大人オリジナル小説

Re:愛してる
日時: 2012/07/26 14:34
名前: おかゆ

   『非常識だとしても皆が常識といえばそれは常識になるんだ』



こんにちわ。

名前を変えて他の所でもちょくちょくやってますが、社会系が一番書きやすいと思ってまた書いてみることにしました。
どうぞ生暖かい目で見守ってください。

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Re: Re:愛してる ( No.112 )
日時: 2013/01/11 22:08
名前: おかゆ



「そういえばお前らもうじき夏休みだぞ」

「知ってる」

「ここどーすんの」



先生に化学を教えてもらってる最中に先生がそんなことを言い出した。

「まぁ・・鍵は私が持ってるし私は行きたくなったら行きます」
「えっ!?市川ずるい!!合鍵は!?」
「あるわけないじゃん」

伊藤ががっくりとうなだれる。

「まぁ俺は夏休みはもしかしたら一回もここにはこれないかもしれん」
「あ、先生はいいです聞いてないんで」
「えっ!?」


この人こんなに生徒に弄られてていいのだろうか。



「でも・・ここだと落ち着くからお盆以外はほとんど来ると思うよ」
「暇人だな」
「うるさい」
「どっかに鍵を隠しておくとかは?」
「あ、それいい」


そんなことを話してると放送がかかった。




『北村先生、北村先生、職員室まで来てください―・・』



「お、俺を呼んでる」
「あ、化学ありがとうございました」
「いーよ。またなんかあったらいつでも聞きな」


そういって先生は資料室をあとにした。




残ったのは私と伊藤の二人。




*    *    *    *    *


「夏休みかぁ・・市川はなんか予定ある?」


ちょっとの沈黙がなぜか耐えられなくなり、俺は市川に話しかけた。

いや。


本当は中学の――愁のことを話そうと思って。




「だからあんまないって言ったじゃん。私暇人だから」

ちょっとふてくされたように話す。


「あぁ、でも―――」






「お盆にはお母さんとお父さんの墓参りに行くかな」




市川がポツリ、ポツリ、と言葉を発した。



「毎年行ってるんだけどね、いつも無言だったの、でもさ、伊藤がいろいろ助けてくれて、励ましてくれて、私も・・その・・前に、進めたから、多分今年は・・いつもと違うお墓参りになると・・・思う」

そして目線が机から俺に向かったとき、一瞬俺はドキッとした。



「その・・・・今さらだけど、本当に、ありがとね」





――――――――・・っ!?



「これは、今時のツンデレってやつか・・?」

「はぁっ!?何言ってるの意味わかんない私がお礼を言っちゃいけないの!?」

「いや!!!そういうわけじゃ・・ないけど・・」

「とにかく!!私こんなに笑ったり泣いたりしたの久しぶりだったから!!それは確実に伊藤に会ってからだったから!!だったから・・」


もういいと顔を真っ赤にした彼女が可愛くて。




可愛くて――――・・





「(えっ?えっ?俺・・・あれっ!?)」



なんだこの気持ちまるで―――・・



「・・・・・・・っ!!」



気付いたときにはもうどうすることもなくただ動揺しまくって。


「(いやそんなわけない!!そんなわけない!!違う違う!!おう!!違うよこれは!!)」

こうやって無理やり自分を納得させることしかできなくて。





大きな音を立てて教科書類が落ちた。














そしてそんなことを思ってる中、まさかまだ先生が職員室に行ってなくてニヤニヤしながら『青春だな』と言ってるのを知ったときは先生を殴りそうになった。







(あ、俺はこんな気持ちに気付かされるために話しを振ったわけじゃない)
(けじめをつけるために話しを振ったのに)

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