大人オリジナル小説

Re:愛してる
日時: 2012/07/26 14:34
名前: おかゆ

   『非常識だとしても皆が常識といえばそれは常識になるんだ』



こんにちわ。

名前を変えて他の所でもちょくちょくやってますが、社会系が一番書きやすいと思ってまた書いてみることにしました。
どうぞ生暖かい目で見守ってください。

1.>>1    2.>>2    3.>>3    4.>>4
5.>>5    6.>>6    7.>>7    8.>>10
9.>>11   10.>>12     11.>>16    12.>>19
13.>>20   14.>>21     15.>>22   16.>>23
17.>>24  18.>>25    19.>>26   20.>>27
21.>>28   22.>>29   23.>>30   24.>>31 
25.>>34   26.>>35   27.>>36   28.>>37
29.>>38   30.>>39   31.>>40   32.>>41
33.>>42   34.>>43   35.>>44   36.>>47
37.>>48   38.>>51   39.>>52   40.>>53
41.>>54   42.>>55   43.>>56   44.>>57
45.>>58  46.>>61   47.>>62  48.>>63
49.>>64   50.>>65  51.>>66   52.>>67




2012.0219

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163



Re: Re:愛してる ( No.31 )
日時: 2012/03/18 00:03
名前: おかゆ


「・・・・ごめんなさい・・っ・・ごめん・・な・・さ・・」

泣きじゃくっている私にどう接すればいいのか迷ってる理紗。

私は理紗のように強くない。
私は本当はどうしようもなく弱い人間だ。
私は自分が可愛くて勝手な理由で理紗を裏切った。

「一人、にしてっ・・ごめんっ・・勝手な理由で・・裏切って・・ごめん・・、」

一人でこんなになるまで戦って、泣きたいのに、急に私が泣き出しちゃったから、また泣くのをこらえて。

「・・瑠璃・・」

泣かないで。


そういってハンカチを差し出した理紗。


「・・・・・誰だって・・・いじめは怖いよ・・」

そういってロッカーに背を預けた理紗は私に笑いかけた。




「――・・来てくれて、ありがとう」




彼女は最後まで優しかった。








「ねぇ聞いたー?」
「あー、うん。あれでしょ?」

その数週間後。
理紗は転校するらしい。

「いじめにあってつらいから逃げたーみたいなもんでしょ、多分」
「えっ!?じゃぁやっぱりいじめって本当だったの!?」
「そうなんじゃない?」


皆は何も知らない。

何も理紗のことを知らない。


「瑠璃、」


長くて綺麗な黒髪を今はばっさりと切って肩につくぐらいまでとなった理紗。

「ごめんね」

「私、転校することにしたの」

「逃げてばかりだけど・・許して」


そして理紗はまた泣きそうになった。



違う。



逃げてばかりだったのは私なのに。



「・・・して・・」
「えっ?」
「どうして?」
「何が?」
「どうしてあのときのことを責めないの!?あの時本当は私知ってたんだよ!?なのに理紗のこと、助けなかった!本当は怖くて終わるのを待ってた!なのにそのことを・・どうして責めないの!?」


本当は私のこと責めたくてしょうがなかったんでしょう?と言うと理紗は小さく首を振った。


「そんなことないよ」
「っ、」
「言ったでしょ?・・あれは仕方がなかった」
「でも、」
「『瑠璃はあのとき知らずに音楽室でずっと私を待っていた』」
「!?」
「・・・・それでいいの」

ふわりと理紗は笑った。


「・・・ずっと瑠璃といて楽しかった。瑠璃のことが大好きなのに急に大嫌いになれるはずがないでしょう?」

理紗の目にはうっすら涙が浮かんでいた。


「・・・・・・・・っ」

私も楽しかった。
私も理紗のことが大好き。

そう言いたいけど言葉がうまく出てこない。




「――・・ありがとう」



転校する時、先生は言った。

『逃げてばかりか?』

周りの奴らは言った。

『あぁ、やっぱり逃げるんだ』


皆、皆。私も含めて。

皆・・・・クズだ。



理紗は逃げてなどいない。




「・・・・・ごめんね、瑠璃」



ちょっと人より優しいだけなのだ。
ちょっと人より感情を出さないけど、立派に心は存在するのだ。


じゃぁ、


「・・・・ごめん、」


この理紗の感情は。








「―――――――っっっ・・・」




どうすればいいんだ・・?

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大7000文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。