大人オリジナル小説

Re:愛してる
日時: 2012/07/26 14:34
名前: おかゆ

   『非常識だとしても皆が常識といえばそれは常識になるんだ』



こんにちわ。

名前を変えて他の所でもちょくちょくやってますが、社会系が一番書きやすいと思ってまた書いてみることにしました。
どうぞ生暖かい目で見守ってください。

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Re: Re:愛してる ( No.117 )
日時: 2013/03/02 21:58
名前: おかゆ


「・・・・・・っ、」

これ以上ここにいてはいけない。


俺の頭の中で何かがそう告げた。

そしてそう思った俺は愁の墓を後にした。



「―――・・翔君?」
どこか懐かしい声が聞こえた。


「・・・・覚えてるかな、私――」
「愁のお母さん・・ですよね・・」

ちょうど俺が帰ろうとしたときにばったり会った愁のお母さん。

「あの・・今さらですが・・」
「・・来てくれたのね」
「・・・はい・・・・あの、ごめんなさい・・今まで、挨拶もなしに・・墓参りも行かなくて・・」
「いいのよ。気持ちの整理とか、あまりついてなかったんでしょう?ちょっと女々しいとこもあったけど、ありがとね・・愁、あなたのこといつも楽しそうに話してて・・」

「いえ・・俺は・・」

ズキン、と胸がしまるような感覚がした。

「あの日も翔君の家に行くって・・」

「・・・・え?」

遊ぶ約束・・なんてしてないよな・・

「あ、そうだ思い出した・・ちょうど良かったわ。このあと翔君のところへ行こうと思っていたのよ」
「・・・・・俺の?」

愁のおかあさんはゆっくりとうなずいた。そして俺に一通の手紙を渡した。

「事故が起きた後ね?愁の部屋を見たのよ・・これ、あなた宛っぽかったから・・」

渡すか迷ったんだけどね。

なんていった愁のお母さんから手紙を貰う。


「・・・今でも不思議なのよ、何年経っても・・まだ愁は生きているって錯覚があるの」

まるで昔を懐かしむかのように目を細めた。

「愁の部屋も掃除しなきゃって思ってもね、物を捨てようとするたびに愁の思い出も捨てちゃうような気がして・・結局全部のこったまんま」

そして軽く涙を浮かべて。


「翔君にもたくさん迷惑かけたわね」

「いえ・・俺のほうこそ・・その、すみませんでした」

「謝らなくても良いのよ・・高校は楽しい?」

「・・・・はい、楽しいです」

「そう・・あぁ、ごめんなさいね。時間とらせちゃって・・じゃぁ」

「あっ・・ありがとうございました・・!!」


そして愁のお母さんが行った後に手紙を開いた。




「―――っ!?」

衝撃が走る。



「・・・・嘘だろ・・」

それは愁が書いた俺への手紙で。

「今さら・・っんで・・」

そこには数行しか書いていなかったけど。

はっきりと――――・・









『ごめん』



「・・・・・・っ」



『ごめん、

 俺、言い過ぎた。  仲直りしよう

  本当は直接言いたかったけど、とにかく

 また遊びたいよ             』



確か事故があったのは俺ん家の近く。

愁は俺の家に行こうとしていた。


「・・・・・・俺に、謝るため・・・・?」




どんどんパズルのピースがあっていくように。


「・・・・・・いざ、俺とあったら謝れなかったときのためにこんなんも用意したのかよ・・?」
「てかなんだよこれ。知らねーぞ俺」
「いつも気が弱いしヘタレだし・・俺がいないとダメとか言って、て・・」
「・・・・・なのに・・」

手に力をこめすぎて手紙がくしゃくしゃになる。


「――俺も謝りたいよ・・」
「でももうお前いないじゃん・・」
「死んだら謝れねぇじゃん・・・!!」




いつもお前は俺の後を一生懸命走ってるようで実は、



俺よりも先に行って歩いていたのか。





(死んだ彼に謝るにはどうしたらいいのか。)


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