大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 【BL】現妄実想(げんじつともうそう)
- 日時: 2014/09/13 21:13
- 名前: aki 秋元 aki
こんにちわ〜。初めての方がほとんどだと思いますが、どうぞ、見ていってください!アドバイスろかリクエストとかいただけたら感謝感激です!
No1⇒>>1からみてくださいね^^(できるだけww(BL)現妄実想((げんじつともうそうBL
では、すたーと!
1、始まりの・・・
学校のヤツ等はどうも気にくわねぇ!
学校が家です〜ッみたいな顔して毎日学校にかよいやがって!!
そんなに学校に毎日行ってたら、脳みそ増加して、頭でっかちになっちゃうだろ!!
・・・・・・・・・とか、偉そうなこと言う自分!俺は大嫌いだ!!
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- Re: (BL)現妄実想((げんじつともうそう)) ( No.57 )
- 日時: 2011/04/29 19:19
- 名前: aki 秋元 aki
「・・・黒澤か。ちょうどいい。話をしよう。」
春が立ち上がり、オレと黒澤の間に入った。
そんな春を睨みつつ、黒澤はオレに話しかける。
「水都。君、本当に悪い子。一日で2回も俺から逃げた・・。」
――逃げてない!それに今は春が一方的に・・・。
オレは叫ぼうとしたが声が出なかった。
やっぱり本当にオレは声がでなくなってしまったらしい。
オレの混乱をよそに春が鋭い声で言った。
「オレの話を聞け。ミズはお前に心底迷惑してる。もうミズには関わるな!」
黒澤は春を一瞬冷めたまなざしで見ると、すぐに視線をオレに移した。
そして、春を気にせずつかつかと歩いてくる。
「・・・水都は俺から逃げた。だから、後でおしおきだよ。さぁ、おいで。」
黒澤がオレに手を差し伸べてきた。
しかしその手を春がぺシリと叩き落とす。
――こ、こえぇ〜〜・・・・
にらみ合う黒澤と春はまるでチーターとライオンのようだ。
オレはこんな奴等を相手にいままで平和(?)に過ごしてきたのか。
と、そのときだ。
いきなり黒澤が拳を振り上げた。
ソレと同時に春は攻撃をよけるたいせいに――
二人は突然、すばやい動きで殴り合いを始めた。
はぁ!?なにやってんだよ!コイツ等ぁ!!
オレは内心あきれつつ、あせっていた。
この喧嘩を止めるにはどうすればいいのか・・と。
このままじゃ、確実に春が負ける。
・・・ぃや、別に春なんてどうなっても良い・・・ケド・・
ほ、ほら!やっぱり喧嘩はダメだろ!?春は別にどうでもいいけど!
現に黒澤のパンチは春の頬をかるくかすめていた。
それに対して、黒澤の余裕の顔!やっぱりコイツは只者ではない。
オレは叫んで喧嘩を止めようとしたが、声が出ないことを思い出し、駆け出した。
――二人とも喧嘩はやめろ!!
二人の間に割り込んだとき、左右からパンチが同時にとんできた。
――ぅわぁ!?あたる!!
身構えるオレ。
しかしパンチはいつまでたってもオレにあたってこない。
?
オレは目を開けた。そして目の前の光景に驚く。
黒澤がオレの前に立ち春のパンチを受け止めていたのだ。
突然の乱入者に春はおそらくパンチを止められなかったのだろう。
黒澤は冷たく春を睨みつけると、振り返った。
「・・・来い。」
黒澤はオレの腕を痛いほど強く掴むといっきに屋上を出た。
――黒澤!痛い、痛いから離せ!!
出ないはずの声を出そうと必死に口を動かすオレ。
しかし、黒澤はオレを降り向きもせず、どこかへツカツカと進んでいく。
いったいコイツはどこへ行く気なのだろうか?
オレの不安をよそに黒澤は一階の職員室のすぐ隣にある倉庫の前で足を止めた。
そして鍵が開いていることを確認すると、オレをそこへ投げ入れた。
ドガァッ!!
予想外の行動にオレは鼻から床とぶつかった。
バタン!
