大人オリジナル小説
- Re:愛してる
- 日時: 2012/07/26 14:34
- 名前: おかゆ
『非常識だとしても皆が常識といえばそれは常識になるんだ』
こんにちわ。
名前を変えて他の所でもちょくちょくやってますが、社会系が一番書きやすいと思ってまた書いてみることにしました。
どうぞ生暖かい目で見守ってください。
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- Re: Re:愛してる ( No.100 )
- 日時: 2012/11/03 20:53
- 名前: おかゆ
あー、自分が今だらだらすごしてるこの時間の間に、
何人の人が死んでいくんだろうな。
* * * *
その噂は知らないうちにあっという間に広がっていた。
「・・・・・・」
朝、学校へ来てみると皆の様子がおかしかった。
いつも私を見る目がほかの人と違うのは知っている。
だけど今日はさらに軽蔑の目が入ってるような―――・・
「ねぇ市川さんってさぁ・・」
少しはなれたところで女子に話しかけられた。
「何?」
私が口を開くとその子たちは待ってましたとばかりにしゃべりだした。
そして予想外のことを口に出す。
「援交、やってたの?」
まるで楽しそうに。
楽しそうに口元を歪ませながら。
「・・・・・・・・は?」
私は間抜けな声を出した。
「なんかすっごい噂になってるよ?中学校のころやってたーって。しかも今もやってんでしょ?」
多分流したのは麗華。
もちろん援助交際なんてものはやったことないしやるつもりもない。
多分聞いてきた女子もそれが嘘だとわかっているのだろうか。
改めてこのクラスのほとんどを敵にするというのを体感した。
「・・・・なわけないでしょ」
「えー?でもクラスの掲示板とかほかのところでも有名だよ?」
「何それ」
「ねぇ、いくらでやってんの?」
「気持ち悪い話ししないでくれる?」
「いつからやってたのー?」
「人の話しを聞けよ」
「いーなぁ、そこらへんのバイトより高いんじゃないのー?」
「・・・・・・・・やめろ」
「気持ち悪ーい」
「やめ、」
ダンッッ―――・・!!!!!!!!
机を蹴る音。
静まり返る教室。
「あー、ごめん。足が滑ったわぁ」
男の声。
反射的に伊藤のほうを見てしまったが伊藤は教卓のほうを見ている。
ほかを見ると皆がそこを見ていた。
よく聞くとその声は聞いたことのない声。
「あぁ、ごめんなぁ。あまりにも不愉快な話ししてたもんでつい黙らせたくて」
独特なしゃべり方。
「今思えばもっとほかに方法があったんかもしれなかったなぁ」
見ると白衣をまとっていて、
「その子、やってないやろ援交なんて。嘘の噂もたいがいにしときーって」
黒縁メガネ。
「今のネット社会は怖いわぁ。相手の知らないところで相手の噂なんかがほいほい流れる次代やろ?いい噂ならまだしも悪い噂って・・しかも援交。高校生の口からは聞きたくなかったなぁ」
「・・・・・誰ですか?」
「おぉ?俺か?俺はな、」
『漫研の子は知ってるかもしれんけどー』などといいながら机を元に戻していた。
「北村蓮っていいますよー。今日あんたらの担任が急遽休むことになってな、代わりに俺がきたんよ」
そして彼はにっこり笑った。
「今日一日だけ、よろしくな」
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