大人オリジナル小説
- Re:愛してる
- 日時: 2012/07/26 14:34
- 名前: おかゆ
『非常識だとしても皆が常識といえばそれは常識になるんだ』
こんにちわ。
名前を変えて他の所でもちょくちょくやってますが、社会系が一番書きやすいと思ってまた書いてみることにしました。
どうぞ生暖かい目で見守ってください。
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- Re: Re:愛してる ( No.30 )
- 日時: 2012/03/18 00:00
- 名前: おかゆ
10分間
それが私が音楽室で待った時間だ。
吹奏楽部の練習の音を隣で聞きながら私は10分も待った。
――・・10分間も、理紗を独りにしてしまった。
でもやっぱりやめよう。
そう思って理紗達がいるであろう教室へ走った。
『ふざけないでよ!!あんたたちの遊びに付き合ってる暇はないの!!』
「――――っ・・!!!」
理紗の強気で、おびえている声。
『こんなっ・・ことしか、ストレスを発散できないなんてっ・・かわいそうでしょうがないって・・言って、んのよ・・』
息遣い。かなり疲れてる。
『やめてよ』
助けにいかなくちゃ、
『瑠璃は私を裏切ってるはずがないじゃない』
―――――――――・・っっっ!!!!!!!
『だから――っ!?』
理紗の悲鳴。周りの女子達の汚い笑い声。
私は全部。
聞えないフリをした――・・。
"イジメはよくない"
そんなことぐらい誰だって・・私だってわかってる。
でもしょせんそのイジメをとめる勇気をもってる人間なんてほんの一握りだろう。
皆、馬鹿じゃないもん。
このイジメをとめたら次に自分に来ることぐらい知ってる。
本当は。本当はね、理紗。
私もすごく、怖かったんだ―――・・。
「・・・・・瑠璃・・」
「・・・・、」
「・・ヘヘッ・・ごめんね?・・結構がんばった、つもりなんだけど」
結局泣いちゃって。
そう言ってまた綺麗に笑う理紗がどうしようもなく格好良くて。
「―・・ごめん・・瑠璃・・私、もう無理かもしれない・・」
そしてまた泣く理紗。
制服のリボン、どうしたの?
また体操服、粉まみれじゃない。
スカートだって、えりだって、はさみで切られてる。
あんなに綺麗だった髪の毛だって、少しはさみで切られちゃって。
ごめん、理紗。
それは全部、
「私のせいだ・・」
リボンは今ゴミ箱の中にある。
体操服はわざわざ隣のクラスからチョークの粉をとって汚された。
制服だって仕立ててあげるだのいってぼろぼろにされた。
髪の毛だってその延長で。
全部、知ってた。全部聞いてた。
知っていたのに、いけなかった。
「・・・・・・ごめん・・・・ごめん、なさい・・」
私は泣きながら理紗を抱きしめた。
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