大人二次小説(BLGL・二次15禁)

【BL】現妄実想(げんじつともうそう)
日時: 2014/09/13 21:13
名前: aki 秋元 aki

こんにちわ〜。初めての方がほとんどだと思いますが、どうぞ、見ていってください!アドバイスろかリクエストとかいただけたら感謝感激です!

 No1⇒>>1からみてくださいね^^(できるだけww(BL)現妄実想((げんじつともうそうBL


  では、すたーと!
 


  1、始まりの・・・

 学校のヤツ等はどうも気にくわねぇ!
  学校が家です〜ッみたいな顔して毎日学校にかよいやがって!!
 そんなに学校に毎日行ってたら、脳みそ増加して、頭でっかちになっちゃうだろ!!


   ・・・・・・・・・とか、偉そうなこと言う自分!俺は大嫌いだ!!

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Re: 【BL】現妄実想(げんじつともうそう) ( No.363 )
日時: 2015/01/12 00:00
名前: aki 秋元 aki


るく様〜〜☆
はじめまして!秋元です(=w=)
コメントありがとうございます!!
めっちゃ嬉しいです、今ww
遅いですが、頑張って続きかきますから、今後もよろしくお願いしますw
構想は頭の中にあるから、あとは書く時間さえあれば…('< ` )

書籍化(笑)w

Re: 【BL】現妄実想(げんじつともうそう) ( No.364 )
日時: 2015/01/12 00:43
名前: aki 秋元 aki


 キィーン……

 野球のバットがボールを捕らえた金属音が鳴り響く。
 それは中学生である彼らの青春の空に静かに吸い込まれていく。
 わぁー!…ぃけー……
 少年たちの興奮した声が遠くから風にのって流れてきた。


 しかし、オレはそんな淡い光景や音を味わう余裕などなかった。
――深泉騰真

 奴とのことは今でも鮮明に思い出せる。
 オレに変に執着して、黒澤のことを刺した卑怯者だ。
 過去のことを思い出すと、胃の中がムカムカしてきた。とにかく、深泉はオレにとって最悪の人物だ。

 彼が振り返る瞬間。
 オレは二人の友人の背中に身を隠した。
――絶対に見つかってたまるかぁ!!


 そして、校舎に向かって歩みを進める。
 ふと前をあるく二人が立ち止まった。

 「?」

 「なんか用か?」
 レンの少し冷たい声が聞こえる。
 その瞬間、オレの全神経が氷ついた。体が動かないくらい、精神的に拒否反応を起こしているのかもしれない。

 レンは自分よりの少し背が高く、体格のいい青年を見上げた。
 突然、自分たちの方に歩み寄ってきた彼はにこやかに告げた。
 「君等のうしろの子、俺の知り合いなんだ。」

 「?」
 「?」
 レンと魁が振り向いた先には、オレがいた。

Re: 【BL】現妄実想(げんじつともうそう) ( No.365 )
日時: 2015/01/12 02:33
名前: aki 秋元 aki

 「やぁ、久しぶり」
 「ぅ……うん。」
 レンと魁の間からみえる深泉の顔は笑っていた。
 でも俺は知っている。これは本当の彼ではないことを……

 「へぇー!知り合いだったの!?もしかして、向こうの高校のダチがとか?」
 魁が陽気に笑う。
――コイツ、完全に警戒といたな……
 オレは魁の単純な反応に内心あきれつつ、何事もない様子を演じた。

