大人オリジナル小説
- さよならかったあないふ。
- 日時: 2013/04/19 18:12
- 名前: 奇妙不可解摩訶不思議
初めまして、そうでない方はこんにちは!!
これは、本館で書かせて頂いている「中学一年生のはっぴー毎日」の主人公、隼人君の、昔の暗いお話です。
本館の方のを先に読んだほうが楽しいかな?
ということで、始まります!
僕の名前は、池町隼人。
小学六年生。
成績は、まぁ、いい方。
友達も、いるような、いないような。
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- Re: さよならかったあないふ。 ( No.21 )
- 日時: 2012/11/01 21:10
- 名前: 奇妙不可解摩訶不思議
隼人「結構いい加減な生き方だな」
少女「いーじゃん、楽しいじゃない」
隼人「将来とか、どうなの?」
少女「勿論考えてる!でも、理想は具体的にはない」
隼人「だめじゃね?」
少女「学者になりたいけど、大変そうだよね。理数系で何かしたい」
隼人「数学でなんか学者ないの?」
少女「…知らない」
隼人「なんだよ、調べないとだめじゃん」
少女「…すんません」
隼人「努力すれば絶対叶うんだから」
少女「…嘘付き」
隼人「え?」
少女「若者に見られるわね、『努力したら報われる』なんてさ」
隼人「ま…まぁ、そうだけど努力した過程は…」
少女「そんなことない。過程なんて見られない。結果が全て、そう、全てなのよ」
隼人「少女…」
少女「だから私達は戦わなくちゃいけない。結果を残さなきゃいけない。付いていかなきゃいけない。そのための努力は惜しみたくない。失敗したら…努力は無駄」
隼人「ちょ、少女…」
少女「全ては結果。過程なんて関係ない。一生懸命でも、下手くそなら評価はされないの。ある程度は報われるかもしれなくても人から評価を貰うなら『努力は報われない』が成立するのよ」
隼人「少女!!」
少女「…!ご、ごめん…」
こいつ、マイナス思考かプラス思考かわかんねーわ…
少女「私が言いたいこと、まだまだあるけど」
隼人「…え?まって?」
少女の体はどんどん透けていった。
少女「私…はかすん…で見えな…くな…る…。貴…方は…夢から…覚め…る」
隼人「どうして!?」
少女「今の貴方なら現世でもやっていけると思ったの」
隼人「…」
少女「私が知っ…てる…とま…まだ沢山…でも…私は…私を消す…」
隼人「…やだよ、僕は何をしたの!?正直少女の話はわかんないよ!ブッ飛んでて、訳わかんない!」
少女「…きっと…分かる…信じ…る」
少女「私…見えな…ても…」
ずっと、貴方の、側に、いる。
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