大人オリジナル小説

Re:愛してる
日時: 2012/07/26 14:34
名前: おかゆ

   『非常識だとしても皆が常識といえばそれは常識になるんだ』



こんにちわ。

名前を変えて他の所でもちょくちょくやってますが、社会系が一番書きやすいと思ってまた書いてみることにしました。
どうぞ生暖かい目で見守ってください。

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Re: Re:愛してる ( No.161 )
日時: 2014/03/16 02:13
名前: おかゆ


伊藤 翔 目線


初めてあいつに会ったのは確か入学して一ヶ月も経ってない頃だ。

資料室で会った彼女を『おもしろい』と思った。

『仲良くなりたい』とも思った。


でもしばらくたって、仲良くなれたと思ったのに


彼女にとって俺は友達ではないと知った。


あいつは俺のことを信用も、信頼もしてなかった。


俺はそれがすごく悲しかったんだ。



俺はあいつの闇を少しでも取り除けたら、と思った。





「・・・・なぁ先生」

「何?」


昼休み、北村先生に用事があったついでに相談してみることにした。


「俺市川に信頼されるにはどうすればいいと思う?」

「・・・・・お前最近本当に隠す気なくなったよな」

「いやっ、別にそーゆー訳じゃっ・・!!」

「あーはいはいわかったわかった、『別に市川のことは好きじゃなくて自分はただ市川瑠璃という一人の人間との信頼関係を築けるにはどうすればいいか』ってことを聞きたいのね」

「・・・・・・・」



うざい。



「・・・・・おい・・」

「だってそうだろ?他に何がある」

先生は眼鏡を人差し指で上げて自分の仕事に戻ろうとした。


「あぁぁああごめんごめんごめんなさい!!!!そーですその通りです!!!」

そういうと先生はしぶしぶ俺のほうにまた体を向けた。

「・・・んで?えっと・・市川との信頼関係を築けるには?だと?」

「・・・ッス」

小さくうなずくと先生は少し考えて、


「――もう築けてると思うけどなぁ・・」

なんて言った。


「はぁっ!?んなわけ!!だって――」


「俺は昔のお前らなんて知らんが少なくともお前らはいろんな苦難を乗り越えてきたと見た。あいつは見ての通りあんな性格だし人より不器用だし他の人より辛い経験をしてるかもしれん。

だからまた同じ失敗を繰り返さないためにお前を突き放したり、他のやつを突き放したりしてたかもしれないがそれでもお前は今でも市川と一緒にいるだろ?これからも一緒にいたいと思うだろ?


これからもあいつの隣りでいたいと思うだろ?」


先生は俺の目を見てそれから笑って


「――まぁ聞くまでもねぇか・・だからそれが、市川にも伝わってると思うぞ?」

「・・・・そうか・・な・・」

「あとはお前がもっと市川に気付くことだ」

「・・・・?はぁ・・」

「お前、市川がお前に頼ってきたら嫌か?」

「いえ、全然・・むしろもっと頼ってくれたらとか思ってるけど・・」

「それだよ。お前が市川に頼ってほしいように、市川もお前に頼ってほしいんだよ」


そして先生はピースサインをした。

・・・そしてそれを目の近くに持ってきて、


「・・・・・何すかそれ」

「今見てるアニメのキャラのキメポーズだ」

「はあ・・」


よく見ると先生のパソコン付近にそのポーズをしているアニメキャラのフィギアがあった。


「ま、勇気が出るおまじないだ。とっとと市川に告白でもしてこい。そしたらなんか変わるんじゃねーの?」

「はぁっ!!!!?」



その瞬間チャイムが鳴った。


「・・・・・・告白ってっ・・・何言って、」

「そしたら市川だって少しは――」

「あぁあ!!うるさいっすよ!!!俺次移動なんで失礼します!!!!」



その場を逃げるようにして職員室を出た。










後ろであいつを囲んで『いやぁ青春してますよね』なんてムカつく会話を聞きながら。

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