大人二次小説(BLGL・二次15禁)

【BL】現妄実想(げんじつともうそう)
日時: 2014/09/13 21:13
名前: aki 秋元 aki

こんにちわ〜。初めての方がほとんどだと思いますが、どうぞ、見ていってください!アドバイスろかリクエストとかいただけたら感謝感激です!

 No1⇒>>1からみてくださいね^^(できるだけww(BL)現妄実想((げんじつともうそうBL


  では、すたーと!
 


  1、始まりの・・・

 学校のヤツ等はどうも気にくわねぇ!
  学校が家です〜ッみたいな顔して毎日学校にかよいやがって!!
 そんなに学校に毎日行ってたら、脳みそ増加して、頭でっかちになっちゃうだろ!!


   ・・・・・・・・・とか、偉そうなこと言う自分!俺は大嫌いだ!!

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Re: 【BL】現妄実想(げんじつともうそう) ( No.379 )
日時: 2015/08/26 10:38
名前: aki 秋元 aki ◆aS/QBNdO56


 
 キーンコーンカーンコーン




 ほぼ同時刻。

 オレは鐘の合図とともに席についた。
 その直後、ガララーと教室のドアが開き、先生が入ってくる。

 「えー、朝の会始めるぞー。」



 先生ののんびりとした口調。
 隣であくびをする魁。
 後ろの方でひそひそと話す声。

 いつもどうりの光景が今はどこか遠いきがする。



―――――…………


 『アイツと知り合いなの?』

 あの後、ザキがいなくなったあと、深泉は問うた。
 「え、知らない。」

 オレは一瞬ドキっとした後で即答した。
 それからオレは、以前ザキがこのことを他人に言わない方がいいと言っていたことを思い出す。


――紅会とかよく分からないけど、深泉はこの件の関係者だから黙っていた方がいいよな……。

 オレがこのことに関してはとぼけぬく事を決意したとき、深泉は歩き出した。
 一方のオレはさらなる追求を予想していたため、少し驚く。


 深泉は、歩き出さないオレを振り返ると行くぞと言った。
 「……あぁ。」
 オレは彼の隣に走り寄った。





 その日、ザキが帰ってきたのは夜の3時頃だった。
 オレは、とにかく彼が心配で待っていたのだがいつの間にか寝てしまった。

 ギィ……

 部屋の窓が開く音で目が覚める。
 「ん、……おかえり。」
 机につっぷすオレを見てザキが少し目を見開く。
 「起きてたんかぁ。ガキは早く寝ろ。育だねーぞ。」
 「あ、すみません。…………ちょっと、その、心配だったので。」

 オレの言葉にザキは小さく笑った。

 「まぁ、迷惑かけちまって悪いとは思ってるぜ。俺もブツを見つけて早くここを離れたいしなぁ。」
 ザキの顔は少し疲れていた。


 ザキが毎晩外を出歩くのは、落し物を探すためだ。
 初めて会った時、彼はそう言っていた。



――まだ、見つからないのか……。

 「あの、もしよかったらオレも探すの手伝いましょうか?」
 「うん?」
 予想外だったのか、ちょっと間の抜けた返答が返ってくる。
 ザキはしばしの間考えた。

 「……危ねぇから、あんまり関わらせたくはねぇが。」
 「……はい」


 長い沈黙の後、乗り気ではない様子で、彼は話しだした。
 「ミズが生活している範囲内でいい。ただ日常の中で、もしふと見かけでもしたら、俺に教えてくれ。」





 ザキの真剣なまなざしが脳裏によみがえる。

 
 『危ない事だから、わざわざ探しに行ったりするんじゃねぇぞ。』




――――――………………





――ザキがどうしても、見つけ出したい物。

――オレはそれをどこかで見たことがあるような気がする。







 雲の狭間から日光が顔を出しだ。
 オレは目を細めながら窓の外を眺める。
 もう時期冬が終わり、春が来る。そして、新学期が始まる。



 『俺が捜しているものは――……』


――片方の目が赤い、金色の招き猫のストラップ。




 どこかで……





 朝の会が終わった。
 生徒たちはみな立ち上がり、廊下に出ていく。
 「水都、体育おくれるよ?」
 「あぁ、行こう魁。」
 「ほら、体育着だ。早く行くぞー」
 「さっすがレン!気がきくな!!」



 オレたち三人は他愛もない話をしながら、体育館に向かって歩き出した。
 周囲にはまだ生徒たちがいる。時間的には余裕なのだろう。

 その時、長い廊下の向こう側から誰かが走ってくることに気がついた。
 遅刻した生徒だろう。一時限目は出席点が直接評定に関わる体育であるため、遅刻すると大きな失点をすることになる。
 鞄を振り回して走る人物とすれ違ったとき、きらりと光る物が視界に写った。



――…………っ!?


