大人二次小説(BLGL・二次15禁)

文スト CP色々 のんびり更新 R-18 太中なう。
日時: 2017/12/21 18:39
名前: 沙蓮

初めまして!紗蓮です、よろしくお願いします!
ここでは文ストの二次小説を書いていこうと思います。
初心者ですので駄作ばかりですが、温かい目で読んでいただけると嬉しいです!
注意事項は下をお読みください。

〜注意事項〜
・CPは色々です。特には決めておりません。とか言ってるけど太中多いです…
(太中、中太、福乱…などなど。)
・BLが多いですが、NLもあります。
(芥樋、立銀など)
・R-18めっちゃ入ってます。無いのもあります。
・文スト特有の漢字が上手く使えません。
・更新が遅いです。

その他、CPやR-18否かなどは小説の最初にお知らせしたいと思います。

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Re: 文スト CP色々 のんびり更新 R-18 ( No.47 )
日時: 2017/01/13 20:52
名前: 紗蓮

おとといの続きです!


太宰の血は匂いと同じくすごく甘かった。
俺は更に傷口を犬歯で抉り、其処から溢れ出す血を飲んでゆく。

「っああ!!うぐ…!なにしてんの、中也!!」

太宰が暴れる。其の動きさえも力で押さえつけ血を吸っていたが、
暫くしてふっと意識が戻る。其の瞬間聞こえてきたのは、太宰の叫び声。

「っは、うああ…っ!」

「っ!?」

其の声に驚き重力操作を使い一気に部屋の端まで距離をとる。
顔をあげると太宰が怯えと怒りの入り混じった顔で此方を睨んでいた。
然し直ぐにまた血を吸われてはマズイと思ったのか、
もう血の止まった傷口を隠すようにして包帯を巻いていく。

「……っ、」

今、俺は何をした?部屋に入ったら太宰がリストカットをしていて、それで…
太宰のリストカットを見るのは初めてではない。何時ものコトなのに。
何故、今日に限って…?

「中也。」

ふと、太宰から声がかかる。ゆっくりと顔をあげると、太宰は酷く怯えた顔で俺を睨みつける。
やってしまった。誰にも言わない心算だったのに。

「如何いう事?朝のと関係があるの?…全部説明してくれるよね?」

「……っ、」

正直、自分でもわけがわからないのだ。どうして今頃になって血が欲しい等と思ったのか。
どうして、太宰だけなのか。
だが、こうなってしまった以上、わかっていることは全て話さないといけないだろう。

「太宰、絶対俺に近づくなよ…」

「…うん。」

俺は一度、深呼吸をしてから話し始めた。此れからの俺を左右するような事実を。

「太宰、…俺は、人間じゃねェんだ。」

「は!?」

「俺は、吸血鬼だ。」

太宰の目が見開かれる。

「でも、今迄は、吸血衝動なんて無かったんだ。けど、今日の朝、
やけに手前ェの匂いが甘く感じて…っ、」

「……。」

「他の奴や敵の血にはなんともなかったのに…手前ェの血見たら、抑えが効かなくなって…っ、
わり、ごめ、なさ…!」

最後は泣きながら謝った。謝ったってどうにもならないのは解っていたけれど、
それでも唯ひたすら謝った。

「…中也、」

「おれ、のこと、首領に言っても、殺し、てもいいから…ごめんなさい…」

いっそ、殺せるなら殺してくれ。人間じゃない俺なんて。
太宰の能力名は人間失格というらしいが、俺に言わせれば太宰よりよっぽど俺の方が、人間失格だ。
人間になれず、人間の真似事も叶わなかった、独りのヴァンパイア。

