大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 太中中心に文ストBL小説!
- 日時: 2017/03/17 22:19
- 名前: アラサワ ◆VhdwQ4NjzY
どうも!アラサワです!
ここでは文ストの太中(太宰×中原)を取扱いたいと思います!
(他CP極稀に有り)
誹謗中傷、無断転載などはお止め下さい。
10000記念ということで雑談掲示板に『文スト、ボカロ好きさん語りましょう!』という掲示板を作りました!
そちらでリクエスト再募集します!
小ネタなども置きますのでそちらにも是非遊びに来てください!
それでは皆様、よろしくお願いします!
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- Re: 太中中心に文ストBL小説! ( No.140 )
- 日時: 2016/12/24 00:07
- 名前: アラサワ ◆VhdwQ4NjzY
悪戯玩具がいかがわしくならないように【イタズラグッズ】っていれたけどいかがわしいと感じるのは私だけ?
誤解されないように云うと百円ショップで売ってるやつです
すみません
続きです
◆◆◆
二十五日。
首領に云って今日は午前であがる。首領も、太宰君ならと休みをくれた。二日も。何故二日なのか。
「うぉ、寒ィな…」
携帯端末で見られる天気予報によると、今日はホワイト・クリスマスになるらしい。横浜の最高気温は八度だった。
__そういえば、今日は何をするのだろうか?__
何も聞かされていないが、果たして。
また嫌がらせの類いだろうか。
クリスマスだから、否、だからこそ、有り得るのだろうか。
マフラーに顔を埋めた。
どくん。
「!?」
途端、血流が速くなったのかというくらい体が熱くなった。
間違いない。
発情期である。
「糞ッ…な、んで、こんな、時に……」
少し動いた時に擦れる肌と服の生地が微弱な快感へと変わる。
不味い。これでは、欲をもて余したアルファが寄ってきて仕舞うし、何より太宰にばれてしまう。
それだけは、嫌だ。
この場から逃げる様に、別の場所へ駆け出した。
降りだした雪と体の火照りの性で熱いのか寒いのか判らなかった。
唯、確実に太宰の熱が欲しいのだけは判った。
そうして俺は太宰と約束の時間に間に合わなかったのである。
- Re: 太中中心に文ストBL小説! ( No.141 )
- 日時: 2016/12/24 20:29
- 名前: アラサワ ◆VhdwQ4NjzY
嗚呼、俺は不運な男である。
薬を飲もうとしてポケットの中に手を入れたら無かった。その時に蘇る、机の上に置いた儘の薬。
「嗚呼糞ッ…何でこんな時に」
余り人目に付かぬ様に立つのさえ覚束無い足で誰も居ない路地裏へ逃げた。
其処に着いた途端安心が込み上げてきて眠気が俺を襲う。
この儘眠って仕舞おうと目を閉じた。
◆◆◆
その頃の太宰。
「な、何ィッ…!太宰が、仕事を終わらせただと…!?」
「嫌だなぁ国木田君、私だって本気出したらこんな物だよ」
朝早く出社し、国木田の出す仕事を定時迄に終わらせる、という事を一週間前からやっていた。
因みに、国木田以外は、「恋人の為」と一週間前から気付いていた。
「すみません国木田さん、僕も今日は…」
「敦、貴様もか」
「まあまあ国木田君、敦君にだって予定の一つや二つ有ったって可笑しくは無いのだよ。ねぇ、鏡花ちゃん?」
一瞬、敦はドキリとした。
___太宰さん、鏡花ちゃんに其の話振らないで!___
「………」
無言だが、眼光には密かな殺意が灯っている。敦は逃げる様に「お疲れ様でした」とだけ云って退社した。
「じゃあ、私も…」
鏡花も敦の後を追う様に退社していった。国木田が“待て”と云おうとしたが、太宰にたしなめられた。
追い討ちをかける様に谷崎が、
「ボクも…今日はナオミにケーキ作らなきゃならないンで」
と云って退社して行った。
与謝野も、
「今日は上手い酒が家で待ってるンでねェ」
と云って退社した。
乱歩と福沢は出張で居ない。探偵社に今居るのは、太宰と国木田だけである。
一人、また一人と社員が退社する様子を見て、国木田は気付いた。
「待て太宰、俺はこの日を一人寂しく残業しろと云うのか!?」
「おや、良く気付いたね国木田君。でも君、帰っても一緒に過ごす人居ないでしょ」
「……」
絶句する国木田に、太宰はぽん、と肩を叩いた。
「お疲れ様、国木田君」
太宰は悲しみを紛らわす為仕事に励み始めた国木田を背中にし退社していった。
◆◆◆
其の後、商店街に鼻歌混じりに訪れた太宰は、急な不安に襲われた。
「中也が居ない…」
時計は既に八時を指していた。
中也は今日は午前であがると(メールで)聞いていた。
絶対に遅れる筈が無いのである。
回りの店の者に「黒い帽子を被ったしょ…青年は居ませんでしたか」と聞くと、こう返ってきた。
「嗚呼、其の人ならねぇ」
さっき、急にうずくまって、どこかへ行ってしまったよ。
太宰の頭の中だけにそれが反響する。
___中也!
全く、君って本当__。
気付いたら、足が動いていた。
息苦しかった。
私は今、走っているのだ。
愛する人を、探す為に。
- Re: 太中中心に文ストBL小説! ( No.142 )
- 日時: 2016/12/25 21:16
- 名前: みーちゃん
猫耳中也さんありがとうございました!
可愛い。可愛いかったですー。
甘くもあり、切なくもあり。もー良かったです! (感想文は、いつも凄い良かったしか書けないんです。ごめんなさい)
クリスマスも楽しみにしてます。頑張ってください!
- Re: 太中中心に文ストBL小説! ( No.143 )
- 日時: 2016/12/25 21:56
- 名前: アラサワ ◆VhdwQ4NjzY
みーちゃんさんコメントありがとうございます!
お返事は別で書きますね!
続きです
息が白く染まる。この身長のお陰で速く走る事は出来るがスタミナは貧弱故に余り無いのだ。
少しふらつき乍重くなった足を引き摺り、路地裏の多い道に出た。
「……?」
微かだが、あの薫り___オメガの発情期特有の薫りがした。
昔マフィアに居た頃、部下の女性が突然倒れ、息を荒くしていたのを覚えている。
「真逆」
____本当は、知っていたのだ。中也が、オメガだという事を。
君の行動パターンなんて、単純過ぎる。何年一緒に居ると思ってるの。
薬をテーブルの上に置いた儘にして、「これ、何」と云ったら「何でも無ェ!」と云って慌て隠したけど、その時に見えたよ、『オメガ者用発情期抑制剤』って。
こんな時に起きるなんて、君は本当に運が悪い!
「……待っててよ……」
その言葉を発する為の息さえ白く染まるのだから、今日は積もるのだろうなぁ。
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