 「ただの、顔見知り程度だよ。」
 魁に言う。
 やわらかくを意識してはいるが、心の中は警戒一色でそれどころではない。
 背中に冷や汗が流れる。


 「……じゃぁな。」
 オレは深泉と別れるべく、その場を後にしようと歩き出した。
――しかし

 「まてよ、桜田。」
 深泉の横を通り過ぎようとしたとき、ふいに手を掴まれた。
 その瞬間、体中を憎悪がかきむしる。

 「っなに!?」
 思わず力いっぱい振りほどく。
 そんなオレの様子をみて、レンが何かを察したようにオレと深泉の間に割り込んできた。


 「おい、お前やめろ。」



 「……なに?君。」

 オレの目の前で二人が睨みあう。
 「わかんねーけど、水都いやがってんじゃん。」

 レンのごもっともな発言をスルーして、深泉はふいにオレをみた。
 その目には、冷たい色が見え隠れしている。
 「桜田、俺お前に話があるんだけど?」


――いやだぁぁーーー!!!
 叫んでその場から逃げだしたい衝動にかられた。
 今までそうしてきた自然のオレを、今は必死にかみ殺す。

 今オレが逃げたら、レンや魁が危ない。
 また、黒澤みたいに……。



 そこまで考えたとき、オレの腹は決まっていた。
 「……いいよ。話、聞く。」


 魁とレンにはしばらくの間、他の場所で待機してもらうことになった。
 オレと深泉が歩き出した時、不安そうなレンにオレは薄く笑いかけた。




―中学校の校舎裏―


 「で、何んだよ?」

 内心バクバクのオレは深泉に弱みをみせまいと必死で冷静さを演じた。


 「まさか、こんなところで会うなんて驚いたよ。」
 深泉は笑う。
 その顔は初めて彼と合コンで合ったときと同じやさしいものだった。

 「転校したんでしょ?もう会えないかと思った。でも運命かな。ハハ」
 「……ふざけんな。黒澤にあんなことしといて、卑怯だぞ!!」
 「まぁ、結果的に俺が勝ったからね。桜田は俺のものだよ。ってか、名前桜田じゃないよね?青樹水都君。」

――っ……!?


 ばれてる。
 スル―して触れないようにしてたけど、やっぱばれるよなぁ。
 ひとつ、彼が優位にたったように感じられた。


 「な、なんで深泉がここにいるの?」

 自分よりも背の高い深泉を見上げれば、彼と目が合った。
 「俺の弟が通ってるんだよ。家の事情で遠くに住んでるから。……水都はどうして?」

 深泉が一歩近づいてきた。
 オレは一歩さがる。そして、コンクリートの壁にぶつかった。



――まさか、今はやりの壁ドンされるわけないよなぁ〜……
 内心ヒヤヒヤしつつ、オレは言う。
 「さぁ?オレじゃなくて、ダチの用事だから、よく……わかんな、ぃ」



 ドンッ!


 深泉がオレの後ろのコンクリートに肘をついた。
 おかげでオレと奴の距離は触れるほど近くなった。

 「……おまえ、流行に乗るタイプだろ」
 「まぁね。……てか、嘘つくなよ。分かるんだよ」
 オレの目の前には冷酷な顔があった。


――わー、こぇー…………




 「ッん……」



 オレがまばたきをした一瞬の隙をついて、唇がふれた。
 オレは心臓が爆発するほど驚いて目を見開く。



 「やっぱ、可愛い」

 その瞬間、ダッシュして逃げようとしたオレの片腕を掴んで、すかさず背中へ回す。
 「ッ痛い!!」
 オレは深泉の少し強い位の拘束力に、暴れることもできなかった。



 首筋を恐怖がつたう。


 「水都、本当の事言えよ。何しに中学にきたの?……脱がすよ?」
 「っひぃ!!」
 深泉ならやりかねない。

 「わかった、言う!……妹が、ここでいじめられてるらしいから、止めにきたんだ!!」
 オレが言い終わった瞬間、深泉が急に拘束している手を離した。
 予想外のことにオレはそのまま地面に倒れこむ。


 「……お前、妹いんの?へぇー可愛いんだろうなぁ。」

 「や、やめろ!妹に手ぇだしたら、……しょ、しょしょうちしねぇ!!」


 深泉はオレを楽しむように見たあと、明暗とばかり手を打った。
 「そうだ、いいこと考えた!」
 「……却下だ!!」
 即答するオレに深泉はしゃがみこんで目線の高さを合わせる。

 「交換条件をしよう。オレの弟がお前の妹へのいじめを止める。アイツは喧嘩慣れてるから、この学校では位が高い。打ってつけの役目だ。」
 「おぉ!」
 予想外の解決方法にオレは思わず身を乗り出した。

 「……その代り、お前のアドレスをオレに教える。どう?」


 「ん〜…………」

――正直、嫌すぎる。
 妹の問題は解決するかもしれない。でも、オレの問題が増える……のはいただけない。
 「いいじゃん、アドレスくらい。それで妹が助かるんだからさ。それとも自分の方が大事?」
 「うっ……」
 それを言われると情けない気持ちになる。

 「……わかった」
 オレはしぶしぶ、深泉の条件を受け入れることにした。
 「……そのかわり、妹に手だすなよ。」
 睨みつけると、深泉はやさしい笑みを浮かべた。

 「うん。お前以外、手なんか出さないから安心していいよ。」
 そういって、頭に手を乗せてくる。
――オレはコイツが嫌いだ。


 「メール無視したら妹に手ぇだすかもしれないけどね?」
  深泉はそう言って、オレが言い返すよりも先に踵を返し校舎の影に消えた。
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Re: 【BL】現妄実想(げんじつともうそう) ( No.366 )
日時: 2015/01/12 20:00
名前: aki 秋元 aki

