大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 【BL】現妄実想(げんじつともうそう)
- 日時: 2014/09/13 21:13
- 名前: aki 秋元 aki
こんにちわ〜。初めての方がほとんどだと思いますが、どうぞ、見ていってください!アドバイスろかリクエストとかいただけたら感謝感激です!
No1⇒>>1からみてくださいね^^(できるだけww(BL)現妄実想((げんじつともうそうBL
では、すたーと!
1、始まりの・・・
学校のヤツ等はどうも気にくわねぇ!
学校が家です〜ッみたいな顔して毎日学校にかよいやがって!!
そんなに学校に毎日行ってたら、脳みそ増加して、頭でっかちになっちゃうだろ!!
・・・・・・・・・とか、偉そうなこと言う自分!俺は大嫌いだ!!
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- Re: (BL)現妄実想(げんじつともうそう) ( No.355 )
- 日時: 2014/08/23 11:05
- 名前: aki 秋元 aki
どうやら危機を乗り越えたようだ。
夕方の少し冷たい風を頬に感じつつ、オレは遠くで振り返る友人二人に手を振った。
機嫌がもどった塊が大きく返してくる。
そういえば、もうすぐ三年生に進級するのか。
頭の片隅で平凡なことを考えつつ、オレはもと来た帰路をたどった。
部屋には、いや家にはあの危険な男が潜んでいるのだ。
家になにかあったら不安で仕方が無いオレの歩調は、
自然と足早になっていった。
「っなぁ!」
ーー??
不自然な声が聞こえた。
顔を上げると、学校で見た誰かであった。
ここでの再開を大いに驚き、喜んでいる様子の彼をスルーし、オレは歩き続けようとした、が
「まてよ、青樹!」
手を掴まれる。
ーーめんどくさい。
正直相手が誰だったか、思い出せない。
顔は知っているのだが・・・
「誰って顔だな。俺だよ、建(たける)!」
彼の鞄についていたキーホルダーがゆれる。
ーーあ
オレはとっさに掴まれた手を振りほどき、ダッシュした。
相手が誰であるか思い出したのだ。
大山建
幸い彼は後を追ってはこないようだ。
ーーびっくりした
玄関に駆け込むと、肩でゼイゼイと荒く肩を上下させる。
さっきのは、とっさの反応だった。
わが身に降りかかる危険がさらに増えるのを無意識に拒否した結果だろう。
「どーしたの?」
階段で出迎えたザキが面白そうに聞いてくる。
オレはただ、ただ、黙るだけだった。
- Re: (BL)現妄実想(げんじつともうそう) ( No.356 )
- 日時: 2014/08/24 15:17
- 名前: aki 秋元 aki
「水都、新しい学校には慣れた?」
七時の食卓。明かりのついたリビングで母親が食事の並んだ食卓に加わりつつ聞いて来た。
少し気を使うような声音は、離婚騒動以来変わってない。
オレは隣に座る妹、桃香が野菜炒めを取り皿に移すのを眺めつつ口を開く。
「別に、普通。友達は少しできた。」
「そう・・・桃香は?」
「ん」
一方の桃香はそれだけいうと黙ったまま食事を続けた。
新しい学校に馴染めていないのだろうか?
オレと母さんは顔を見合わせた。
引越しが自分のせいと承知の母さんは不安の色を濃くする。
「ごちそうさま」
席をたった桃香はそのままリビングを出ていく。
しばしの沈黙。
オレも早く部屋へ行こう。
そう思い箸を早く動かす。
「ねぇ、水都。」
ふいに決意を固めたような母親の声が呼んだ。
「・・・何?」
「あんたさ、桃香の様子みに中学校にたまには顔だしてみてちょうだい」
「え?!オレ高校生って終わるの中学よりおそいよ?・・・まぁ、機会があったらみてみるけど」
否定しかけたが肯定にもっていく。
ここに来て数日の母の疲れようを思うと、何故か不安になる。
「わかったよ、母さん。桃香は俺にまかせて!」
そういうが早いが席をたつオレ。
取り皿に残りのおかずをいれる。
「あとは部屋で食べるよ。勉強しながら」
「そう」
ほっとしたような複雑なような母を尻目に部屋をでる。
階段を上がり部屋に入るとザキの姿が見当たらない。
閉めたはずの窓が空いているところをみると、外出中らしい。
ーーせっかく、ご飯・・・
ガチャ
「?!!!」
すぐ後ろでドアのぶを捻る音がした。
びっくりしてとびのくと、ドアがそっと開く。
「お兄ちゃん」
おずおずと顔をのぞかせる、現反抗期の妹。
桃香は部屋に入ってきた。
途端に母親の顔が浮かんだ。
なにか一言言った方がいいのか。
「母さんにあんまり心配かけんなよ。」
少しキツイ口調で言うと、泣きそうな顔をされた。
「だって、さー」
「あーなくなよ?冷静に冷静に。」
深呼吸を誘導したが無視して妹は口を開いた。
「私、学校でいじめられたの」
ーーなにっ!?
