大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 太中中心に文ストBL小説!
- 日時: 2017/03/17 22:19
- 名前: アラサワ ◆VhdwQ4NjzY
どうも!アラサワです!
ここでは文ストの太中(太宰×中原)を取扱いたいと思います!
(他CP極稀に有り)
誹謗中傷、無断転載などはお止め下さい。
10000記念ということで雑談掲示板に『文スト、ボカロ好きさん語りましょう!』という掲示板を作りました!
そちらでリクエスト再募集します!
小ネタなども置きますのでそちらにも是非遊びに来てください!
それでは皆様、よろしくお願いします!
2017.01.23 : 閲覧数7400突破Thank you!
2017.01.27 : 閲覧数8000突破Thank you!
2017.01.30 : 閲覧数9000突破Thank you!
2017.02.04:スレ200突破と閲覧数10000突破Thank you!
2017.03.01 : 閲覧数20000突破Thank you!
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- Re: 太中 小説(R-18混在) ( No.36 )
- 日時: 2016/08/17 10:56
- 名前: アラサワ ◆VhdwQ4NjzY
YOU羅さん、ありがとうございます!
私の小説読んでた人でしたか…!
嬉しい(>△<)
拙い小説ですが、これからもよろしくお願いします。
- 500突破記念小説 ( No.37 )
- 日時: 2016/08/17 12:29
- 名前: アラサワ ◆VhdwQ4NjzY
シンアヤみたいな太中です
苦手な人はブラウザバック!
私と中也は同年齢だ。
ただ、同じなのは、それだけ。
体格的にも頭脳的にも明らかに私の方が上だった。
“世界”はつまらないものだと思っていた。中也は退屈しのぎの存在。
だと、思っていた。
__真逆、君の居ない日々がこんなにも苦痛だったとは。__
もう“あの場所”に行っても悲しい位君の面影は無かった。
あの時、君の手を払わなければ、もう少し楽になれたかも知れない。
今はただ虚しく愚かにも後悔するしか無かった。
×××
今日も仕事をサボり何処かを放浪する。嗚呼、国木田君は今頃きっと私を探し回っているだろう。
そんな事はどうでも良い。
“また彼に会えるかもしれない”という淡い期待を持って川へと向かった。
「……太宰さん………」
黒い外套にもしかしてと思ったが、違った。眼前に居たのは芥川だった。
「何だ、君か」
「貴方こそ、また中也さんを探して此処等を歩き回っているのでしょう。…マフィアで廻ってましたよ」
どうやら最近のマフィアの情報屋は優秀らしい。
どんなに手を尽くしても見つける事の出来ない私の私用事を探し当てるとは。
「……中也、今何してる?」
「どうせ貴方の事ですから云った所から中也さんを連れ去る心算でしょう。しかし、是位なら教えましょう」
「何?面白そうだね」
「………中也さんは、横浜には居ませんよ……。それでは」
芥川は黒い外套を翻し、何処かへと消えた。
全く、逃げ足の速い。
しかし、今の私はそれ所では無かったのだ。
中也が、居ない__?
