大人オリジナル小説

Re:愛してる
日時: 2012/07/26 14:34
名前: おかゆ

   『非常識だとしても皆が常識といえばそれは常識になるんだ』



こんにちわ。

名前を変えて他の所でもちょくちょくやってますが、社会系が一番書きやすいと思ってまた書いてみることにしました。
どうぞ生暖かい目で見守ってください。

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Re: Re:愛してる ( No.81 )
日時: 2012/09/08 22:47
名前: おかゆ




「「あのさ、」」


そして声が重なって、またお互い黙り込む。

「あ、えと・・理紗、どうぞ」
「えっ?いいよいいよ!!瑠璃先言って!!」

そしてまた黙り込んでしまう。


「・・・・・なんかさぁ、本当に久しぶりすぎて・・話したい事、いっぱいあったんだよなぁ」

「私も」

「でもさ、理紗にあった瞬間話すこと全部、忘れちゃって」
「私も」

「でも、すごく、あえたことが嬉しかった」


「・・・・・私も」



そして本題に入ろうとする。


のどに言葉がつっかえるようでうまくしゃべれない。


あぁ、なんでいつもこんなときに言葉が出ないんだろう。


「(悔しいなぁ)」


「――私ね、」


ふと、理沙がしゃべりだした。


「・・・私、麗華たちから・・・その、いじめられてた、時、瑠璃がいつも助けてくれたじゃん?私はいつもそれに甘えてた・・・瑠璃は普通に私を守ってくれるけど、本当は心の中では困ってるんじゃないかって・・・思ってた」
「ちがっ・・」
「瑠璃は優しいんだよ・・・優しくて、私はいつもその優しさに甘える形となったけど・・・本当は瑠璃だってこんな私となんか一緒にいたくないんだろうなって思ってて・・いつもいつも瑠璃は笑って、笑って、私を励ましてくれて・・」


泣き出しそうになった理紗に何て声をかけていいかわからなくなって。
それを察したのか理紗は続けてしゃべる。



「・・・・・それでね、私・・・ある時・・・いじめがもうちょっとひどくなったとき・・・本当にほとんどの人が私に近づかなくなったとき、そのときも瑠璃は私のそばにいてくれたよね・・私、すごく嬉しかった、でもそれと同時に瑠璃は心の中で私のことを笑ってるんじゃないかって・・馬鹿にしてるんじゃないかって・・・思えてきてっ・・・」



そしたらあんなことが起こったんだ、と自嘲気味に笑った。


「制服とか髪の毛とか、たいそう服とか・・ボロボロになって・・・バチが当たったのね」




ごめんね




そう呟いた瞬間理紗はついにポロポロと泣き出した。



あぁ、この子はなんでいつもそうなんだ。


全部自分ひとりで背負おうとする。

私にも少しぐらい、背負わせてよ。



「馬鹿だな、」


そう呟いた私の声は、この子に届いてただろうか。




馬鹿にしていたつもりはなかった。
理沙は一番の親友だった。
親友なのに、大好きなのに、


一番大変なとき、一番そばにいてやれなかった。




「馬鹿だな・・・私は」




そして私は理紗を抱きしめた。



「!?・・・瑠璃?」



戸惑う理紗に、私が流した涙は見えないはず。



「・・・・・本当にごめんね」










(やっぱり理紗は短髪より長髪のほうがよく似合ってる)


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