 「っなんだよ、それ……」
 深泉がその場を立ちさった後、オレはしばらくの間立ちすくんでいた。
 結局、いいように丸めこまれただけのように感じる。

 正直、メールは無視しようと頭の片隅で甘い考えをしていた自分に腹が立つ。
 オレがそうすれば、妹が危ないのだ。
 「……ちくっしょ!!」

 オレは隣のコンクリートの壁に思い切り頭をぶつけた。
 予想以上に固い壁だったため、少しふらふらする。
――向こうにいた時よりは安全だったスクールライフが、アイツのせいで波乱万丈になりそうだ……
 オレはうなされる気持ちで、友人二人のもとへ歩き出した。

 「あ、水都だ!」

 雪が溶けて、薄く植物が生えてきている土の上にレンと魁は座っていた。
 オレを見つけた魁が陽気に手を振った。
 オレも軽く振り返す。
 一方のレンはオレを見るなり、魁を残して駆け寄ってきた。
 「おい、大丈夫だったのかよ?」
 「え、あうん。」
 「……でも、ズボンに土ついてるぜ。喧嘩でもしたか?いでこも少し腫れてる。」
 さすが医者の息子。
 オレがレンの洞察力に内心関心している間も、レンはくまなくオレの状態を観察しているらしかった。

 「全然大丈夫だよ。さっき自分で転んだだけだし。」
 オレが笑うとレンはそうか、と少し安堵した表情になった。






―――7時―――

 今日は星が出ている。
 オレは夜空を見ながら、人気のない暗いよ道を歩いて帰宅した。
 「お兄ちゃん!!」
 玄関で靴を脱いでいると突然妹が今から駆け寄ってきた。

 「うお、どうしたの?」
 不安の色でへこんでいたオレは妹のハイテンションにびっくりする。
 妹の桃花は茶色いふわふわ髪を後ろで束ねていた。

 「今日ね、帰ろうとしたら、いままで無視しててごめんってクラス中の子が謝っていたんだよ!」
 「……!!」
 「わたし、もういじめから脱皮したんだよ!」

――深泉、行動はぇー。そしてその弟も。
 オレは関心しつつ、苦笑いしかできなかった。
 「よかったじゃん。桃花。」
 一方の桃花は相当うれしかったのだろう、オレの微妙なテンションの低さお構いなしにその場で踊りだした。

 「ラララー…うん!だから、ララー…もうお兄ちゃんがいじめ解決してくれようとしてたけど、もう大丈夫だよぉーララ〜ンララー……」
 「なにその踊り。……そっか!なら良かった良かった!!」
――泣きそうだ

 オレは妹に笑いかけると、速足で自室に向かった。



  バタンッ!


 部屋に入ったとたんこらえていた涙があふれ出した。
 オレ一人の空間。泣いても笑っても誰も―……
 オレはそこで思い出した。この部屋にはもう一人住人が住んでたことを。

 「おかえりぃ〜」
 部屋の中央に胡坐をかいて雑誌を読むザキの姿があった。
 「うぇっ……」
 しゃくりあげかけた言葉を飲み込む。

 普段とちょっと様子が違うオレに違和感を感じたのか、ザキが雑誌から顔をあげる。
 「え、どうしたん?」
 ザキは驚かず、普段通りに聞いてきた。
 「いや、なんでも、ないです。」
 「泣いてるやん。俺にぁ、言えねぇことかぃ?」
 「……えっと」

 オレはザキの威圧的な空気に負け、今日の事を話した。

 「ほぉ、その深泉、族長やろ?バックにでかい組織があるかもなぁ。」
 「ひぃっ!!」

 オレはザキの第一声に体を震わせた。
 ザキは何かを真剣に考え込んでいる様子だった。


 その時
――テララッラーリリリララr−……

 オレの着メロが流れた。
 見ると深泉からのメールだった。

 「…………」

 ザキが凝視するなか、オレは携帯を開く――……


『 深泉騰真
 今夜9時。お前の近くの駅に来て。』

 一行だった。
 だがその内容にオレは絶句する。

 「九時って、明日学校じゃん!!」
 ザキの表情が険しくなった。
 「行くな。危ない。」
 「え、……でも、いかないと妹がやばいんです。」
 オレだって行きたくはない。というかむしろ、行く決心すらまだ付いていない状態だ。

 ザキは真顔だった。
 「……深泉騰真…………」

 やつの名を聞いたことがあるのか、記憶をたどるように天井を仰ぐ。
 そのとき、今の方から母の声がした。


 「すいません、ザキさん!オレご飯なんで下行きます!」
 「あぁ」


 オレは不安を抱えつつ、急いで居間に向かった。

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