大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 太中中心に文ストBL小説!
- 日時: 2017/03/17 22:19
- 名前: アラサワ ◆VhdwQ4NjzY
どうも!アラサワです!
ここでは文ストの太中(太宰×中原)を取扱いたいと思います!
(他CP極稀に有り)
誹謗中傷、無断転載などはお止め下さい。
10000記念ということで雑談掲示板に『文スト、ボカロ好きさん語りましょう!』という掲示板を作りました!
そちらでリクエスト再募集します!
小ネタなども置きますのでそちらにも是非遊びに来てください!
それでは皆様、よろしくお願いします!
2017.01.23 : 閲覧数7400突破Thank you!
2017.01.27 : 閲覧数8000突破Thank you!
2017.01.30 : 閲覧数9000突破Thank you!
2017.02.04:スレ200突破と閲覧数10000突破Thank you!
2017.03.01 : 閲覧数20000突破Thank you!
2017.03.17 : 閲覧数30000突破Thank you!
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75
- 500突破記念小説 ( No.44 )
- 日時: 2016/08/25 10:38
- 名前: アラサワ ◆VhdwQ4NjzY
×××
太宰が居なくなって、早二ヶ月。
彼奴の居ない日々は余りにもだらだらと過ぎていった。部下は覇気が無くなったと心配され首領からは少し休んだらどうだと云われた。
俺自身は特に何の変化も無いと思った。確かにあの日々は輝いて見えたが、それは今も変わりないと思ったからだ。
ある日、鏡を拾った。
其処には、当たり前だが俺の顔が映っていた。
鏡の向こうの俺は、何故か悲しそうな顔をしていた。
「………やっと見付けたよ、中也さん」
鏡にもう一人の男が映った。
警戒し後ろを振り向き、ナイフを突き出した。
男は直ぐ様離れた。
「誰だ、手前……」
「そんな邪険にしないでよ、中也さん。……俺は、君を救いに来たんだ」
「は…何云ってやがる、俺は救いなんて求めてねぇぞ」
「嘘。大切な人が消えちゃったんでしょう」
「……何故、それを」
男はゆっくりと近付いてきた。
じりじりと後退すると遂に壁に阻まれてしまった。
「俺が、救ってあげる」
くい、と顔をあげられると、
俺はいつの間にか“誰も居ない”あの日に閉じ込められた。
×××
宇田川。
一年で数百人にも及ぶ誘拐をした凶悪犯。
今は横浜に潜んでいる様だ。
乱歩さんに協力してもらい、場所を割り当てて貰った。
待ってて、中也。
君をあの日から絶対に助けるから。
- 500突破記念小説 ( No.45 )
- 日時: 2016/09/02 17:23
- 名前: アラサワ ◆VhdwQ4NjzY
宇田川の能力は、『相手を辛い思い出があった日に閉じ込める』。
何とも耐えがたい能力である。
そして太宰が向かった場所は、中也とよく珈琲を飲んでいたあの場所だった。
暗闇で包まれた其の場所に、人影があった。
其処に居たのは____
「……太宰さん」
芥川だった。
「芥川君」
何か云おうとする前に、芥川が口を開いた。
「太宰さん、貴方はポートマフィアを抜けた。其の原因は、彼の男__織田作之助でしょう。」
「だから、何だい?私はもう彼処には戻らないよ」
芥川は少し下を向いてから、判っています、と答えた。
「云いたいのは、其の事では無い。貴方は、ポートマフィアを抜けた。そして望んだ結果が、____是だったのですか」
「………」
望んだ訳じゃあない。
私の不都合で、この話は始まった。
過去はもうやり直せない。
だけど____
「私の話は、私で終わらせるよ」
「……………」
「それに、君に心配される程私は柔じゃあないよ。早く行かないと」
芥川はまた下を向いて、そうですか、と云った。
×××
夜に一人、落ちた食べ物を貪りつく男がいた。
其の男は、全ての目的を果たし今にと死の覚悟をしていた。
名は宇田川。
そんな男の前に、長身の青年が立った。
「………………宇田川」
男はハッとして顔をあげたが、其の姿にぐにゃりと歪んだ笑顔を浮かべた。
