大人オリジナル小説
- Re:愛してる
- 日時: 2012/07/26 14:34
- 名前: おかゆ
『非常識だとしても皆が常識といえばそれは常識になるんだ』
こんにちわ。
名前を変えて他の所でもちょくちょくやってますが、社会系が一番書きやすいと思ってまた書いてみることにしました。
どうぞ生暖かい目で見守ってください。
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- Re: Re:愛してる ( No.85 )
- 日時: 2012/09/16 01:30
- 名前: おかゆ
伊藤別れてようやく家に帰った。
「・・・・・ただいま」
「あ、お帰り瑠璃」
「うん」
なんとなくぎこちない会話をしてしまったけれど多分これでもちゃんと進めてる。
「・・・けじめ、つけてきたの?」
「・・・、うん」
「そう」
まるで何も言わなくても分かるかのようににっこり笑った。
「今日はカレーでいい?」
「うん、私おなかすいちゃった」
なにがあったのかは詳しく聞かない。
本当は知りたいんだろうな、なんて思いながら私もあえて話をしない。
まだ、心の準備ができてない。
「はい」
「あ、ありがと」
すぐに出されたおいしそうなカレーを食べる。
「・・・・おいしいね」
なぜかまた涙があふれそうになった。
* * * *
それから早いもので停学十日目。
「ついに明日から学校かぁ・・・」
まず、教室にいけるのかな。
麗華たちの嫌がらせは多分ひどくなっちゃうな。
あれから理紗に何もなければいいけど。
もし理紗に何かが起きていたらその時は麗華に『絶交した』とか言って理紗から引き離さなきゃ。
伊藤はお人好しだから―――・・
「・・・・・・・・、」
伊藤・・・・・・、
あいつは・・・伊藤は本当に馬鹿なくらいお人よしで、
私なんかに気を使ってくれて、励ましてくれて、相談にのってくれて。
「・・・・・もう」
『分かってる』 『信じてはだめ』
脳内で何百回と唱えた言葉じゃないか。
信じていいのは理紗と・・・お母さん、だけ。
あと、お父さんも。
彼は自分より下の人間を助けたりして優越感に浸りだけなんだ。きっとそうだ。
あいつは偽善者。じゃなかったらこんな――・・
「こん・・な・・」
歪んだ、
最低な、
親友を裏切った、
絶交した、
自己中な、
こんな私と――――っ・・・
「(仲良くしたいとなんて思わないでしょ)」
いつか裏切られる。
そんな未来のことが分かってるのなら今からでも準備すればいい。
裏切られたとき、裏切られた後、その全ての行動を。
「・・・・・・嫌だ・・」
こんなことを、考えている自分が本当に嫌いだ。
でも裏切られるのが怖かった。
ならば、
最初から信じなければ良いだけの話だった。
信じたいけれど、裏切られるのが怖いから彼の悪いとこばかりを探して『信用しなくてよかった』なんて安心をする。
「・・・・・・嫌だよ、」
涙がこぼれていた。
(でも分かっているなら、)
(それまでの間楽しんでもいいと思った)
(――・・そんな矛盾)
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