叫びそうになったがこらえる。
ここで騒いだら母さんに聞こえなくもない事もない。どっちだ。
脳内で小パニックを起こしつつ、表では感情を押し殺す。
「でね、クラスみんなが敵みたいで・・・」
ーーん〜、そういうことか。ダカラ食卓であんな感じだったのか。
ここはとりあえず・・・ーー
「よし、わかった!」
オレはすこし芝居じみた演技で手を打った。
「じゃぁ、オレが中学にいってみる。それから、何か手を打とう。」
こういうとき、普通は先生に相談、とかを言うべきなんだろうな・・・
なぜ、自分がこんな事を言ったのかは分からない。
ただあって数日の大人を信用できるかは疑問なところである。
オレは不安げな反抗期の妹にたくましく笑って見せた。
- Re: (BL)現妄実想(げんじつともうそう) ( No.357 )
- 日時: 2014/08/24 15:51
- 名前: aki 秋元 aki
次の日、この事を塊とレンに相談すると、早速放課後に中学校へいく事になった。
レン曰く、学校や教師の雰囲気は行かないとわからないから、だそうだ。
塊曰く、今日は六時限目までで、中学校と終わる時間がほぼ同じだから行ってみよう、だそうだ。
おれに妹がいる事を聞いて驚いた様子の二人はさっそく計画をねった。
まず、妹の写真をみせることを条件に、俺に二人が同行する。
学校を見て、外から職員室を覗いて帰る。
ーーそれだけ
とは口が裂けても言えない。
二人の熱意が伝わってくるからだ。
「なんか、悪いな。ついて来てもらって」
「「いいよ、別に」」
謝罪にハモって返してくる。
ありがたいことだ。
中学校は高校の近くの駅から電車に乗って一つ目の駅だった。
- Re: (BL)現妄実想(げんじつともうそう) ( No.358 )
- 日時: 2014/08/26 00:38
- 名前: aki 秋元 aki
電車のドアが開くなり、塊が飛び出した。
「なっつかしー!!」
叫ぶ彼を何人かの乗客が笑う。
レンが目立ちたくなさそうに塊から距離をおいて出ていく。
それに続くおれ。
柔らかい風が前髪を浮かせた。
駅から遠くの山が見える。
青々と匂いが漂ってくるようだ。
民家の遠くに田んぼが見える。
しばらく見ていたら腕を掴まれた。
「いこう」
塊だ。
ここに来て、急に幼くなったように感るのは気のせいだろうか。
そんなことを片隅で考えつつ、足を踏み出す。
「うん、いこう」
少し前にたつレンはオレと目が合うと同時に前を向き歩き出した。
この先にある中学は塊とレンの母校だ、とさっき電車の中で知った。
駅の周辺は新築とまではいかないが、小綺麗な民家が並ぶ街だった。
公園があり、花壇は花が咲いていないが綺麗に整備されていた。俺の以前いた町とは比べ物にならない。公園にゴミは落ちてる事もあれば、花壇に犬や子供の足跡があったりもする。
「綺麗な町だな。人の手が行き届いてるみたいだ」
オレが言うと、塊とレンはどこか誇らしげに笑った。
機嫌が良くなったのか、塊とレンが家や通りに残る思い出話を語り出した。
懐かしいさから無邪気になる二人のそれぞれの中学での、笑い話を聞いているうちに、中学校が早く見たくてたまらなくなった。
この先にある中学は塊とレンの母校である。
約二年ぶりの思い出の地に、二人の歩調が足早になるのがわかった。
「あ、あそこだ!」
角を曲がった塊が指差す先に古い校舎があった。
グラウンドの周りに桜らしき木が生えていて、野球部が練習をしている。
「これが学校の雰囲気」
呟くおれにレンにが、悪くないだろと笑う。
まだちらほら帰宅する生徒が見受けられる。
「ん?誰だろ」
ふと塊が言った。先に、明らかに中学生ではない背丈の人物がいた。
オレらと同じ年くらいか?
疑問に思い人物を凝視していると、塊が中に行こうと告げて来た。
レンが、おぅ、と返し俺らは歩き出す。
しだいに見えてくる青年。
シルエットが明らかになるに連れ、胸の鼓動が早くなる気がした。
っ!!
青年の顔がはっきりと見えた時、近くの木々がざわめいた。
全身に震えが走る。
思わず手のひらを握った。
前にたつ彼に見覚えがあった。
やばい
体が警戒色に染まる。
彼は近づいてくる人影に気づいた様子だった。
青年、深泉騰真(フカイズミトウマ)は静かに振り向く。
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