大人オリジナル小説
- Re:愛してる
- 日時: 2012/07/26 14:34
- 名前: おかゆ
『非常識だとしても皆が常識といえばそれは常識になるんだ』
こんにちわ。
名前を変えて他の所でもちょくちょくやってますが、社会系が一番書きやすいと思ってまた書いてみることにしました。
どうぞ生暖かい目で見守ってください。
1.>>1 2.>>2 3.>>3 4.>>4
5.>>5 6.>>6 7.>>7 8.>>10
9.>>11 10.>>12 11.>>16 12.>>19
13.>>20 14.>>21 15.>>22 16.>>23
17.>>24 18.>>25 19.>>26 20.>>27
21.>>28 22.>>29 23.>>30 24.>>31
25.>>34 26.>>35 27.>>36 28.>>37
29.>>38 30.>>39 31.>>40 32.>>41
33.>>42 34.>>43 35.>>44 36.>>47
37.>>48 38.>>51 39.>>52 40.>>53
41.>>54 42.>>55 43.>>56 44.>>57
45.>>58 46.>>61 47.>>62 48.>>63
49.>>64 50.>>65 51.>>66 52.>>67
2012.0219
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163
- Re: Re:愛してる ( No.145 )
- 日時: 2013/09/01 17:20
- 名前: おかゆ
伊藤を好きになったんだ。
でも麗華も好きだった。
それがまさか、まだ好きで、そして本気だったなんて、知らなかったんだ。
パンッ―――・・
私の思考はそこで途切れ、一気に現実世界へと連れ戻される。
「っつ・・・・!!!」
数秒遅れで、あぁ私頬を打たれたんだと理解する。
頬が痛い、首が痛い、なによりこの胸を締め付ける感覚は何だろう。
「・・・・っ何とか言いなさいよ・・・・!!!ねぇっ!!!言えよっっ!!!!」
声の限り怒鳴り続ける麗華を視界に映しながら私は誰かが来るのを待っていた。
あぁ、こんな麗華を見るのは初めてだ。もう多分、こんなに感情をむき出しにしながら怒り狂うところなんて見れないだろう。
そんなことを考えて。
そして無意識のうちに、誰かが助けに来てくれるのを待っていた。
待っていて、気付く。
―――・・助けに、来るのかな。
麗華ならまだしも、私は?
皆に嫌われていて、居場所がない私に助けなんてくるの?
わからない。今、何もかも分からなくなっていた。
飛鳥は、北村先生は、お母さんは、
伊藤は。
皆本当は嫌がってるだけなんじゃないのか。
「麗華っ・・・・・!!!」
入り口付近から声が聞こえた。
ほら、麗華。呼んでるよ。
友達が呼んでる。
「・・・・・!?ちょっと何やってんの!?大丈夫麗華!?」
すでに麗華は戦意喪失。
「・・・・・ねぇっ!!瑠璃あんた何やったの!?」
「・・・・、」
私は何もやってない。
だがそれを言って素直に信じてくれる奴らでもない。
「・・・・・あんたなんか死ねばいいのに」
麗華がポツリと呟いたその言葉。別に散々言われてきたから慣れてる。
「もういいよ麗華!!・・こんなのにかまうほうがおかしいよ!!!」
取り巻きが言った。うん、慣れてるよ。
「ね、もう行こう?皆待ってるし麗華の心配してる」
もう一人の取り巻きが言った。速く行けばいい。
「ねぇ・・」
麗華が言った。
「・・・・あんた、伊藤に好かれてるなんて勘違いしてんじゃねぇよ?」
・・・・・・。
「理紗も、伊藤も、本当はあんたがかわいそうだから同情とかで近づいただけで本当は別に瑠璃のこと、どうでもいいと思ってるんじゃない?」
・・・・・・っ、
「伊藤もかわいそうだね、瑠璃と一緒にいて、自分の株下げるようなことしてさ」
そして泣きはらした顔で私を見て鼻で笑った。
「・・・・・・ありがとう、行こ」
麗華たちはそのまま私を通り過ぎて、どんどん遠ざかって・・・
「・・・・・・・ふっ・・っ・・うぅ・・」
私の精神も、限界だった。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163