「中也!!」

突然、太宰が大声を出した。

「中也、聞いて。君のこと、誰にも言わないから。」

「…なんだよ。」

「中也はさ、私以外の人間の血は欲しくならないんだよね?」

「嗚呼。」

「じゃあ、定期的に血を飲んでれば、理性を失くすこともなくなる?」

「若し其れが出来ればな…多分。」

「で、血が飲みたくなる以外に吸血鬼らしいことはないのだね?
日光がダメになったとか?」

「無ェ。今迄と変わらねェと思う…てか、手前ェは先刻から何が言いてェんだ?」

「中也。私が君に血を提供するよ。少しずつでも定期的に飲めればいいでしょう?
だから、」

「はァ!?手前ェふざけてんのか!?先刻やられてわかっただろ、痛ェんだぞ!」

「ふざけてないよ。痛いのには慣れてるし。私は君を死なせたくはないのだよ。
コレだったら、君はどう?」

太宰が真剣な瞳で見つめてくる。嗚呼、此奴、本気だ。

「っ…なら、その方がいいが…」

「決まり。中也は何時も通りにしとけばバレることはないよ。
あ、でも、森さんと姐さんには言っといた方がいいかな?その2人なら、いいでしょ?」

「おう。2人、だけなら。」

そうして、俺が吸血鬼だと首領と姐さんにはバレることになったが、
太宰から血を貰うということで話は落ち着いたのだった。



本編はここで終わりです!
この後は、後日談を3つほどあげてみようかと思っています。
それでは今日はここまで!


Re: 文スト CP色々 のんびり更新 R-18 ( No.48 )
日時: 2017/01/14 21:36
名前: 紗蓮

中也ヴァンパイアパロの後日談です!


後日談 其の壱 首領に報告


今日は此れから首領に俺が吸血鬼であると報告に行く事になっている。
正直、すごく怖い。マフィアにとって危険だと判断されたら、殺されるかもしれないからだ。
吸血鬼等殺せるのかと思うかもしれないが、血に目覚めた俺は暫く血を飲ませなければ
衰弱して死ぬだろう。死がそんなに怖いかと言われれば違うが、
死にたくないと思うのも事実である。


「じゃあ、行くよ中也。」

「お、おう…」

暗い廊下を進んで首領の部屋に行く。太宰はノックもせずにドアを開けるが、
俺は帽子を取って一礼してから入った。

「失礼します、中原です。」

「おや、太宰君に中也君。2人でなんて珍しいね、何かあったのかい?」

「はい。今日は中也が大事な話があるそうで。」

「大事な話?何かね?」

「首領、今から言うことは冗談ではなく事実だとお考えください。___俺は、吸血鬼です。」

「吸血鬼?」

「はい。今迄は特に吸血衝動などは無かったんですが、この前急に喉が渇いて…
太宰を襲ってしまいました。」

「でも、私はこうして生きていますし、中也が反応するのは私の血に対してだけらしいです。
一週間に一度、少量飲めば平気らしいですし。」

「……一寸待ってくれ給え、一回考えさせて貰ってもいいかね?」

そう言うと首領は額に手を当て、考え込む。
そりゃそうだ、自分の部下が吸血鬼だと聞いて『ああ、そう。』なんて言える奴、居ないだろう。

「うん…中々に信じ難いが、君達は真剣そのものだしねぇ…とりあえず、そう思うことにして、
他に人間と違うことは無いのかい?日光がダメ…とか。」

太宰と同じことを聞く。例えまで一緒だ。ここは流石師弟といった所か。

「ありません。俺の体が頑丈なのは、人間ではないからだと思いますが、
其れ以外に大したことはありません。」

「に、人間ではないから…ねぇ… ま、いいや。では何時も通りに任務などは与えるから、
太宰君が許すなら太宰君に血を貰いなさい。___太宰君は如何思って居るのかね?」

「血さえ飲めば平気らしいですし、中也の力はマフィアにとって絶大です。
私は血を与えてもいいです。」

「うむ、それならそうしよう。報告ご苦労様。」

「ちょ、すみません首領、お言葉ですが…」

「中也君、君は何故私が君が人間じゃないと知っても君を殺す、
若しくは監禁しないのかと思っているんだろう。簡単だよ。
別に君はまだ吸血鬼だからといった理由で被害を出してはいないし、
太宰君も言った通り君の力は強い。君に対しては何時も通り接するのが私の最適解だからだよ。
ただし、マフィアに被害を出した時には考えさせて貰うよ?」

