大人オリジナル小説
- Re:愛してる
- 日時: 2012/07/26 14:34
- 名前: おかゆ
『非常識だとしても皆が常識といえばそれは常識になるんだ』
こんにちわ。
名前を変えて他の所でもちょくちょくやってますが、社会系が一番書きやすいと思ってまた書いてみることにしました。
どうぞ生暖かい目で見守ってください。
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- Re: Re:愛してる ( No.56 )
- 日時: 2012/04/28 22:18
- 名前: おかゆ
最後の変化はその『喧嘩』の次の日だった。
俺は久々の休日を楽しんでいた。
最近部活が忙しくて休みの日まであったから。
だから好きな音楽を聴いたり、携帯いじったり、それなりに充実していた。
思えば俺は昨日愁にひどいことを言ったな。
月曜日にでも謝るか。
受験とかで八つ当たりとか、かっこ悪かったな・・
仲直りしたら今度また遊ぼうか。
なんて事考えていた。
♪―♪―♪―♪―♪―・・
聞き覚えのある曲だと思ったらこれ俺の携帯の着信音だっけ、とかのんきな事を考えていた。
「はいー?もしもし・・誠也か?」
『おい!!お前なんでそんなにのんきなんだよ!?・・あぁ、そうか、これ俺が先だからまだお前は知らないのか』
「なんだよ、言ってる意味がわかんねぇよ」
『・・・・いっ・・いいか?多分驚くかもしれんけど・・落ち着けよ?』
むしろお前が落ち着けと思いながら俺は笑ってた。
でも、心の中で何かの警報音。
俺一人しかいない部屋でやけに静寂した空気がまるで音となって響くように。
嫌な予感しかしなかった。
『今、連絡網で回ってきたんだけど・・』
『愁が交通事故にあって――・・死んだ』
「・・・・・は?」
『それ』はあまりもあっさりとしていて。
でもすごく重い。
『愁が死んだ』
頭に入るのに数秒かかった。
愁が死んだ
交通事故で
死ぬ
愁が
事故
死んだ
昨日まで元気だった
喧嘩していた
死んだ
死んだ
死んだ
死、
―――・・『死』
「・・・・・・嘘だろ?」
このときの俺は自分でもビックリするぐらいに冷静だった。
『誰がこんなこと嘘で言うかよ!とにかくお前は次の奴にまわせ!!』
「・・・・わかった」
ピッ・・と機会音が響いた。
「嘘だろ・・・・?」
もう一度、自分に言い聞かせた。
「・・・、」
悲しさ。なんてものはなく、
心に大きな空洞が出来たような、そんな感じで。
ただまだ実感がなかった。
「・・・・・もしもし?」
『おー、翔か。どうした?』
「いま誠也から連絡網来たんだけどさ」
「――・・愁が事故で死んだって」
(それはあまりにも客観的な言葉だった)
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