黒澤が倉庫に入った気配はない。
つまりオレは黒澤に閉じ込められたのだ。
ドンドン!と扉を叩く。どうやら鍵がかかっているらしい。
「もうどこにも逃げられない。俺が来るまでずっとここにいろ。」
冷たく怒ったような言葉を最後に、黒澤は倉庫から離れて行った。
- Re: (BL)現妄実想((げんじつともうそう)) ( No.58 )
- 日時: 2011/04/30 17:55
- 名前: aki 秋元 aki
黒澤が教室に戻ったとき、春の姿はなかった。
おそらくまだ屋上にいるのだろう。
黒澤は早くも春の存在を頭から消し去りつつ、自分の席についた。
「黒澤、腹の調子は大丈夫か?」
国語担当の村先生が心配そうにたずねてくる。
それに対して黒澤は作り笑顔を顔にはりつけた。
「はい、トイレに行ってだいぶよくなりました。」
「・・そうか、それはよかった。ところで黒澤、春と水都知らないか?授業にきてないんだが・・」
「分からないです。」
困ったように眉をひそめてみせると先生はすぐに話題をきりかえた。
「そうか。黒澤、隣の土木(ツチキ)からノートをうつさせてもらえ。」
そして授業の話が始まる。
土木といわれた青年、本名土木正義(ツチキ マサヨシ)はてれたように体をじゃっかんくねらせつつ、ノートを差し出してきた。
「はい、ノート。」
「・・・ども」
黒澤は冷たく言い放ち、彼のノートを黙々とうつした。
はたからみれば、真面目に見える黒澤の姿。
だが、彼は脳内で違うことを考えていた。
――さぁ、放課後はどんなおしおきをしようか。
考えるだけでにやけてくる口元。
黒澤は水都の泣き叫ぶ様子を想像して、いっそう楽しそうに笑った。
――――その頃、水都――――
黒、それはオレの絶望と重なる色。
ここは黒い世界。
暗い世界。
真っ暗で、何も見えない。
オレは膝を抱える形で物音一つしない倉庫の中央にすわり、目を閉じていた。
なんでオレは悠斗に・・あんな・・・・本当のことを言ったんだろう?
あの事を言って、悠斗が傷つくのは分かっていたのに・・。
オレの頭のなかに黒澤、など文字も存在しない。
いや、正確には存在しないように努力しているのだ。
だってそうだろう?オレの友情に勝手に入り込んできて、全てを壊したんだ、黒澤は。
そして、しまいにはオレ自身の自由まで奪って・・声を奪って・・・
そんなヤツのことなど、忘れてしまいたいじゃないか。
――黒澤なんか、大嫌いだ!!なにが奴隷だ!!オレは絶対にお前の奴隷にはならねぇ!!今決めたんだ!!
オレは叫んだ。
しかし声はでず、オレの口からはただ、ハーハーと息が出るだけだ。
オレは目を開けた。
最初は真っ暗で何も見えなかった暗い倉庫の中が、見えてきたのだ。
闇に目がなれてきた、のだ。
倉庫の中は空っぽだった。
畳8畳分くらいの広さで、天井も高くもなく低くもない、といった感じだ。
ここの倉庫の扉は、鍵を外からかける系の扉で、オレの力ではどうにもならない。
オレは立ち上がった。
――よし、助けを呼ぼう!!
