大人オリジナル小説
- Re:愛してる
- 日時: 2012/07/26 14:34
- 名前: おかゆ
『非常識だとしても皆が常識といえばそれは常識になるんだ』
こんにちわ。
名前を変えて他の所でもちょくちょくやってますが、社会系が一番書きやすいと思ってまた書いてみることにしました。
どうぞ生暖かい目で見守ってください。
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- Re: Re:愛してる ( No.132 )
- 日時: 2013/07/21 21:24
- 名前: おかゆ
―北村蓮視点―
「あーあ・・やっちまった」
さすがに反省してる。何を急いでるんだ俺は。
「すまん市川・・」
なんて。誰もいない教室に言ったってもう遅く。
本当に何をやってるんだ。
また生徒一人を救えなくて何が先生だ。
クソ教師。――なんてピッタリなあだなだ。
「――前と同じじゃねぇか」
前と同じ。
それは口に出すとさらに自分の心にグサリと突き刺さって――・・
「・・・・・すみません先生ーちょっと友達と話してた・・ってあれ?市川は?」
人が落ち込んでるときに何帰ってきてんだお前は。
「・・・・伊藤か・・」
「え、何俺来ちゃいけないの!?」
「あーあーわかったわかったすまん」
「・・・・・で市川は?」
「帰った」
「はぁっ!?」
伊藤はアホみたいな声を出しながら椅子に座り頬杖をつきながら俺を見てきた。
「なんで?」
「・・・・予定があったんだと」
「ふーん・・」
それだけ聞くと自分の問題のほうに視線をはずした。
「なぁ伊藤」
「んー?」
「お前って好きな人いんの?」
バキッ・・とシャーペンの芯が折れた。・・お前ら動揺すると折るのか。
「なっ、な、に言ってんだよ・・」
「市川?」
今度はガタッ・・と机に足をぶつける音。
「あっ・・・・あぁああんたはっ・・・・」
「図星かよ」
「そっ・・・なっ・・そんな、わっけ・・ねぇじゃん・・・!!」
何こいつこんなにわかりやすいの?
「・・・・なぁ伊藤」
「なっ・・なんだよ・・」
「例えば、孤独な少女がいたとしよう。彼女は寂しさという概念がなかった。独りだったけどこれが寂しいという感情なのかはいまいちよくわからなかったんだよ」
伊藤が変な目で見る。俺はかまわず続ける。
「そんなある日彼女に友達ができた。それが初めてではなかったけど大切な人間だった。でも彼女はそいつを傷つけてないか不安だった。
長く人との付き合いを避けていた彼女はどう接すればいいのかもわからなくなっていた。
彼女は友達ができたのにどこかでまだ孤独を味わっていた。
――そんな時、お前だったら彼女にどうする?」
「は・・?どうって・・」
「俺はな、彼女に恋愛を体験させればいいんじゃないかと思ったんだ。青春は何かと聞かれたら友情、恋愛、を連想するだろう。だから俺は、
彼女と彼女の友達が恋人同士になるように仕向けようとした」
『仕向けようとした』
なんてひどい言い方なのだろう。
でも、
まだ足りないよな。
「その結果彼女は余計に悩んでしまった。踏み出してしまったら今までの関係が壊れてしまうと。でも俺はそんな彼女の想いを無視して引っ掻き回したそして彼女を傷つけた」
伊藤は気付いているだろうか。
この話のもうひとつの意味に。
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