- 500突破記念小説 ( No.38 )
- 日時: 2016/08/22 17:31
- 名前: アラサワ ◆VhdwQ4NjzY
フラリ、珍しく自分から探偵社に戻った。矢張り、国木田君の説教からは逃れられなかった。
「全く…お前は何処まで俺を困らせれば気が済むのだ!」
「国木田君が血を吐く程の苦悩に陥ったら」
「貴様っ…」
まぁ、ただ煽るだけだから説教にもならないのだけど。
見かねた与謝野さんが「もうそれ位にしたら如何だい?国木田」と溜め息混じりに云った。流石の国木田君も諦めて「判ったなら仕事に戻れ…」と私を解放してくれた。
一つ、私は調べなければならない事があった。
「国木田君」
「何だ、太宰」
「私が探偵社に入る迄にマフィア絡みの事件無かった?敵の動きを知りたくてさ」
「お前にすると珍しいな。路上に落ちた物でも食ったか?」
国木田君は吃驚した様子で私を見ると、快く情報ファイルを渡してくれた。
「其処にはマフィア絡みの事件が大きい物から小さい物迄入っている。新人はそれを見ると善い」
「流石、相棒は違うね」
ファイルを開き、私がマフィアから消えた空白の期間を調べ始めた。
×××
あの日は、暑かった。
歴代でも類を見ない猛暑日だった。
“あの場所”__とは、私と中也が何時も使っている、何の変鉄も無いただの路地裏だった。
「待たせたな、太宰」
汗だくで中也が来た。
矢張りあの暑苦しい黒い外套は来ていなかった。
「もう、遅いよ中也。はい冷黒珈琲【アイスブラックコーヒー】」
「悪ぃな」
コクリと同時に飲んだ。汗が垂れる喉にヒヤリとした液体が通るのを感じる。
「で?今日は何だ?何かありそうだな」
ピクリ、私の眉が動いた。
そう、今日だけは違ったのだ。
何時も通りに会い、珈琲を飲み、話す。一見同じように見えるが、違ったのだ。
話す用件だけが。
「私ね、マフィアから抜ける」
「は…おい、嘘だろ……」
中也の白い顔が、更に蒼白くなっていった。無理もない、何時も一緒だった相棒基戦友が、マフィアの裏切り者つまり敵になると云い出したのだから。
「私は探偵社へ行く」
「探偵、社…」
是でもう云い残す事は無いと、踵を返し立ち去ろうとした。
その時。
「待て!待てよ、太宰!」
中也が、私の腕を握った。
本人は力一杯握っている様だったが、私には痛くも無かった。
それ所か、苛立ちを覚えた。
「五月蝿いな」
パシリ、中也の手を払った。
そして思い切り睨んだ。
「もう終わった話だ。何処かへ行ってくれ」
「待っ…」
また握り返そうとした手を、今度は握られる前に払った。
「もう、追って来ないでくれ。追ったら__殺すよ?」
私の鋭い眼光にその場に立ち尽くした中也は、最後に消えそうな声で云った。
「太宰…せめて、『答え』だけでも……」
それ以来、中也の姿は見て居ない。
- 500突破記念小説 ( No.39 )
- 日時: 2016/08/22 17:19
- 名前: アラサワ ◆VhdwQ4NjzY
×××
「……ざい、太宰、太宰!」
「!」
国木田君の声で目が覚めた。
横の机を見ると、無造作に置かれたファイルと電源を付けた侭のパソコン、少し温くなった珈琲があった。
どうやら、ファイルを全て調べた後深い眠りに堕ちた様だ。
「全く、新人の曲に心配を掛けるな…馬鹿者」
「御免」
判った事は、一つしか無かった。
中也、若しくはマフィアに関わる様な事件は、“此方”には無い。
(仕方ない、『彼』に頼むか)
暫く黙ってうつむいていると、国木田君が痺れを切らした様で、口を開いた。
「……鏡」
「へ?」
「お前、鏡、見た方が良いぞ……」
そう云って国木田君に手鏡を渡して貰った。
「……うわぁ、酷い顔」
見ると目の下に深い隈が出来ていた。
髪はボサボサで、ハッキリ云って何時もの様な美人顔は無かった。
「……私の奇跡顔【ミラクルフェイス】が台無しじゃあないか」
「その台詞を聞いて安心した。……して太宰、お前に二つ質問がある」
「へぇ。何?」
「お前、何故『中原中也』を知って居る」
迂闊だった。
パソコンの画面には、ハッキリと『中原中也』と表示されている。
「何って……昔から追っている人物だよ」
あながち間違っては居ないだろう。
やっと探偵社員になれたのだから、こんな失態で剥奪される訳にはいかない。
「…………そうか」
「詮索しないの?」
「お前の様な人間にも、過去に一つや二つ何かあったのだろう。俺は是以上は聞かない」
「ふぅん……」
彼は、善い人だ。
そして、有能な相棒である。
きっと是からも私に協力してくれるだろう。
…だからって困らせるのを止めはしないけど。
「で、国木田君。二つ目の質問は?」
「嗚呼、今聞こうと思っていた」
「今日は私機嫌が良いから何でも答えてあげる」
「そうか。では__」
二つ目の質問ほど、太宰を困らせる事は無いだろう。
「奇跡顔【ミラクルフェイス】とは、一体何だ?」
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