扉に近づきドアをどんどんと叩く。
外に人がいる気配はないが、この音を聞いてだれかが助けに来てくれるにちがいない。
- Re: (BL)現妄実想((げんじつともうそう)) ( No.59 )
- 日時: 2011/05/01 23:58
- 名前: aki 秋元 aki
しばらくの間、10分くらいだろうか?オレは扉を叩きまくり続けていた。
しかし、無部のオレは驚くほど体力の消費が早かった。
――・・・ゼェ―・・ハァ―ゼ、ェ―ッ・・・・・
オレは息があがりつつ、扉の前に座り込んだ。
もう限界だ。
扉を叩きすぎて拳が痛い。
オレはハァ―とため息をついた。
これでもう、誰も助けには着てくれないのだ。
扉をオレがたったき続けないかぎり、誰もオレがここにいることを気づいてはくれないのだ。
――オレ、・・・これから一生黒澤の奴隷・・・かぁ・・・。
オレの心にはもはや絶望しかない。
ただ一人の親友の悠斗とはついさっき友情崩壊をさせたばっかりだし・・
もうオレが助けを呼べる相手など、いないに等しいだろう。
――・・・いま思ったけど・・オレって友達いないんだな・・・・・。
オレは自分の人気のなさをうらんだ。
と、その時だ。
・・カチャッ・・
扉の鍵が開けられる音がした。
オレはビクリと顔をあげる。
――黒澤だ。絶対に黒澤だ。だって・・ソイツ意外にオレがここにいることを知っているやつはいないのだから。
ギィ・・
扉が重々しく、ゆっくりと開かれる・・・。
「・・ん?なんだ、青樹か。・・・・どうした?何でこんn――。」
扉の向こうからやってきたのは黒澤ではなかった。
理科専門の朝柿 野秋(アサガキ ノアキ)先生だ。
この先生は生徒達からすごく評判がよく、教師の中でも一番か2番目くらいに生徒達からの信頼が厚い。
オレは相手が黒澤ではないという事を知り、思わず安心の涙を流してしまったのだ。
朝柿先生は大量の画用紙をかかえていた。
おそらく、この倉庫に置きに来たのだろう。
・・・バタン・・・
朝柿先生は俺の泣き顔を見た瞬間、扉を閉めた。
そして物置の部屋の一番奥のほうに画用紙類をおくと、こちらを振り返った。
――?
朝柿先生はしばらくの間、オレの泣き顔をがん見したあと、問うた。
「・・青樹、何でここにいるんだ?・・・・で、なんで泣いてるんだ?」
二人っきりの倉庫の中で、先生の声が響いた。
――ぃや、えぇーと・・・それ、は・・・・。
理由を説明しようにも声が出ない。
オレはそのことを先生に伝えるべく、喉に手をあてて、顔をしかめて見せた。
「・・・・?・・・・」
朝柿先生はしばらくの間黙り込んでいた。
「・・喉でもかわいたか?それともカゼ?」
――・・・・・・・
オレがなにも言えないでいると、先生は分かってくれた。
「・・・もしかして・・お前・・・・・声、出ないのか?」
――そうそう!
コクコクとうなずくオレ。
すると先生は一瞬驚いた顔になり、オレの前にしゃがみこんできた。
そして、真剣な表情でオレに言う。
「・・・ちょっと原因を調べるから・・・・口、開け。」
オレは朝柿先生に言われたとおりに口を大きく開いた・・・すると・・・
先生は突然、オレの口の中に手を奥まで入れてきた。
「ッ!?・・・・・カ、ハァッ・・・・・・ツゥ・・」
オレはうめく。そして、先生の汚い手をオレの神聖な口からとりのぞこうと手首をつかんだ。
しかし、先生はオレの口から手を引くことはなかった。
――い、息が・・・
オレは意を決して・・・
先生の手を思いっきり噛んだ。
こうでもしないと、オレは死にそうだったのだ。
「痛っ!?・・・いたたた!!」
朝柿先生はあわててオレの口から手を引っ込めた。
フン、ざまぁー見ろ、だぁ!!
オレはそんな先生を睨みつつ思った。
まぁ、手を入れてきた先生が悪いし?
ってか、オレはただ自己防衛をしただけだ!
オレをなめてるからこういう目にあうんだよ。
朝柿先生がこんなヤツだったとは・・と幻滅しつつ、オレはハーハーと息をした。
先生はオレにかまれた手をさすりつつ、怒りを押し隠したような声で言った。
「・・青樹、君はこんな事をする子だったんだ・・。」
――はぁ!?それはこっちのセリフだ!!あんたこそ、こんな事をする人間だったなんて思わなかったよ!!みんなに言いふらしてやる!!
朝柿先生はオレに顔を近づけてきた。
――ってか、なんかこの状況やばくないか?だって、倉庫にはオレと朝柿先生二人だけだぞ?そかもここの倉庫は人が着にくいときた!