 「ま、まって!!」

 考えるよりも先に体が動いていた。
 オレは走る生徒の腕を掴み、引きとめた。

 一方の生徒は驚いた顔でこちらを見た。




 「え、水都?」
 背後から、困惑した魁の声がする。



 オレは自分が引きとめた生徒の顔を見た瞬間、固まった。

 「あ、健……。」

 「水都だ。どうしたの?俺に用事か?」


 嬉しそうな顔をする彼の腕をオレは離した。
 「……えっと。」


 周囲に生徒がいるところで、この話をしていいものなのだろうか。
 オレはで目を丸くする、魁とレンを振り返った。
 「悪い。オレ、話があるから魁とレンは先にいってて。」
 「え、でも」
 「授業に遅れるから、早く」

 「……あぁ、わかった」

 なぜ、オレがホモ男に声をかけているのか。困惑する二人に有無を言わせず体育館に行かせた。




 気がつくと、周囲に生徒たちはいなくなっていた。





 沈黙が流れる。

 「あ、のさ。そのストラップって、どこで手に入れたの?」

 オレは早くこの場を終わらせようと少し早口で問うた。
 一方の大山健は、この空気を楽しむようにのんびりと答える。

 「んーと、拾ったのかな。…あ、そうそう。爆発事件があった日に早く帰っただろ?通学路に落ちてたんだよ。」
――やっぱり!

 オレは確信した。これがザキが捜しているものだと。
――でもまさか、こんなに早くみつかるとは!!


 「それ、オレのなんだ。返してよ。」

 オレの言葉に、大山健は考えるそぶりをした。
 「えー、どうしよっかなー?」
 「っ!?…普通返すだろ。持ち主がここにいるんだから!!」

 もったいぶった言葉にいらっとしたオレはつい声を荒げた。
――面倒くせぇな、コイツ!
 こっちとしては、早くこの話を終わらせたいのに。


 大山健はオレの言葉に目を丸くした。
 「……急に大声だしてびっくりした。でもお前、面白いな?」
 「うるせぇ!」

――あ、しまった。うざさが春に似てたからつい。
 オレはさきほどの暴言を撤回すべく、謝った。


 「ご、ごめん。でも、大切なものだから本当に返してほしい。」
 まっすぐに見つめて言えば、健がうっと唸った。


 「……わかった。返してやるよ。」
 「ありがとう!」


 オレが顔に作り笑いを浮かべたとき、再び健は口を開いた。




 「ただ、一つ条件がある。」
 「え」
――なんだ、急に
 「今日の放課後、俺の家に来いよ。そしたら、すぐに返してやるよ。」
 「…………」



 一瞬、大山健の目が光ったような気がした。

――……でも、すぐに返してくれるって言ってるし。



 オレは警戒しながらもこくりとうなずいた。




Re: 【BL】現妄実想(げんじつともうそう) ( No.380 )
日時: 2015/08/27 01:10
名前: aki 秋元 aki


「水都、あいつと何話してたの?」

オレが体育館に行くと、魁とレンがすぐに寄ってきた。
「えっと、落とした物を持ってたから、返してもらおうと思って……」

とりあえず嘘はついていない。



「そ、それで返してもらえそうなの?」


オレは首を傾げる魁に笑いかけた。
「うん。すぐに返してくれるって言ってた」
「そっか〜。よかったぁ」

ほわほわと笑う魁を眺めつつ、オレは心の中で憂鬱が濃くなるのを感じていた。


大山健は返してくるとは言っているが、それは奴の家に行くという条件付きである。
面倒くさいことこの上ない。

知らず知らずのうちに苦笑いを浮かべるオレの頭を、レンが優しく撫でた。
「?」
オレが目だけでレンを見上げると、彼は困ったように笑った。

「……あんま、一人で抱え込むなよ。何かあったら相談しろ!」
ーーレンはオレが隠し事してることに気づいているのか?
 あえて自分から突っ込まないようにしてくれてるのかもしれない。


