大人オリジナル小説

Re:愛してる
日時: 2012/07/26 14:34
名前: おかゆ

   『非常識だとしても皆が常識といえばそれは常識になるんだ』



こんにちわ。

名前を変えて他の所でもちょくちょくやってますが、社会系が一番書きやすいと思ってまた書いてみることにしました。
どうぞ生暖かい目で見守ってください。

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Re: Re:愛してる ( No.162 )
日時: 2014/04/04 01:25
名前: おかゆ


 ???目線


市川瑠璃といはどういう人間かと聞かれると一言では表せない。

彼女は繊細で、臆病で、人とあまり交わろうとしない人間だ。

――なんて言い方、ちょっと中二くさいか?

いつも独り。人と深く関わることを極端に避ける。


どんな陰口、嫌がらせにあっても凛としている。

そんなイメージだった。


だから俺は彼女に興味を持ったのだ。

興味半分、手助け半分ってところかな。


だんだん関わっていくうちに分かってきた彼女のもろさ、そしてある一人の人間の存在。

彼は彼女にとってあまりにも大きな存在らしい。



彼の行動、言動一つで彼女、市川瑠璃は一喜一憂する。



それまでに彼の存在は強く大きく、また彼女を強くするも弱くするも彼――伊藤翔という人間だった。



なら彼らは付き合っているのか。



答えは驚くことに『NO』だ。


面白いことに自分の気持ちにいまいち気付かず日々をすごしている。


いや、本当はもう気付いていてそれを壊したくないから『いつも通り』の生活をしているのか。



俺はそれが歯がゆくてしょうがない。



そしてその伊藤翔という人間もこれまた一言では表せない人間だ。


彼は誰にでも対等でいて、(もちろん市川は除くが)明るく優しい。

男女共に人気があるらしく、中でも同じクラスのある一人の女子は恋愛対象として伊藤のことが好きだと見た。


だけど彼には、正確に言えば彼と、彼の周りの人間は彼にほんの少しだが一線を引いているような気がしてならない。


それはきっと彼の過去に何かがあったのだろうと勝手に考える。


――もちろん、これらはあくまでも俺の考察で推察なんだが。



市川瑠璃の闇を少しでも取り除いたように、伊藤翔の闇を市川瑠璃が少しでも取り除いてくれたらどんなに――・・、



「・・・・いや、」


そこまで考えてやめた。

市川瑠璃はもう十分、彼の闇を取り除いた。

多分もう、あいつらは大丈夫なところまでいる。

お互いがお互いの過去を受け入れて、前に進もうとしている。


それはもう素晴らしいことではないか。



あとはほんの少しの勇気だけ。




「(途中から関わったやつには流石に全部はわかんねーけどな・・っと)」



俺が出来るのはその勇気をつくるだけ。



なんてたいそうなことを言うけど、




でもしょうがないじゃないか。

いつの間にか俺は










あいつらが幸せになってほしいって思うようになっちゃったんだから。








せめて高校卒業するまでは、



あいつらのいい兄貴的存在になってるといいなぁ・・・







こんなこと絶対にあいつらには言えないけど。





どんな形であれ、

どうか二人が最後まで幸せでありますように。









ふと携帯を開いてとあるサイトにアクセスする。


画面に出たのはとあるチャット名。


前はいろんな人がいろんなことを話していたけどいつしか俺を含めこのチャットには三人しかいなくなっていた。





 <心さんが入室しました>


ひまわり>>あ、心さん!お久しぶりです!

ゆーし>>あー生きてたんですか。(笑)






チャットで知り合った『ひまわり』と『ゆーし』。


この二人は高校生らしい。




心>>ちょっとゆーしさんひどくないですか?

ひまわり>>アレですよ!照れ隠しってやつですよきっと。

心>>あぁ、

ゆーし>>そんなんじゃねーよ




なぜか高校生というだけであいつらを見ているような錯覚を覚える。




ゆーし>>・・あのさ、ちょっと相談。

ゆーし>>俺、今好きな奴・・いるんだけど

ゆーし>>告白しようと思うんだ

ひまわり>>ゆーしさん好きな人いたんですか?

ひまわり>>いーなぁ・・私も好きな人、いるんですけどこの想いを伝えたら今の関係に戻れなくなるような気がしてなかなか・・

ゆーし>>だよなぁ・・





「・・・・・、」


なにをこいつらも迷っているのか、


心>>もしかしたら相手も想いを伝えてくれるのを待ってるかもしれませんね。

ゆーし>>え?

心>>いや、俺の周りでいるんですよ。そうゆうゆーしさんやひまわりさんみたいな人。気持ちを伝えたら〜って。でも告白されて嬉しくない人間なんてたいていいないと思いますよ。

心>>それに案外両片思いってのもあるだろうし

心>>それは一概には言えないんですけど

心>>いつだって必要なのは一瞬の勇気だけですよ。



どこの誰かもわからないけど


なんとなく似ている君たち少年少女にもエールを。



心>>頑張って




一生のうちの一瞬をあがけ。




ゆーし>>・・・なんかまさかここまで応援して親身になってくれるとは思わなかった・・ありがとう・・なんか、今もう無敵な気分だわ

ひまわり>>ゆーしさん頑張ってください!





悩んで後悔して笑って泣いてそして、





ゆーし>>ありがとう。









「・・・・ファイト」






精一杯の、青春を。


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