最悪だ、とオレは心の中でうめいた。
オレは再び、涙が溢れ出しそうになるのをこらえた。
と、そのときだ。
いきなり、朝柿先生がオレの肩に手を置いたとおもった瞬間、オレを押し倒してきたのだ。
オレは予想外の圧力をくわえられ、そのまま押し倒される。
――・・!?・・
驚いたまま、目を丸くしていると、朝柿先生がオレの上にまたがってきた。
――ッ!何すんだ!?このくそじじい!!降りろ!
いや、実際朝柿先生は20代前半だ。
おじさんではない。
オレはもがいた。
体をくねらせ、蛇のようにシャーシャー息をはく。
しかし、先生はオレを離してはくれなかった。
オレの上にまたがったまま、ただオレを見ていた。
獣のような、穢れた瞳で。
「青樹、お前俺のこと誘ってるだろ?可愛い顔しやがって・・いいか?俺を落とすってことはすごいことなんだぞ?」
- Re: (BL)現妄実想((げんじつともうそう)) ( No.60 )
- 日時: 2011/05/04 10:07
- 名前: aki 秋元 aki
――お前を落とす?そんなの誰も望んでねぇーよ!クソヤロウ!!
声が出ていたら間違いなく言っていた言葉にオレは口を動かしていた。
「ハハッ、そんなに固くならなくていいじゃないか。優しくするから。」
優しい瞳に優しい声で、朝柿は言う。
しかし、彼の言葉はオレの中には届かない。
――クソッ!どうすれはこのデカ物をオレの上からどけられるんだ?声も出ねぇーし!!
あせるオレを見て朝柿は楽しそうに言った。
「言っておくけど、ここの倉庫はめったに人が来ない。だから、もがいても無駄だ。」
言葉と同時に朝柿が顔を近づけてくる。
――ぃやだ!もしかしてキスか?
ってか、何で、二日連続で嫌いなやつとキスらなきゃならないんだよ!?
なんとかキスをしないように、と顔をそむけるオレの顎を先生の手が掴む。
その間にも、どんどん近づいてくる顔。
――ぃやだ、いやだいやだいやだいやだいやいやいやいや―――!!!!!
昔の記憶が頭の中に溢れ出してくる。
――離せ離せハナセはなせハナセハナセ離せ離せ離せ・・
記憶の中の男達が朝柿先生と重なった。
オレは恐怖のためか、体がふるえている事を感じた。
――・・・・もう・・だめ・・か・・・・。
諦めとともにオレの体の力が抜けていく。
――・・・助けて・・・・・・・黒澤・・・・。
この時、何故黒澤の名前が出たのか、オレには分からない。
何故悠斗ではなく、黒澤の名前が出たのか、オレには分からない。
でも確かに、今オレは黒澤と心の中で読んでいた。
オレを束縛する悪いやつのはずなのに・・。
と、その時だ。
「グホォッ!?」
いきなり朝柿先生がうめいたかと思うと、と先生は吹っ飛んだ。
――ぇ?
すぐ横に黒澤が立っていた。
朝柿先生はすぐに立ち上がると言った。
「・・・君、生徒が教師になにをするんだ?殴る行為は犯罪だ。」
――お前もな!!
黒澤は先生の質問の完全に無視し、オレをその場にたたせた。
「・・・何、人のものに手出してるの?しかも今襲おうとしてた。」
黒澤の言葉に朝柿先生は苦笑いを浮かべた。
そして、ダッシュで倉庫を出だ。
おそらく、自分がした行動が犯罪であることは分かっているのだろう。
そして、警察が来る前にこの町を抜け出――
そこまで考えてオレは気づいた。
黒澤がオレの顔をがんみしていることに。
オレの目から何かがあふれていることに。
気づいたときにはもう遅かった。
オレは何故か黒澤の胸に飛び込んでいた。
黒澤は思わぬ行動に尻餅をつく。
オレは彼にあやまる事まで気が回らず、ただ黒澤の胸の中で泣いていた。
黒澤はそんなオレをただただ、軽く抱いていた。
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