も分裂、融合、緩和、また分裂…を繰り返すわけで。それはお前が一番分かってるはずだ」
恵 「…」
隼人「それで、そのグループをぐるぐるしたり、班で同じになったりして新しく出会った人と仲良くなったりしたりして」
恵 「楽しかったわけ?」
隼人「まぁな、8割くらいは」
恵 「あとの2割は?」
隼人「全部いざこざさ、グループで対立したりしてるところもあるから聞く悪口、噂、愚痴も多いんだ」
恵 「まぁ当然だな」
隼人「噂は自分の身を守ることにもつなげたが、悪口、愚痴はすごく辛かった。その人にだっていいところはあるのに「うざい」「きもい」の三文字で済まして他を貶め自分を驕るような人間が大嫌いでさ」
恵 「…」
隼人「残念ながらそんな人間が多数でさ、女子だけじゃなく男子もね」
恵 「…」
隼人「お前も知ってんだろ、その辛さと憎しみ」
恵 「…」
隼人「でもな、俺はもう二度と自殺未遂はしない、自殺もしないって決めたんだ」
恵 「どうしてだ?」
隼人「ここまでかなり俺を甘やかして育ててくれた親に悪いし、第一そんな人間共のせいで自分が死ぬなんてわー自分かわいそーって感じじゃん」
恵 「…!」
隼人「だったら、関わらなければいい。誰にも。でもそんなのできないから塀がある」
恵「長いね…」
隼人「まだまだあるお♪」
恵 「まぁ、聞きたいから質問。お前ってあんま怒んないよね、どうして?」
隼人「…自分の犯した罪が大きすぎて、他人の罪がすごく軽く見えるんだ」
恵 「ごめん、もっと分かりやすく」
隼人「たとえば、力持ちの大男と貧弱な町娘が二人とも10kgの荷物を持ったらどっちが辛い?」
恵 「…なるほど、大男にとってはあまり苦ではなく、町娘には辛い」
隼人「そうそう、そういうこと。だから価値観の違いで超キレられる事もある」
恵 「じゃあ、あんたは席替えが少なくなった今どうやって友達を選んでんの?」
隼人「なんか楽しそうな方」
恵 「…アンタラシスギルワー」
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