「___わかりました。」

「では、失礼します。…行くよ、中也。」

「わかった。___失礼します。」

首領の部屋を出て、執務室に戻ると太宰はニコッと笑って言った。

「ね?大丈夫だったでしょ?」

「ああ、でも手前ェはずっと俺に血を飲ませ続けるコトになるんだぞ?」

「それは平気だって言ったでしょ。」

「…ありがとう。」

こうして、首領への報告は無事終わった。


「中也君、ねぇ… 異能の最終形態の使い方からして若しや人間外かと思ってはいたんだけど…
真逆、吸血鬼とは。」

首領はなんでもお見通しでした。


終わり。



今日は終わりです!もしかしたら明日と明後日は更新できないかもしれません。
来れたら来ますので、よろしくお願いします! ( ̄^ ̄)ゞ

Re: 文スト CP色々 のんびり更新 R-18 ( No.49 )
日時: 2017/01/17 19:24
名前: 紗蓮

お久しぶりです!最近タイピングが速くなってきた紗蓮です。
ただいま、ヤバイ問題が発生しております…
中也ヴァンパイアパロの、後日談2、3の話の構成ができてない…!
そこで、別の話を出します!サンドイッチになってしまって申し訳ないのですが、
これを書いている間に構成を完成させます!よろしくお願いします。


Re: 文スト CP色々 のんびり更新 R-18 ( No.50 )
日時: 2017/06/09 20:56
名前: 紗蓮

みなさんは、from Y to Yという曲を知っていますか?
これを聴いた時、すごく良い曲だと思ったのですが、最近太中にしか聞こえなくなってきて…
突発的に頭に浮かんだネタで、書いてみました!

〜注意〜
・太中です。
・黒の時代最後、太宰さんがマフィアを抜けるときのお話です。
・曲の歌詞を使っていますので、聴いてからの方がわかりやすいと思います。
もちろん聴かなくても大丈夫になるようにしたつもりです。



中也side

遠方の任務から久しぶりにヨコハマの街へ帰ってきた俺は、首領に任務完了の電話を入れた。
すると、今日は此の儘休んでいいということだったので、ありがたく休みを貰うことにした。
家に帰る為路地を歩いていると、向こうから太宰が歩いてきた。が、何時もと雰囲気が違う。

「太宰…?」

すると太宰は顔を上げ、くしゃりと微笑んだ。

「中也。」

だけど其の笑みは、辛いのを堪えているような、泣きそうな、そんな顔をしていた。
俺はふいにもう二度と此奴に会えなくなるような気がした。
太宰は泣きそうな顔で俺を見つめると、其の儘すっ、と俺の横を通り過ぎた。

「……っ、」

「………。」

すれ違った時にふわりと太宰の香水の匂いがして、俺は其れにつられて振り返る。
背中を向け、太宰は歩きだした。交わす言葉の1つも無いまま。
もう其の背中を見ることがなくなってしまう気がして、揺れる心の中俺はガキのように叫んだ。

「行くな!行くなよ!!……なぁ…。」

けれども太宰は振り返ることなく歩んでいく。

「……太宰。」

独りぽつりとつぶやいた声が、いやに響いた。


太宰side

織田作が死んだ。死に方はマフィアに相応しい、むしろ最下級構成員にとっては
憧れとも言える死に方だったけど、その死は彼を数少ない友人の1人していた私にとっては
とても、とっても辛いもので。死にゆく友人にどうしたらいいか尋ねたら、
『人を救う側になれ』と言われた。その方が素敵だと。
私はそれを機にポートマフィアを抜けることにした。
でもそれは、小さな頃から育った家と呼べるような場所を捨てるということで。
一番辛かったのは、相棒である中也との別れだった。
しかもその小さな相棒は今、此処に居なかった。

続く。


今日はここまでです!

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