「…………太宰、治……………」
太宰は懐から拳銃を出すと、宇田川の額に銃口を合わせた。
「無駄な話はしない。__中也を返せ」
「何を急いでいるのだ?悪魔」
宇田川は銃口を当てられても尚へらへらと笑った。
「私に悪魔とは__随分と語彙が無いようだね」
「何、心配するな。お前も、『あの日』に閉じ込めてやる」
そう云うや否や、太宰の足下に時計が現れ、カチカチと音を立てた。
(……特異点…………)
どうやらそれが発生した様である。
本来ならこの時計は一瞬で消える筈だ。
「!?」
急にグイッと下から引っ張られ、太宰は時計の中に沈み込んでいった。
×××
目を開けると、其処は誰も居ない真夏のヨコハマだった。
道端に転げ落ちたのか、と立ち上がった。
道路の真ん中に、黒い人影があった。
それは____
「中也……っ」
中也だった。
振り向いた中也は涙を流していた。
「…………だざい………」
掠れた声で私の名を云った。
今にも倒れそうにふらふらと私の方へと歩みよった。
「中也……」
中也は私の胸の中に倒れ込んだ。
「だざい……俺は、」
「大丈夫。助けに来た。」
中也は心底ホッとした様な顔をした。
しかし、まだ安心は出来なかった。
「何で……何で俺まで此処にいんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
宇田川を、消さなければならない。
が、そんな気構えは急に消えた。
バンバンバン!
鋭い破裂音が三回響き渡った。
中也が、宇田川を撃ったのだ。
「中也……」
「もう、こんな悪夢止めてくれ」
×××
九月某日。
「太宰!手前メールを仕事中に何通も送るな!!」
またいつもの日常である。
中也が宇田川を殺したら、いつの間にか路地裏に戻っていた。
中也は、あの日の記憶は無いらしい。
是も能力の内なのかは知らないが、私には有るのだからきっとそうであろう。
宇田川は、消えていた。
あの空間に屍を置いて一生を終えたのだろう。
「まあ良いじゃない、おかげで徹夜だったのでしょう?」
「殺ス……!!!」
これで、私達の話は終わりである。
Fin.
- Re: 太中 小説(R-18混在) ( No.46 )
- 日時: 2016/09/03 09:45
- 名前: アラサワ ◆VhdwQ4NjzY
遅くなりましたすみませんm(_ _)m
最後一気に終わってしまった(汗)
いつもいつもぐだぐだですみません(二回目)
次はちょっとやりたかった芥川さんと敦君のお祭りネタ
もう九月になっちゃったけどこのスレッドの夏はもう少し続きます(笑)
最後に、ここまで読んでくれた皆様どうもありがとうございます!
まだまだ暑い日が続きますので熱中症にはお気をつけて!
(`・ω・´)/
アラサワ
- お祭りの日に ( No.47 )
- 日時: 2016/09/04 13:33
- 名前: アラサワ ◆VhdwQ4NjzY
「「はめられた……」」
今宵は近くの川で花火大会がある、と中也さんから聞いた。
行くも行かないも自由だが太宰さんからの伝言だ、と云われ淡い期待をもって此処へ来たのだ。
来るなら会場の入り口で待っているとの事だったのだが、其処に居たのは………
「芥川……!!」
「人虎……!?」
組合との戦いも終わったので流石にあの時(九巻最初参照)の様にはしないが、何故よりによって人虎が……。
「真逆本当に来るとは……お前幾ら何でも太宰さんに敏感すぎるよ」
「……………黙れ」
糞。
今回は彼奴の方が優位である。
糞糞糞。
「やあ二人供ーー!!楽しんでるーー!?」
諸悪の根源が中也さんと共に登場してきた。
「太宰さん!…えっと、そちらの方は……!?」
当初から人虎が着けていた狐面を下げた。これで中也さんの顔は見えない。
次に、いつも常備している耳栓を人虎の耳に着けた。これで中也さんの話は聞こえない。
中也さんだけはこの糞探偵社組の被害者にはさせたくないのだ。
ちなみにこの間凡そ0.05秒である。
「………えっと、何か御免」
「だから止めようっつったのに」
どうやら中也さんは既に太宰さんの被害にあっている様だ。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75