オレがこくりと頷いたとき、体育館に先生が入ってきた。

生徒たちが整列すべく一斉に動き出す。
オレ達三人もその流れにしたがった。




そして、時が流れ放課後が近づいてくる。
オレは時計を見る度に嫌な不安感に襲われた。


5時限目の休み時間。
オレはトイレに行くべく席を立った。


廊下の向こう側から、大山健が歩いて来るのに気がつく。
ここはあえて気付かないふりをしてやり過ごそうと思ったのもつかの間。

「水都!今日は、オレの家に来るんだな?」

奴が気さくに話しかけてきた。
「……うん。お前の家にいったら、すぐに返せよ?」
「もちろん。」


オレは、意味深に笑う大山健に背を向けて歩き出した。



ーー確か、アイツは見境なく襲うホモだってレンが言ってたよなぁ
 だとすると、オレを家に誘ったのは襲うためか?

「冗談じゃない」


朝はたどり着かなかった可能性。

オレは、急に背筋が寒くなった。
思わず身震いする。



 オレは無意識に拳をにぎりしめていた。

Re: 【BL】現妄実想(げんじつともうそう) ( No.381 )
日時: 2015/08/31 07:20
名前: aki 秋元 aki



「水都、行こう!」



満面の笑みに無言で返す。





ーー放課後が来た。


玄関へ向かう生徒たち。
オレは歩幅の関係で若干の速歩きをしつつ、大山健と並んで歩いている。


「水都は小さいなぁ。」
そう言って頭を撫でようとする手を軽く払う。

「ワックスが崩れるからさわらないで。」
「わるいな。」
オレの無表情に健は笑みで返す。


もしかしたら、気分を害した結果返してくれない可能性だってある。オレは相手の機嫌に合わせようと心掛けつつも、つい距離を置いてしまう。
心は警戒一色だ。


健の家が分からないオレは、魁とレンに、用事があると言って教室を早めにでた。
大山健と一緒に歩いているところを、二人にも他の生徒にも見られたくなかった。しかし、ここの学校は以外にも早く帰ろうとする生徒が多かった。



ーあいつって、転校生だよな?
ー本当だ!…え、一緒の奴って大山健だ!!え、なんで?
ーつき合ってる?いや、転校生だからアイツの噂知らないのかもな。
ー……終わったな。



ヒソヒソと話す声がやけに大きく聞こえる。

ーー…………周囲の目が痛い
オレは知らず知らずのうちに小さくなった。
それを見た大山健が、横で小さく笑ったのは誰も知らない事実である。









大山健は同じ傘成町だ。オレの家より結構離れた位置にあることに若干安心する。
「……アパート?」
「あぁ。ここの2階さ。水都はアパートなのか?」
「いや、オレは一軒家」
「ふうん。どこらへん?」

ーー…………。

「ここからは結構遠いとこ。……それより、ちゃんと返してくれるんだよな?」
ゆっくりと階段を上る彼を追いながら、話題を変えるべくオレは口を開いた。
それに大山健は肯定する。
「あたりまえだろ?あ、そうそう。今親いねぇから、ゆっくりしてけよ!」


ーーっまじか!
二人っきりは危ない気がする。
オレは大山健から一歩離れた。


「いや、早く帰る。えっと、今日は用事あるんだ。」
「・・・・・・。」
「?」

無言の彼に違和感を覚える。
大山健はポケットから鍵を出すと、オレを招き入れるべく扉を大きく開けた。
「入れよ」

先ほどと変わらぬ笑顔。だがオレは、その表情に背中がぞくっとした。
「…ここでいい!返して。」
家の中には入らず、オレは手を指し述べた。


大山健はいたずらをする子供のように、二やっと笑ったあと、その手を掴んで引っ張った。

Re: 【BL】現妄実想(げんじつともうそう) ( No.382 )
日時: 2015/11/08 13:03
名前: るく ◆kwRrYa1ZoM

お久しぶりです、数ヶ月ぶりに覗いてみたら更新されてたのでめっちゃテンション上がってます( 笑 )
いつもの如くここからどうなるのかそわそわします、次話待ってます!

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